異常タンパク質を研究して 神経疾患治療に役立てたい

第40期生

前田 ちひろ(まえだ ちひろ)

通塾情報

出身校 吉祥寺校
出身高校 成蹊高校
部活 生物
タイプ 学力・成績向上が目的
夢・目標 タンパク質の研究者

進学情報

受験方式 公募制推薦
大学 筑波大学
学部 生命環境学群

――【入学の〈きっかけ〉】大学で生物を学びたい

中高一貫校に通っていて、学校の指導で中3の夏にいくつかの大学のオープンキャンパスに行きました。そこで体験した生物の授業が面白くて、「大学で生物を学ぶために、今から受験勉強をしよう!」と決意。いくつか塾を見学する予定だったのですが、最初に訪れた早稲田塾が気に入って、そのまま入学することに。スタッフが優しくて会話が弾んだこと、校舎がとてもキレイで通いやすそうだったことが決め手でした。高1になる前の春のことです。

最初は英語や現代文などの一般科目のほか、「論文作法」などを受講。入学時にAO・推薦入試についての知識はまったくありませんでしたが、自分の持つ生物への熱い意欲を活かせるなら挑戦してみたい、と思いました。

――【受験を通して得た〈一生モノ〉】未来発見プログラムを通じて研究テーマを発見!

高1の夏には、未来発見プログラムの「バイオキャンプ」と「スーパーバイオサイエンスプログラム」に参加。また東京理科大が主催する高校生対象のプログラムにも参加して、やりたいことが明確になりました。

私は生物部に所属していて、ヘビを担当しています。その話をプログラムに参加した友人にしたところ「ヘビって毒があるよね」と言われたんです。その言葉にピンと来て、ヘビ毒について研究に興味を持ちました。色々な論文を読んでみると、ヘビ毒の作用がアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる効果があるという説に出会ったんです。「これだ!」と思い、ヘビ毒が神経疾患に与える影響について研究するための実験計画を作成。そして、ある大学の研究室に実験の依頼をしました。最初は許可していただけそうだったのですが、私が扱う毒が、触っただけで死に至るような猛毒だったため、研究計画の甘さを指摘されて、最終的には断られてしまい……。「私の計画ではダメなのか……」とすごく落ち込みました。しかし、だったらどのような形にすれば良いのかを再び考えようと思い、中高生が参加する学会、「サイエンスキャッスル」に参加し、プレゼンを行いました。この大会は実際に研究をしてその成果を発表する場なのですが、私の場合は研究「計画」だけしか発表できません。異例でしたが独創的だと評価していただけて、関東大会で優秀賞を受賞。これで自信がつきました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】愛情を込めて叱ってくれたスタッフに感謝

自分の研究テーマにはトコトン時間をかけていましたが、それ以外の勉強はいい加減。あるとき、週に1回行なっていたスタッフとの面談で、私の勉強態度についてキツく叱られました。そのとき、私は思わず泣いてしまって……。泣くまで怒られるという経験は、生まれて初めてでした。そして、こんなにも私のことを真剣に考えて向き合ってくれる人がいるんだと気づき、厳しいけれど愛情深いスタッフに心を動かされ、それからは生物以外の勉強にも真剣に取り組むようになりました。このとき叱っていただけたことに、本当に感謝しています。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】行動する勇気が大切!

私は人前で話すのが苦手でした。でも未来発見プログラムに参加するうちに、プレゼンの楽しさに気づきました。高2の秋には「TIME CUP」にも参加し、英語でヘビ毒の可能性についてスピーチ。英語も苦手でしたが、だからこそ挑戦してみようと思えるほど、早稲田塾の経験で私は変わりました。

また、バイオ系のプログラムに参加して、同じく生物好きの友人がたくさんできました。学校で話をしても「へえ~」で終わってしまう話が、塾の友達だと「それってどういうこと?」「こういう考え方もあるよね!」と理解してもらえるし、盛り上がる。プログラム以外でも、相談に乗ってもらったり、論文を見つけたら教え合ったりと今でも交流が続いています。

それに、早稲田塾にはユニークな生徒がたくさんいる。ある人は、企業の社長にメールをしたり、企業のイベントに参加したりと、興味のある分野にどんどん飛び込んでいました。その姿を見て、「まずは行動する勇気が必要なんだ」と気づいたんです。そこで私も、高校生では読めない論文を読ませてほしいと大学の研究室にメールしたり、大学の公開講座に飛び込みで参加したりするなど、自分の研究のために必要な知識やチャンスを、自分で行動して手に入れられるようになりました。

――【将来の〈夢〉】タンパク質の研究者になる

筑波大学では、1年生のときから専門性の高いハイレベルな研究ができます。アルツハイマー型認知症を始めとする神経疾患には、現時点では根本的な治療法がありません。将来は研究者になって、神経疾患の原因である異常タンパク質について研究するのが、今の希望です。

私の「成蹊高校自慢」

ディベートや樹木の観察、池の微生物の観察など、個人の個性を伸ばすユニークな授業がたくさんあります。受験に直結する・しないに関わらず、とても面白いです。

私の「筑波大学 生命環境学群 現役合格アイテム」

生物のまとめノート、提出資料ファイル

高3の夏から自分でまとめたノートは、入試の前日まで毎日見ていました。「読ませる資料」を意識して作った書類や任意提出資料は、このファイルにまとめました。併願校を含めると提出資料の数が多くて大変でしたが、自分のやってきたこと、やりたいことを楽しく伝えられたと思っています。

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