2009年3月15日 開催
特別公開授業
「企業経営の功罪を考える」くらしと経済シリーズ2009
早稲田大学ビジネススクール 経営専門職大学院
花堂靖仁 教授
早稲田塾秋葉原校にて

- 花堂靖仁 教授(はなどうやすひと)
1941年 東京生まれ。
専門はインベスター・リレーションズ(IR)、国際会計、知的資本研究。略歴:
早稲田大学商学部卒、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。
國學院大學助教授、教授などを経て2003年より現職。著書:
「IR・コミュニケーション戦略」(共著、中央経済社)
「連結会計基準の国際的調和」(共著、白桃書房)
「XBRLの衝撃」(ダイヤモンド社)
「投資家は今夜も甘い夢を見るー東京マーケットの病理学」
(共著、集英社インターナショナル)など
「21世紀型企業体制」づくりが景気を救う
特別公開授業「くらしと経済シリーズ」最終回は、ヒト、モノ、カネといったテーマに続いて“企業経営”が軸。大多数の参加者が社会に出てから関わるであろう「企業」「経営」についての授業のためか、今回、広い会場は立ち見が出るほど多くの学生が会場につめかけた。その中で、花堂教授の公演が始まった。
「企業は生産経済の主体です。企業の活動がなければ、経済は成り立たない。それが今の不況下で、今年度はほとんどの会社が赤字。“派遣切り”や“雇い止め”という言葉が横行して、人材派遣会社は2万人におよぶ人材の異動を求められています」
そして、この状況を1929年の世界恐慌と比較。「当時は戦争を引き起こし、16年かかって不景気を打破したというが、現代は同じやり方はかなわない。20世紀型の経済が終わりを迎え、従来とは違う方法で経済が立て直されるだろう」と花堂教授は予測する。
「サブプライム金融危機の仕掛け」「20世紀の経済発展と破綻―「株式大恐慌」に学ぶ」「21世紀の企業経営を考える」という大きな3つのテーマで詳細な話が展開。金融ビジネスから20世紀の株式会社、恐慌の仕組みと背景などが解説される。そして現代の企業経営のあり方と景気回復の方法について、「従来ででき上がった仕組みを組み合わせて、いかに良い体制を作るかにかかっている。それ以外に方法はない」という花堂教授の見解を語った。
質疑応答の時間、参加者からは授業内容に沿ったものから「ビジネスで成功するためには」「会社内の権限と責任について」など企業経営に関するものまで多岐に渡る質問が寄せられ、今回のテーマへの関心の深さをうかがわせた。
詳細なデータ、解説をまとめた資料を使っての丁寧な教授の授業は、「くらしと経済シリーズ」を締めくくるのにふさわしい、内容の濃いものだった。









