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イベントレポートタイトル

2009年6月21日 開催

特別公開授業

「NASA宇宙開発の未来図と世界初の宇宙テザーロボット実験」

首都大学東京大学院 工学研究科/NASAマーシャル宇宙飛行センター
藤井裕矩教授/チャールス・レス・ジョンソン氏
早稲田塾自由が丘校にて

「NASA宇宙開発の未来図と世界初の宇宙テザーロボット実験」

藤井裕矩教授/チャールス・レス・ジョンソン氏(ふじいひろのり/ちゃーるす・れす・じょんそん)

首都大学東京大学院 工学研究科 藤井裕矩教授
主な研究テーマは大型宇宙構造物や宇宙ロボットなどの力学解析や、構造物の展開・折りたたみなど。宇宙工学分野での産学官連携に尽力してきた。

NASAマーシャル宇宙飛行センター チャールス・レス・ジョンソン氏
NASAマーシャル宇宙飛行センター所属。宇宙推進技術プロジェクトマネージャー、宇宙テザー技術主任研究者。映画『ロスト・イン・スペース』では技術監修を行う。

「宇宙の未来は、君たちにかかっている」

その日、早稲田塾の教室が、NASAの企画研究室になった。
講師は、NASAの宇宙推進技術プロジェクトマネージャーを務めるチャールス・レス・ジョンソン博士と、航空宇宙工学の専門家である首都大学東京の藤井裕矩教授。
この場でしか聞くことのできない貴重な話を逃すまいと、多くの塾生が自由が丘校に集まった。

まずは藤井教授より、新しい宇宙技術「テザー」についての説明がされる。
テザーとは物体をつなぎとめる紐のこと。このシステムは、長くて強靭な「テザー」に電流を流しながら、地球の磁場を利用し、宇宙船などを飛ばす推進力を作り出す。「フレミング左手の法則」で知られる、「ローレンツ力」だ。燃料の補給をする必要がないので、今までよりもはるかに低いコストで宇宙船を飛ばすことができる。宇宙研究の未来をさらにひろげる、画期的な技術なのだ。

続いてジョンソン博士より、この「テザー」実用化に向けた様々な計画と、NASAが近い将来目指している、月面長期滞在を経た火星移住計画などについての詳細が語られた。
人々が生活できる環境を宇宙につくれれば、地球上の環境問題やエネルギー問題にポジティブな影響を与えられるかもしれない。宇宙技術を磨くことは、人類と地球の未来を考える上でも、意味のあることなのだ。
壮大なNASAの計画に、圧倒された様子の参加者たち。ジョンソン博士は、彼らに力強く、こう加えた。

「新技術テザーは、アポロなどを作り出したロボット科学者が考えたものではない。
従来型ではない新しいやり方は、過去の技術にとらわれない、新しい感覚を持った次世代の人々だからこそ考えることができるはず。
今日集まった皆さんにも、宇宙技術の発展について、ぜひ積極的に考えてほしい。」

自分たちにも、何かできることがあるかもしれない――。

「テザーが故障した場合はどうするのか?」「火星移住計画のために、専用のロボットを作ってみてはどうか?」
希望に満ち溢れた様子の参加者達からジョンソン博士への質問は、いつまでも尽きなかった。

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