2007年7月15日 開催
特別公開授業
あなたの知らない薬学の世界
東京理科大学 薬学部
深井 文雄 教授
早稲田塾秋葉原校にて

- 深井 文雄 教授(ふかい・ふみお)
東京理科大学理学部応用化学科卒業。同大学理学研究科修士課程修了。理学博士。専門は機能生物化学 、細胞生物学 、病態医化学。著書に「フィブロネクチンの分離・同定法 (細胞外マトリックス研究法(1)」「Vascular Biologyナビゲーター」。
人間性溢れる医療人と創薬人を育成
薬学には、薬学医療の仕事に従事するための医療薬学と、薬を作るための基礎を学ぶ創薬学がある。
東京理科大学では、薬学科において「ヒューマニズムと研究心にあふれた高度な薬剤師(医療人)の養成」を、生命創薬科学科において「先端創薬科学を担う研究者(創薬人)の育成」を目指し、薬学の発展を担っている。医療現場では薬剤師がチーム医療や処方設計に深く関与するようになり、「今こそ知識と人間性を兼ね備えた薬剤師が必要だ」と深井教授は訴える。
生命創薬科学科の深井教授は、最前線の薬学研究として、細胞の接着をコントロールして病気を治療する事例を紹介。教授らが発見した、細胞の接着を強めたり弱めたりする因子を使うことによって、接着が関連する様々な病気をコントロールする。
例えば、因子を使い癌細胞の接着を弱くすると、抗がん剤の効果が飛躍的に高くなる。この作用を応用して、再発が多い白血病の根絶治療が可能と考えられている。また、もう一つの因子で接着を強くすると、細胞の中に寄生している細菌を殺傷できることも判明。
今後は実際の臨床の場で使えるように努力していくのだという。「薬学研究は非常に奥深く、未知なる可能性を秘めています」と教授。今まで知らなかった薬学の新たな魅力に触れた塾生たちは皆、充実した表情を見せていた。




