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目標はジョブズのような存在。ものづくりでイノベーションを起こしたい

渡邊権人 Special Interview #23

Profile/Kento Watanabe
早稲田塾第28期生。2007年、関東学院六浦高校卒業。2011年、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業。2013年、慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻修了。同年、キヤノン株式会社入社。現在、生産技術本部にて製品の生産ラインのシステムづくりに携わる。

自分の作ったシステムで、
製品がドンドン生み出されていく

電気系のエンジニアとして、工場の生産ラインのシステムづくりをしています。よくテレビで、工業製品が流れ作業で作られていく様子を紹介していますよね。ああいった製品を作るシステムの、ソフトのプログラミングが主な仕事です。月の半分は川崎の事業所でデスクワーク、残りの半分は出張。現地では、機械系のエンジニアや設計者達とやり取りしながら、システムの改良を繰り返しています。僕は、ハードとソフトがうまく組み合わさって動いているものが大好き。その点で、今まさに、やりたいことを仕事でやれている。しかも、自分が関わったシステムから製品が生み出されて、それが世の中の販売店に並ぶ。これは、メーカーに勤める人間の一番の醍醐味です。
ものづくりが好きなのは、同じくメーカー勤務の父譲り。小さい頃、父の日曜大工を手伝ったりしていたのが、僕の原点です。

第一人者の経験談を聞き、大学を体感。
研究テーマを見つけた塾生活

大学には、自分のやりたいことを認めてもらって入りたかった。なので、AO受験は絶対にチャレンジしようと早くから決めていました。早稲田塾に入ったのは、高校生になる直前。偏差値ではなく、やりたいことで志望校を選ぶ方針が良かったし、「スーパープログラム」など、他の予備校にはないカリキュラムも魅力的でした。
入塾後は、理系のイベントにはほとんど参加。今のデバイスに欠かせない技術を開発された“ミスター半導体”こと西澤潤一先生の「特別公開授業」では、開発秘話や苦労話を聞けたうえに、ご本人からサインもいただいた。「絶対、理系! 絶対、自分もこういうことをやるんだ!」と気持ちが高まりました。「キャンパス体感ツアー」で東京大学を訪れた際には、超小型衛星の開発に取り組んでおられる中須賀真一教授のチームが、350ml缶サイズの人工衛星「カンサット」の実験をしていた。「大学の研究はこんなに面白いんだ!」とワクワクしたのを覚えています。

SRPでワシントンへ。
道場で培った英語力は、世界に通用した

早稲田塾と東工大の「スーパーロボティクスプログラム(SRP)」では、特にたくさんの刺激を受けました。チームでロボットを製作し、コンテストで1位に。優秀賞として特別研修でワシントンにまで行かせてもらい、東京工業大学の広瀬茂男教授に率いられ、ロボットの国際学会・SSRRに参加。海外の、軍事目的で開発されたパワフルなロボットを目の当たりにして、ロボットの世界にも“文化の違い”があることを認識しました。学会では大勢の聴衆の前で、自分たちの活動内容を英語で発表するチャンスもいただいた。聴いていた人達は、高校生の僕らの活動に驚いていた様子で、発表後には、広瀬教授や東工大の助手の方から「英語、ちょっと流暢すぎだよ」とのお褒めの言葉も(笑)。
このときの英語力は、「英単語道場」の賜物です。人前で堂々と話せたのは、3年間休まずに音読を続けた成果。大学院生になってからも、研究室の報告会や国際学会では、英語に苦労することはありませんでした。「道場」では、何百回も英単語を書いて声に出して覚えるという、勉強の型も身についた。今でも社内試験の対策時に実践しています。

学生時代の写真

AOで慶應・理工学部へ。
攻めの姿勢で過ごした大学・大学院生時代

SRPを通して明確になったのが、「ハードとソフトが融合したものづくりをしたい」という夢。ワシントンからの帰国後、必死になって志望理由書を書き直し、面接試験では、思いのたけをラスト2分で精一杯訴えて、AOで慶應理工学部に合格しました。実は、高3になってからやることが多すぎて、AO受験を途中でやめようと思ったこともあったのですが、そのときスタッフや講師が「現役生なんてこんなもんだよ。大丈夫」と言ってくれて、気持ちが楽になった。それで粘ってAOで合格。全国4名のうちの1名に入れたのは、塾では“壁の越え方”も教えてもらったおかげ。
目的意識がハッキリしていたので、入学後は、自分に足りないものを吸収するべく、情報技術や物理情報系の授業を積極的に受講。また、再生医療の研究室に入り、電気で細胞を動かして臓器の形に並べる「パターニング」の研究に取り組みました。ここで一定の成果を残したのですが、やっぱりロボットの研究がしたかったので、大学院ではロボットの研究室へ。手術の際に医師の手助けをする医療支援ロボットを、医学部と共同で研究・開発していました。

将来の<夢>イノベーションを起こしたい

将来、世の中がアッと驚くようなものを作りたい。スティーブ・ジョブズみたいになりたいんです。例えばiPhoneは、初めて発表されたときはとても革新的だったけれど、今では多くの人が普通に手にして使っている。そんな、「スゴイけれど日常的に役立つもの」を自らの手で生み出して、世の中を変えていきたい。
SRPの影響は大きくて、休日には、いまだに趣味でロボットづくりをしています。ブレイクスルーが欲しいので、ハッカソン(技術やアイデアを生みだして競争するイベント)に参加したり、美術館やアートイベントを観に行ったりも。
ロボットづくりでは生みの苦しみがたくさんあるけれど、試作を重ねて改良していけば、やがて思い通りのロボットができる。それと同じように、何事もあきらめずに、自分の興味あるものにアンテナを張って行動し続けていれば、道は拓けると信じています。

―― ロボットづくりやAO受験のお話から“粘り強さ”を感じさせてくれた渡邊先輩。自作のロボットについて語る姿は、無邪気な少年のようでした。
私達が、先輩が開発したデバイスを使う日もそう遠くないはず。ますますの活躍に期待大です。

渡邊権人
渡邊権人
目標はジョブズのような存在。ものづくりでイノベーションを起こしたい
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