2008年7月27日 開催
キャンパス体感ツアー
「成蹊大学 一日科学実験教室」2008
成蹊大学 理工学部 情報科学科/成蹊大学 理工学部 物質生命理工学科/成蹊大学 理工学部 エレクトロメカニクス学科
甲斐宗徳 教授/加藤明良 教授/鳥毛 明 准教授
成蹊大学にて

- 甲斐宗徳 教授/加藤明良 教授/鳥毛 明 准教授(かいむねのり/かとうあきら/とりげ あきら)
成蹊大学 理工学部 情報科学科
甲斐 宗徳 (かい・むねのり)教授早稲田大学大学院博士課程修了(工学博士)
電気学会JABEE審査実行部会委員、(社)電子情報技術産業協会(JEITA)計算機システム技術専門委員会幹事、東京都商工会連合会情報特別委員
専門分野は並列分散処理ソフトウェア技術
成蹊大学理工学部物質生命理工学科
加藤 明良(かとう・あきら)教授筑波大学大学院博士課程化学研究科化学専攻修了(理学博士)
財団法人 日本科学協会 評議員、財団法人 日本科学協会「体感型実験装置群の開発と製作」材料化学分科会座長
専門分野は有機合成化学、生物無機化学
成蹊大学理工学部エレクトロメカニクス学科
鳥毛 明 (とりげ・あきら)准教授東京大学大学院博士課程修了(工学博士)。
専門分野はロボット工学、制御工学、ヒューマンインタフェース
【“21世紀を支える技術者”への第一歩 】 ~楽しい! 嬉しい! 感動の実験室~
伝統的な少人数教育と自由な学風の成蹊大学にて、21世紀を支える技術者になるべく、理工学部の「一日科学実験教室」が行われた。
同大学理工学部は、「知識社会の進展に貢献しうる人材の育成を掲げ、生活の利便性、消費財の生産の追求から、自然との共存、地球環境、グローバル化への対応などを含めた観点に立ち複合的な教育をおこない、広い視野をもち、物事に取り組むことのできる人材の育成」を目指している。
今回は全3学科(物質生命理工学科、情報科学科、エレクトロメカニクス学科)の研究室の協力を得て現役高校生が実験に挑んだ。
塾生は3つの実験テーマから興味のある分野を選び、各先生方のご指導のもと実験をスタート。
医薬品開発のリード化合物提供の開発研究を行っている加藤教授のご指導による「おもしろ化学実験~フルーツの香りと蛍に似た光をつくろう~」では、エネルギーを使わない“化学薬品の反応による発光実験”(Chemiluminescence)、警察ドラマなどでおなじみ“ルミノールの化学発光実験”、有機化合物群を作って匂いを楽しむ“エステルの合成”という3つの実験にチャレンジ。
「蛍に似た光がとても鮮やかですごかったです。思っていた以上に光ってびっくりしました。特にピンク色がキレイでした。」
「溶液をこぼしてしまったりと色々と失敗してしまったけど、楽しかったです。特に、光の実験では自分の想像以上の結果が出て驚きました。」
と実験を終えた生徒の興奮はやまない。
鳥毛准教授は、現在、荷物を抱えたロボットを転ばずに歩かせたり、エアコンで快適な温度を保ったりする制御の研究など、新しい機能を持つロボットの誕生を目指し開発研究を行っている。今回は「ロボットを動かしてみよう」をテーマにロボット制御実験を実施。3自由度のロボットを用いて、ロボットの動作を設計、ロボット言語を用いたプログラミングを行い、ロボットを制御することを体験した。
「数字によってロボットを動かすのはすごいと思った。だけど、動かすのは思った以上に難しかった。」
「ロボットを動かせたことがとても嬉しかった」
「関節を動かすのは難しくて△と□が精一杯だった。」
と達成感を得て満足げだ。
甲斐教授は、人間ひとりひとりが自律的に行動して社会が成り立つのと同様の仕組みを、ネットワーク接続された多数のコンピュータで実現しようと試みる開発研究を行っている。自律分散処理と呼ばれるものだ。
そんな甲斐教授はとても丁寧に塾生に指導する。「Javaでアニメーション~計算処理をキャラの動きで確認しよう~」をテーマに実験を開始。
「単純な動きを製作するのに、ものすごく苦労した。大学生や職業で行っている人の苦労が分かった気がする。」
「簡単そうに思えるところが以外と難しかったり、難しいと思えるところが意外と簡単だったりしたことに驚きました。どんなことでも甲斐先生がとても丁寧に説明してくださったので、よく理解することができました。」
と受講生は頬を潮紅させて笑顔で語ってくれた。
約3時間にわたる実験で、試行錯誤しながらも成果を得る喜びに満ちた彼らの顔は、まぎれもなく知的好奇心を剥き出しにした“21世紀を支える技術者”の顔そのものだった。
この日、彼らの夢が、またひとつ具体的になった。











