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イベントレポートタイトル

2009年2月15日 開催

特別公開授業

くらしと経済 「金融危機を考える」

神戸大学 大学院 経済学研究科 
地主 敏樹 教授
早稲田塾秋葉原校にて

くらしと経済 「金融危機を考える」

地主 敏樹 教授(じぬし・としき)

1959年兵庫生まれ
専門:アメリカ経済論(金融政策)・マクロ経済学
略歴:神戸大学経済学部卒。ハーバード大学大学院修了(Ph.D.)。
神戸大学助教授を経て、2000年より現職。
著書:『アメリカの金融政策-金融危機対応からニュー・エコノミーへ』(東洋経済新報社、2006年)
『国際金融』(共著、有斐閣、2001年)
『金融論』(共著、有斐閣、2007年)
『アメリカ経済論』(共編著、ミネルヴァ書房、2004年)
『アメリカの金融政策』(東洋経済新報社、2006年)など

世界中で起こっている、金融危機の根底にあるものとは?

連日テレビや新聞に躍る“不況”の文字。今は、100年に1度と言われる世界的な金融危機だという。しかし、その原因の根本はどこにあるのか、具体的に、何をどうしていけばよいのか―。

「くらしと経済」シリーズ「金融危機を考える」。講師は、経済学者で神戸大学大学院の地主敏樹教授。

金融とは、“お金のある人からない人へ上手に流通させること”。教授はまず、近年社会問題となった疑似通貨“円天”などを例に挙げ、「うまい儲け話というのは、いつでも危険を伴うもの。疑似通貨円天を使って物を買っても、次の年にはまた同じように円天が戻ってきて買い物ができるという無茶苦茶な話だったのに、多くの人がだまされた。でもやはり、こういううまい話には限界があるんです。金融を考えるときに絶対に忘れたらいけないのは、“ハイリスク・ハイリターン”の原理です」と語る。

後半では、現在世界中が陥っている金融危機について、アメリカからスタートした不況がなぜここまで世界中に広がったか、地価バブル崩壊やサブプライムローンの仕組みなどをわかりやすく解説。「いつでも、誰かが新しい工夫を考えて、皆がだまされる。新しい工夫があると、危なくない話だと勘違いしてしまう。“ハイリスク・ハイリターン”と、“ローリスク・ローリターン”の鉄則から外れる話に将来出会うことがあっても、絶対に関わらないほうがいいのです」

金融は世の中のために役立っているし、制度も発展している。工夫を凝らして悪用するのではなく、上手に付き合っていけば、経済状況もよくなるはず-。

質疑応答の時間には、授業内容に関して具体的な質問が多く飛び交った。本来なら大学でしか学べないハイレベルな授業を受け、塾生たちのやる気は強く触発されたようだった。

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