2007年5月20日 開催
特別公開授業
「君は何のために大学に行くのか?」2007
慶應義塾大学 環境情報学部
冨田 勝 教授
早稲田塾秋葉原校にて

- 冨田 勝 教授(とみた まさる)
慶應義塾大学工学部数理工学科卒業。カーネギーメロン大学コンピュータ科学部大学院修士課程、博士課程修了。工学博士、医学博士。専攻は先端生命科学、システム生物学、バイオテクノロジーなど。先端生命科学における世界的第一人者。
人生のキーワードは「情熱」 大学は夢を実現する場所
今や先端生命科学における第一人者の冨田教授だが、最初からこの道を目指したのではなかった。学生時代、インベーダーゲームにハマったことをきっかけにコンピュータに熱中。しかし、将棋ゲームで数十手先を読むにはスーパーコンピュータでさえ計算時間の爆発を起こすと知り、人間の思考のすごさを痛感する。
直後、AI(人工知能)を学ぶためアメリカ留学を決断。だが、ここでも「あらゆる場面で使える自動翻訳システムの開発には100年はかかる」と限界に直面する。「それにひきかえ、人間の身体のしくみは素晴らしい」。しかも、人間の細胞核にあるヒトゲノムの情報量はたった1ギガバイト。常に1テラバイト(1024ギガバイト)規模の情報を扱っていた教授には、この数字は衝撃であった。
折しもヒトゲノム解読計画がスタートした当時、30歳を過ぎた冨田教授はアメリカで生物学を基礎から学び始める―。「人生のキーワードは「情熱」。面白かったこと、熱中してやったことだけが真に身に付く」。大学はそれを見つける場所、やりたいことをとことんやるための場所だと熱く語った。
締めくくりに「夢なき者に理想なし、理想なき者に目標なし、目標なき者に達成なし、達成なき者に喜びなし」という〈座右の銘〉を披露。何のために大学に行くのか、塾生たちは真剣に模索を始めた。











