SFCで学び、社会インフラの構築に携わりたい

第40期生

関 健太(せき けんた)

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 学習院高等科
部活 ホッケー
タイプ AO・推薦入試対策が目的
夢・目標 都市計画

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]自分の経験値を活かせるAOに挑戦したい

中学から学習院に通っていました。少人数で居心地が良く、良い仲間もたくさんいたのですが、大学までずっと同じ環境にいるより、“外”に出て視野を広げたいと考え、受験を意識するように。そんなとき、たまたま自宅近くにある早稲田塾大崎品川校の存在に気づき、調べてみたんです。そこで、自分の部活やこれまでの経験値で受験にトライできるAO入試の存在を知り、実際にAOで現役合格を勝ち取った先輩たちのコメントを読んでびっくり。自分もぜひ挑戦したいと、高2の4月に早稲田塾へ入りました。

――[僕の〈ハイスクールライフ〉]キャプテンとして培った経験がすべて糧に

部活はホッケー部に所属していました。日本ではホッケーはマイナースポーツで、東京都で部活がある高校は4校だけ。でも世界的には国技にする国が多いし、学習院高等科ホッケー部も歴史が古くて、先輩たちはインターハイ出場を果たしました。そんな強豪チームのキャプテンに指名されたときは「よし、やってやろう」と燃えました。でも関東大会の試合中にケガをし、手術をすることになって……。長いリハビリ生活は大変でしたが、何より自分自身、キャプテンとしての存在意義を見失ってしまったことが辛かった。勉強も手につかず、右往左往していた毎日が落ち着いてきたのは、高3を迎えた頃でした。選手として活躍するのはもう無理だけど、選手とコーチとのいわば潤滑油となり、コミュニケーションの橋渡しになろうと決めたんです。チーム内で関係の質を高めれば、試合でいい結果を残すことにつながります。最後の大会では負けてしまいましたが、キャプテンとして今できることを考え、粘り強くトライアンドエラーを繰り返した経験は、その後の受験勉強にも活かすことができました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]企業や行政との太いパイプが魅力

近所に川があり、小さい頃から水のある街に親しんできました。小学生のとき、その川沿いに防災船着き場ができた。もともと社会科が好きなこともあり、その出来事から防災における水上交通の役割に興味を持つように。AOの研究テーマはこれがぴったりだと思って、深堀していくことに決めました。
早稲田塾で講師からアドバイスをたくさんいただき、ドローンを活用した水上交通で災害時に物資輸送をおこなう方法をあれこれ考え始めました。ただ、このテーマについてどの大学で研究できるだろうと考えたとき、水上交通を専門的に学べるところがなかったんです。社会イノベーションを現実化するためには、企業・行政・市民の連携が必要不可欠。そこで、その環境をよりカタチにできそうな大学はどこだろうと視点を変えて探したところ、実際に企業や行政などと連携をとりながら創発的な研究をおこなっている慶應義塾大学SFCを発見。研究して終わりではなく、その先の可能性に魅力を感じました。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉]世界塾で周囲との差を目の当たりに

高3の夏、未来発見プログラム「竹中平蔵 世界塾 世界を知るサマースクールin香港」に参加しました。たびたび浸水被害を受けている香港で、何か自分の研究テーマの足しになるようなものを見つけたかったからです。でも実際は、ただただ自分の未熟さを痛感しました。塾生たちやディスカッションした香港の学生たちは、学びに対する意識も英語力も高くて、自分はこのままだとSFC合格もムリだし、社会で通用しない人間になると猛省しました。あらためて危機感を持てたのが、一番の実りだったと思います。

――[将来の〈夢〉]有意義な社会インフラの構築

未来発見プログラム参加以降、気持ちを引き締めてAO書類作成に邁進。水上交通を活用している東京都の社団法人や、大阪の市役所まで出向いて取材し、最終的には渾身の志望理由書やポートフォリオができたと思っています。自分の興味あること・経験してきたことがいい結果につながり、本当にうれしいです。

将来は、具体的な職業までは見えていませんが、やはり都市防災機能の強化とか、社会インフラの構築に携わりたい。今、東京は2020オリンピック・パラリンピックに向けて湧いていますが、それが終わった後はどうなるのだろうと考えています。五輪開催によって開発が遅れていた地域が一気に活性化したロンドンの事例もあります。東京に限らず地方にも視野を向け、有意義な街づくりに貢献したいですね。

私の「学習院高等科自慢」

責任ある行動をとれるのが前提ですが、基本的には自由です。面倒見のいい先生も多い。少人数なので一体感があり、イベント時も盛り上がります。

私の「慶應義塾大学 総合政策学部 現役合格アイテム」

ホッケーのスティック、ノート

ホッケーは激しいスポーツなのでスティックは消耗品。これは3本目くらい。持ち歩いていたわけではありませんが、ずっと使っていたので自分にとっては大切なものです。写真にはありませんが、ノートはAO書類作成に活用していました。研究テーマに関係ありそうな記事をスクラップしたり、取材先でのメモも全部詰まっています。

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