2008年12月7日 開催
特別公開授業
「ニュースで読み解く『政治の世界』」
毎日新聞特別編集委員 日本ニュース時事能力検定協会 理事長
岸井成格 先生
早稲田塾秋葉原校にて

- 岸井成格 先生(きしいしげただ)
1944年生まれ。東京都出身。
1967年慶應義塾大学法学部卒業後、毎日新聞社東京本社に入社。熊本支局から東京本社政治部に移り、ワシントン支局駐在、東京本社政治部副部長、政治部編集委員、論説委員を歴任。
その後、論説副委員長、委員長を経て、1999年より現職。
毎日新聞社以外でも、21世紀臨調運営委員、早稲田大学客員教授、NPO法人ニュース時事能力検定協会理事長も務める。政治問題の解説者として、TBS系『サンデーモーニング』、TV朝日系『サンデープロジェクト』など、テレビやラジオ番組への出演も多い。著書は、『大転換-瓦解へのシナリオ』(毎日新聞社)、『政治原理』(毎日新聞社)、『永田町の通信簿』(作品社)などがある。
文明の岐路に立つ世界と日本
岸井先生は、まず塾生の進路決定へのヒントにと、ご自身が新聞記者を志した理由から話し始めた。
小・中・高校と歴史が好きでよく偉人伝を読んだこと、国語が得意で作文を褒められたことなどが、最初の動機づけだったという。
「進路を決めるというのは大変なこと。将来に向かって、自分の性格にあっていることや一番好きなことなどを考えてほしい。その上で、自分は何がやりたいのか? がものすごく重要です」自分では分からなくても、周りのアドバイスはヒントになる、とのこと。
“時代の証人になる!”と決意した先生の、記者としてのスタートは熊本支局。“海外特派員になりたい”という思いは叶わず、水俣病など公害に関する取材などを重ねた。そんな中、国会が公害に関する独立機関を発足、東京へと呼び戻される。『環境省』(当時は環境庁)という名称は先生がつけたそう。
「人生ってわからない。熊本に行ったおかげで名付け親になった。信念がないと運も来ない。想いを持っていると人が評価してくれる。逆に想いがないと評価されないのです」
好きなことをつなぎ合わせればやりたいことは出てくる。人は生まれてくるとき、その使命・役割を持っているという感覚を持ち続けることが大事、とのこと。
そして話題は現代社会の様々な問題へ。
ハイスピードで変化する今、500年、1000年に一度の歴史の地殻変動が起きるという。
「時代が大きく変わるとき、必ず崩壊が起きます。近代文明の崩壊です。モノの豊かさと便利さを追求し、これが幸せと思う社会。でも現代はそれが行き過ぎていて、逆に社会を崩壊させてしまうかもしれない」
さらに環境問題を取り上げ、『現代は人類共通の課題と認識がある時代』として、「人生観をしっかりと持たないと振り回されてしまう」と話す。
「この時代、日常の変化は無視できません。ニュースに敏感になって自ら何かを掴む人になってください」と授業を締めくくった。
岸井先生の豊富な経験をもとに、時代のうねりを肌で学んだ貴重な時間となった。











