課題文

INDIVIDUAL ENTRY No.1 【Abraham Lincoln】
Gettysburg Address, November 19, 1863

第16代米国大統領。初の共和党所属大統領。「偉大な解放者」、「奴隷解放の父」と呼ばれた。独学で弁護士となって政界に入り、アメリカ・メキシコ戦争に反対し一時政界を引退。共和党結成とともに政界に戻り大統領に当選した。南北戦争(1861年-1865年)のさなか、1862年9月23日に「奴隷解放宣言(予備宣言。翌年1月1日に本宣言)」を公布。南北戦争の事実上の決戦であるゲティスバーグの戦の後、リンカーンは1863年11月19日、ゲティスバーグに建設する国立戦没者墓地の奉献式において、わずか3分間の短い演説を行う。その演説が「ゲティスバーグ演説」として後世に語り継がれている。

INDIVIDUAL ENTRY No.2 【John F. Kennedy】
Inaugural Address, January 20, 1961

1961年に第35代米国大統領となる。最年少、初のカトリック教徒の大統領として注目を集めた。1960年の大統領選挙では、リベラル派を代表して「ニュー・フロンティア」をスローガンに掲げ、「地理的なフロンティアはなくなったが、戦争・偏見・貧困・差別など、未解決の問題は山積している」としてその解決を呼びかけた。1961年1月20日に行われた就任演説では、「祖国があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたが祖国のために何ができるかを問うてほしい」という名フレーズを残している。

INDIVIDUAL ENTRY No.3 【Martin Luther King, Jr.】
The Lincoln Memorial, Washington D.C., August 28, 1963

プロテスタントバプティスト派の牧師。公民権運動の多大な功績が認められ、1964年にノーベル平和賞を受賞している。「非暴力主義」を掲げ、人種差別の撤廃を求めて各地でデモを行う中、1963年にワシントン大行進において“I have a dream.”に始まる名演説を行う。人種の協和という理想を簡潔で平易な言葉で人々に訴えかけ、全世界的な共感を呼んだ。この運動の結果、アメリカ国内の世論も高まり、1964年7月2日に公民権法(Civil Rights Act)が制定された。これにより、建国以来200年間続いた法における人種差別が終わりを告げた。そして4年後の1968年4月、テネシー州メンフィスにて凶弾に倒れる。

INDIVIDUAL ENTRY No.4 【Mother Teresa】
The National Prayer Breakfast, February 4, 1994

コソボ出身の修道女で修道会「神の愛の宣教者会」の創立者。1928年にインドに派遣された後、カルカッタを拠点に病人、孤児、貧しい人々への奉仕を続けた。その活動は高く評価され、1979年には「高貴な人間愛の象徴」としてノーベル平和賞を受賞している。受賞に際してのコメントは「私は受賞に値しませんが、貧しい人々に代わって、この名誉ある賞を受けます」。その時のインタビューで「世界平和のために何をしたらよいですか?」と問われ、マザー・テレサは「家に帰って家族を愛してください」と答えたという。

INDIVIDUAL ENTRY No.5 【Princess Diana】
Responding to Landmines, June 12, 1997

プリンセス・オブ・ウェールズ、ダイアナ元妃は、HIVやガン患者、恵まれない子どもたちなどを支援するためのチャリティ活動に熱心に参加したことでも知られる。対人地雷廃絶に向けての活動では、アンゴラやボスニア・ヘルツェコビナにある地雷原に足を運び、被害を受けた人々を励ました。その姿はメディアを通じて各地に伝えられ、地雷廃絶に対する世界的な関心は急速に高まる。ダイアナ元妃が不遇の死を遂げた後も、その遺志は受け継がれ、1997年12月には、122ヵ国が「対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)」に調印した。

TEAM ENTRY “A World Divided”
TIME, May 7, 2007

国境がないとされる時代に、各国は先を争って隣国との間に壁を張り巡らしている。2007年4月に行われた南アジア地域協力連合会議のテーマは「連帯(connectivity)」。参加8ヵ国の指導者たちは、地域社会が「商品、サービス、人、技術、情報、資本、思想がスムーズに流れる」方向に進むよう努力することで合意した。ところが、この合意が起草されているときに、それぞれの本国では自国を隣国から、貿易障壁や外交上の障害によってではなく、実際の物理的な壁によって分離するための方法を検討していた――。