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イベントレポートタイトル

2009年6月14日 開催

特別公開授業

「隈研吾の世界~自然な建築~」

建築家・東京大学教授
隈 研吾 教授
早稲田塾秋葉原校にて

「隈研吾の世界~自然な建築~」

隈 研吾 教授(くま けんご)

●略歴
1954年 横浜生まれ
1979年 東京大学大学院工学系研究科建築意匠専攻修士課程修了
1985~1986年 コロンビア大学客員研究員
1990年 隈研吾 建築都市設計事務所 主宰
2001~2008年 慶應義塾大学教授
2009年~ 東京大学教授 

1997年 「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞
同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。
2002年 「那珂川町馬頭広重美術館」をはじめとする木の建築でフィンランドよりスピリット・オブ・ネイチャー 国際木の建築賞受賞。
近作にサントリー美術館

●著書
「自然な建築」(岩波新書)
「負ける建築」(岩波書店)
「新・都市論TOKYO」(集英社新書)

隈研吾の建築思想が実現するまで

今回の講師は、国際的な建築家として、そして東大の教授として活躍されている隈研吾氏。
建築家志望の参加者をはじめ、教室いっぱいの高校生と保護者で熱気あふれる中、隈氏が入室。

講演当日の夜にはフランスへ発つという隈氏。世界中から依頼を受けている多忙なスケジュールの中、「高校生に身近な話をしたい」というお言葉により、今回の特別公開授業は実現した。

小学生のときに開催された1964年の東京オリンピックや1970年の大阪万博を通して建築に興味をもったこと。1974年のオイルショックによる経済の急激な変化を体験したことで「環境にやさしい建築」について、「思想をどうデザインに反映するか」について考えるようになったこと。建築家になるまで、そして建築家としての現在のスタンスを築くまでの道程が語られる。

建築に関する専門的な解説や、先輩である建築家・黒川紀章氏とのエピソードなど、建築をつくる上で経験されてきた様々な苦労からユーモアを交えた裏話まで、様々な内容を交えて授業は進行。魅力あふれる語り口で参加者を話に引き込んでいく。

切り取られた山の一部を復元し、その中に埋め込んで設計した「亀老山展望台」、川と土手の景色になじむようにデザインされた「北上川・運河交流館」、柔軟な発想の能舞台を持つ「登米町伝統芸能伝承館」……。隈氏の思想が反映された多彩な建築作品の数々。完成するまでにどのような課題が発生し、それをどう解決していったかが、隈氏本人から語られる。

「場所と時代で作風を変えていきたい」。
自由な発想と、それを実現するための様々な問題解決。依頼主の立場を考えつつ自分の思想を貫く=環境と一体化する作品を生み出し続ける隈氏へ、講演後に多くの質問が挙がった。

「世界に評価される日本の技術力とコミュニケーション力を身につければ、世界中から仕事のニーズがあります」

建築家を目指す参加者へのメッセージをもって、大きな拍手の中、講演が終了した。

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