未来発見プログラムで進路発見! 夢は研究者になること

第40期生

柳 侑希(やなぎ ゆうき)

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 桐蔭学園高校
部活 なし
タイプ 学力・成績向上が目的
夢・目標 研究者

進学情報

受験方式 一般入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]高校進学に備えて早稲田塾へ

僕が通っていた桐蔭学園は中高一貫校で、基本的にはエスカレーター式で高校に上がれますが、クラス分けに成績が反映されるため、高校入学前に塾を探していました。その際母親が、「大学受験も考えてAO対策もできるところがいいのでは」と早稲田塾をすすめてくれました。でもその時の僕はAO入試についてまったく知らなくて、目の前のやらなくてはならないことで精一杯。中3の冬に入学し、数学や化学など一般向けの科目を受講しました。クラス替えの結果は納得のいくものだったので、当初の目的は果たせました(笑)。

――[刺激的だった〈スーパープログラム〉]進路発見につながった「スーパーバイオサイエンスプログラム」

高校進学後はのんびりムードでしたが、高2で参加した未来発見プログラム「スーパーバイオサイエンスプログラム」がきっかけで変化しました。これは、慶應義塾大学先端生命科学研究所の所長である冨田教授によるプログラムで、自分自身で研究テーマを設定し、リサーチを重ね、成果をプレゼンします。もともと僕は工学系が好きで、バイオ分野には興味がありませんでした。このプログラムも、少し知見を広げようと思って参加したものだったのですが、講義を聞いているうちにバイオ分野の奥深さにはまってしまった。僕が研究テーマとして選んだのは「液体呼吸」。簡単に言うと、酸素と二酸化炭素(気体)で呼吸している生物が、液体で呼吸することによって起こり得る可能性について。いろいろ調べましたが、液体呼吸の研究はまだ世界的にもそれほど進んでおらず、未知の部分が多い。そこにも魅力を感じて、調べたことをまとめて発表したとき、「慶應でバイオの研究がしたい!」と心から思いました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]本格的なバイオの研究所が魅力

第一志望は冨田教授がいる慶應義塾大学・SFCに決定。研究テーマも明確になったので、高2冬からはじまった「AO・推薦入試特別指導」の出だしは順調そのものでした。慶應義塾大学の先端生命科学研究所は山形県鶴岡市にあり、がんばれば2年次から拠点をここに移し、実験実習を伴う教育プロジェクトに参加することができます。最先端の設備が整う本格的なバイオの研究所で、ぜひ「液体呼吸」の研究を続けたい。自分の熱い想いを志望理由書やポートフォリオにまとめていく作業は大変でしたが、書き直しの回数を重ねるごとに自信がつきました。結果的には、納得のいく書類を仕上げることができたと思います。

――[早稲田塾で〈学んだこと〉]“何かを得たい”という姿勢が必ず受験に役立つ

「スーパーバイオサイエンスプログラム」の他にも、理系・文系関係なく3つの未来発見プログラムを受講しました。志望校や夢に直結しなくても、自分にとって有意義な“何か”が得られれば、と思って。特に「NYメディア・アートプログラム」で訪れた世界最大規模のクラウドファウンディング「キックスターター」は印象深かったです。それまでクラウドファウンディングというものを知らなかったのですが、どんな人でも世の中に呼び掛けて夢を叶えることができる仕組みは、すばらしいと思いました。慶應義塾大学の一般入試で「あなたの身の回りにあるもので世の中に貢献したものは何か」という問題が出たとき、僕はインターネット上のクラウドファウンディングがもたらす可能性について書くことができました。早稲田塾のプログラムは、知見を広げるのはもちろん、受験に役立つヒントが必ずあると実感しています。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]「AO・推薦入試特別指導」が一般入試にも活きた

SFCのAOでは望んだ結果が出ませんでしたが、一般受験は数学と小論文で勝負することができます。数学は「東進講座」や学校でも勉強を続けてきたので、ラストスパートは小論文対策に時間を費やしました。

小論文は、「AO・推薦入試特別指導」で指導されていたことがとても役に立ちました。僕が志望理由書で書いた「液体呼吸」の内容は専門用語が多く、工夫しないとダラダラ読みづらい文章になってしまう。何度も書き直しているうちに、自分の型を保ちつつ論理的な文章を展開する力が、自然に養われていたのだと思います。
また、特に慶應の小論文は「問題発見→解決」を重要視しており、発想力や広い視野が問われる個性的な問題が出題されます。AO入試の対策をし続けてきたことで、本番も落ち着いて実力を発揮することができました。

――[将来の〈夢〉]世界から注目されるような研究者

今は、「液体呼吸」の研究を続けることしか考えていません。倫理の観点や危険性が伴う研究ですが、それらを考慮し、いずれ世界から注目されるような成果を発表してみたい。大学院に残って研究を続けるか、あるいは起業して世の中に新しいモノを発信するビジネスモデルを早めに構築していく手もあると思います。SFCには様々な挑戦をする人たちが集っているので、学びながら可能性を模索していきたいですね。

私の「桐蔭学園高校自慢」

文武両道を目指す学校です。県内でも有数のスポーツ強豪校で、設備はすばらしいですよ。進学指導も手厚く、AOや推薦入試には強い学校だと思います。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

突破短冊

Ⅱ期の面接を受ける前、講師をはじめスタッフが書いてくれたものです。今までこうした激励のメッセージは誰にも書いてもらったことがなかったのでうれしくて、当日もお守り代わりに持っていきました。あとは、ここには“持って”こられませんでしたが、様々な助言をくれたという意味では自分の母親でしょうか(笑)。

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