竹島問題②
1965年に日韓基本条約が締結されて、日本と韓国は外交関係を樹立。と同時に結ばれた日韓漁業協定で「李承晩ライン」も撤廃され、一応の解決をみる。
ただし竹島問題自体は、両国の主張が最後まで平行線で決着がつかなかった。あまりにももめるので、当時の韓国中央情報部(KCIA)部長の金鍾泌元首相が、「竹島爆破論」を唱えたとのうわさまで出る。確認できる比較的確かなソースは、共同通信1997年7月9日配信。ソウル電で以下のような内容だ。
韓国の野党、自民連の金鍾泌総裁は九日、共同通信などとの会見で、日韓条約締結交渉で、日韓間の領土問題になっている竹島(韓国名・独島)について、金総裁が「竹島爆破論」に言及したとされる背景などについて明らかにした。
金総裁は交渉で「池田さん(当時首相)も大平さん(当時外相)も(竹島は)絶対に日本の領土で、あれ(竹島)だけは譲れないと言った」と日本側が強硬だったと紹介。
金総裁は「私も血気盛んな時だったから『何を言いますか、爆破することはあっても、あなたたちには渡さない』と応じたが、これが爆破論を展開したと誤って伝えられた」と説明した。
金総裁は「私がそう言ったので、日本側はそれ以上この問題を出さなかった。その結果、厳然と独島(竹島)には韓国の旗である太極旗が翻っているではないですか」と述べ、爆破も辞さないとの強硬姿勢で韓国側の実効支配が実現していると指摘した。
現在、考えられる解決方法は以下の通り
①どちらかが譲る
前回に述べたように竹島の総面積は約0.23平方キロで、東京・日比谷公園とほぼ同じ。確かに「爆破」の誘惑にかられる程度に小さいといえる。そんな小島に、何で日韓合わせて約2億人の民がいがみ合わなければならないのか、という本質的な疑問もある。
しかも竹島はもともと無人島。同じ領土問題でもロシアとの北方領土問題では対象の千島4島にロシア人が住んでいるし、面積も竹島とは比べものにならない。中国との尖閣諸島領有権問題は、無人島ではあるものの、地下資源問題という広大な利権が背景にある。
対して竹島は1954年以降、韓国が警備隊を常駐させており「住民」もいる。しかし、少なくとも日本側からは、いささか無理やり駐在・生活しているようにも思える。おそらく日韓のいさかいさえなければ無人島に戻るだろう。後述するように、主に漁業交渉さえ合意すれば実質的な損得はない。ただし韓国側には歴史認識が関わることもあって、「譲ろう」という機運はほぼなく、言い出すとしたら現実的には日本側だ。事実、少数ながらそうした意見もあるにはある。ただし誰かがそれを言い出せば「いや違う!」という強烈な反論も必ず浮上する。
根本にあるのは「国家とは何か」である。その定義を地理上に求めるならば、国境線だ。竹島領有は海洋上の国境線変更に直結する。「譲る」というのは日本側からいえば縮小を意味する。
国土や国境線の変更は、歴史上おおむね戦争の結果として決まった。言い換えれば、国境線の変更は戦争でもしない限り決着しないくらい大きな問題だとして認識されている。小島なのか大陸なのかは関係なく、多少を問わず安易な妥協は絶対に認められないという主張は有力だ。
②国際司法裁判所への付託
国際司法裁判所とは、国際紛争を平和的に解決するために国際連合が設けた機関。領土問題は立派な国際紛争なので、当事国(竹島の場合は日本と韓国)が付託(判断を委ねる)すれば拘束力のある判決が求められる。日本外務省の見解(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/g_teiso.html)は、付託を日本は提案しているが韓国側が「これを受け入れず、現在に至っています」である。付託して決着をつけるには両国の合意が必要なので、韓国が応じなければ裁判自体が始められない。きちんと国際的な機関で決着つけましょうよ、との日本の主張は理性的で、大人の振るまいであると、主に日本側で感じている国民は多い。
付託に応じない韓国側の見解も、おおよそ「わが国の領土に決まっている独島(竹島)を領土問題(つまり日韓どちらのものかわからないという問題)として裁判にかけること自体がおかしい」という発想からだろう。韓国側に立てばもっともな言い分である。
また国際司法裁判所へ付託すれば、圧倒的に日本が有利かというと意外と「そうだ」とする根拠が乏しいのも事実。前回に述べた経緯があるので。
③そもそも「島」なのか
「海洋法に関する国際連合条約」121条の3によると、「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない」とある。排他的経済水域(EEZ)とは、その水域に存在するあらゆる資源を排他的に、つまり他国の主張を顧みることなく支配できる権利を指す。お互いに領有権を主張しているので、日本は竹島の北側に、韓国は南側にそれぞれ中間線を引く。となると当然竹島をはさんで両国が自分のEEZと主張する海域が存在してしまう。現時点で「資源」の最も大きいのは漁業権といえよう。
もし「島」でなく「岩」となればEEZを巡る争いは大きく後退する。しかし日韓両国とも竹島を「岩」とみなすのだけは仲良く(?)反対だ。日本にとって皮肉なことに、韓国側の「住民」が竹島を「岩」ではなく「島」にしているとの解釈も可能である。仮に岩としても領土問題自体は消えない。










投稿されたご意見・ご感想(1件)
GTO さんのコメント
日本人は、韓国政府が、ファシズムまがいの偏狭な民族主義洗脳教育および竹島洗脳を行って、日本に対する偏見や敵意を植え付けていることをきちんと知っておく必要が有ると思います。このような韓国の行為に正義はありません。
投稿者: GTO | 2009年09月13日 12:19