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イベントレポートタイトル

2009年1月25日 開催

特別公開授業

「亡国の食卓」

フードプロデューサー
井上 譲 先生
早稲田塾表参道校にて

「亡国の食卓」

井上 譲 先生(いのうえ・ゆずる)

東京教育大学(現筑波大学)にて、食品化学を専攻。
卒業後、私立桐朋学園にて長らく教鞭をとり“名物化学教師”として数多の人材を輩出。
現在はフードプロデューサーとして、日本及び中国にて商品開発に携わり、幅広いネットワークを中心に多方面で活躍されています。

料理を通して子供に愛情を伝えること

「食」を切り口に日本の教育問題を考える今回の公開授業は、保護者を対象に行われた。
この日の講演者は、フードプロデューサーでもあり教育者でもある井上譲氏。
まずは、井上先生が食品化学の勉強を始めたきっかけから講義が始まり、途中で函館の尾札部でとれるという昆布だしが配られた。先生いわく、「世界最高の昆布」。口にした参加者たちからは、「美味しい」という声が上がる。
「ちょっと行動すれば、特殊なことをしなくてもいいし、子どもたちにとっても忘れえぬ食材になります。それをわかってもらいたかった」と井上先生。
続けて、日本人が古くから親しんできた食材を中心に話を展開。
そして、コンビニやファーストフード店の普及により食生活のバランスが崩れてきていること、家族で団欒を囲む機会が減少していることなど、現代日本の食の問題に触れ、「日本文化と和食を見直して欲しい」と語る。
「お弁当を作る日本の文化は、世界中探してもどこにもないほど完成されたもの。この小さい空間に食事を作ってしまう、日本人の細やかさに感動しますよね。毎日忙しいと思うけど、1週間に何回かはお弁当を作って持たせてあげてください。また試験前夜などは、栄養満点で家族とコミュニケーションがとりやすい、すき焼きがいいでしょう。言葉だけじゃなく料理を通してでも、子どもに愛情を伝えることはできるのです」

日本では年間2000万トンもの食糧を捨てていることや、味噌の自給率が3%であるという事実にも触れ、「情報をきちんと把握して、地球規模で物事を考える人間になってほしい」と、参加者たちに訴えかけた。

高校生と食事。その両方を見つめ続けてきた井上先生の言葉は、現役高校生を育てる保護者の胸に熱く響いた。

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