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早稲田塾での7年間で培われた使命感。患者さんの声に、耳を傾け続けたい

看護師 長山美紀 Special Interview 11

Profile
早稲田塾第28期生。2007年玉川聖学院高等部卒、2011年東京医療保健大学医療保健学部看護学科卒業。現在は、看護師として昭和大学病院小児医療センターに勤務。15歳以下の小児への対応にあたっている。

小児病棟の看護師として
医療チームや保護者と連携

私が勤務する昭和大学病院小児医療センターには、主に15歳以下の子どもたちが入院しています。入院の場合は、成長過程の一定期を病院で過ごしているため、治療以外にも社会性を育てるための遊びや学習も含めたケアを提供。そのうえで必要となるのが、保護者をはじめ医師や看護師、薬剤師、保育士などと密にコミュニケーションをとること。症状や成長過程にあわせて、各専門家とそれぞれの容態や変化を注意深く確認しています。

たったひとつの報告ミスが命に関わることも。だからこそ、私たち看護師を含めた医療チームは、どんな小さなことでも、重要な情報として共有します。保護者にとっては、子どもが苦しむ姿は本当につらいもの。「もし、万が一のことがあったら」、「どんな治療が行われるのか」こうした不安や疑問を解消するために、まずは、〈じっくり相手の言葉に耳を傾けること〉、そして、〈正しい知識をわかりやすく提供すること〉が求められる。ほかにも必要なことは無数にありますが、突きつめると、まずはこの二点だな、と実感しています。

7年間の早稲田塾生活で培った
コミュニケーション力

〈相手の言葉に耳を傾けること〉の必要性について、深く考えたきっかけは、早稲田塾の授業。看護医療系への進学希望者が所属する「看護医療学系現合ユニット」では、同じ夢をもつ塾生同士で「なぜ、看護師になりたいのか」「どんな看護師になりたいか」とディスカッションを繰り返した。このときに初めて、人と自分の考え方の違いに気づくことができました。
また、大学では4年間、早稲田塾のインターンシップに参加し、後輩を指導。看護師や臨床検査技師などを目指している早稲田塾のOB・OGと連携しながら、「自分の経験から活かせること」や「やっておけばよかったこと」などを伝えてきました。私も同様に、高校時代には、現役の看護学生や看護師から、患者さんに受け入れてもらえるような話し方や相手とのアイコンタクトなどについて教えていただいた。そのことを後輩たちにも伝え、一方で彼らの話を聞くことで、自分の、将来に対する思いを、毎回新たにすることができました。
ときには、受験が不安で泣き出してしまったり、落ち込んだり、あきらめてしまいそうになる塾生の対応をすることも。まさに、今後の人生を左右する大事な局面。「いっしょに乗り越えていく」という気持ちで、伴走しつづけました。

「やるときはやる!」という学習習慣は
「一生モノの力」

〈正しい知識をわかりやすく提供する〉看護師を目指すためには、学習を続けるしかありません。大学に進学しても、国家試験に合格してもなお、というより、ますます勉強の毎日。新しい疾病や症状に直面すると、その検査方法や治療内容、看護の仕方までを専門書でつぶさに調べて頭に叩き込みます。機器や薬も日々進化するなかで、勉強が尽きることはありません。
今なおコンスタントに勉強する習慣は、きっと、「英単語道場」で身についたもの。集中と継続の80分を毎週3年間毎週続けてきたことは、大きな自信と、“一生モノ”の学習姿勢を与えてくれました。

昭和大学病院は、医師や看護師をはじめ、薬剤師や保育士、検査技師などさまざまな専門家によるチーム医療を進めています。看護師だから「ここまで知っていればよい」ということはなく、医師がどのように治療し、何を処方しているかについても理解していなければならない。患者さんや保護者がどのくらい理解できているかを確認するのも看護師の役割。だからこそ、「今後も真剣に学びつづけなければならない」というのが日々の実感です。

将来の<夢>多くの症例に対応できる力をつけ、
プロフェッショナルとして立つ!

子どもの頃に病院で接した看護学生にあこがれ、「看護師」になりました。この先もずっと、気持ちが揺らぐことはないと思う。強い思いを持ち続けられるのも、高校時代のボランティア経験や早稲田塾で夢を語り合った仲間や看護学生、そして現在の職場の先輩や同僚のおかげ。ネットワークを通して、看護師にとって必要な職業観とか「成すべきこと」を深めていける、というか。今でもオフの日に高校時代や大学時代の友人とカフェに集まったり、看護師仲間と料理教室に通っておしゃべりすると、リフレッシュするとともに、「明日からも看護師として一歩前進しよう!」と新鮮な気持ちで仕事に向きあうことができます。

今後はさらに多くの症例に対応できる知識を身につけ、プロフェッショナルとして成長していきたい。そして、チームで、患者である子どもの成長と発達をサポートしていければ。子どもの表情や言葉から感じ取れる「小さなSOS」をキャッチし、適切に対応できるようになりたいと心底思います。こうしたスキルや人間性は、一朝一夕で身につくものではない。当たり前のことですが、人の気持ちを丁寧に感じ取り、自分なりに考え、サポートしていくことを積み重ねていくしかない。
また、先輩のなかには時短制度などを利用して、お子さんを育てている看護師もたくさんいます。私も、結婚して家庭ができても、一生この仕事を続けていきたいと思います。

―― 看護師としての使命を日々実践し、学びつづける長山先輩。
プロフェッショナルとして、小さな患者さんの「訴え」をくみとりたいという思いが、真剣な表情に表れていました。今後も、医療福祉の道を目指す後輩にとって、方向を指し示してくれる先輩であることを期待しています。

長山美紀
長山美紀
早稲田塾での7年間で培われた使命感
患者さんの声に、耳を傾け続けたい
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