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イベントレポートタイトル

2009年10月12日 開催

特別公開授業

「いじめはなぜ繰り返されるのだろうか」

東京学芸大学(京都大学) 教育学部
山名 淳 准教授
早稲田塾秋葉原校にて

「いじめはなぜ繰り返されるのだろうか」

山名 淳 准教授(やまな・じゅん)

1963年 鳥取県生まれ。
1991年 広島大学大学院博士課程後期単位取得退学。
現在、京都大学教育学部准教授。博士

【著書】
『ドイツ田園教育舎研究-「田園」型寄宿制学校の秩序-』風間書房 2000(単著)
Die padagogische Gestaltung des Raums --Geschichte und Modernitat. 2003(共著)
『近代ドイツ=資格社会の展開』名古屋大学出版会 2003年(共著)
『教育と政治--戦後教育史を読み直す』頸草書房 2003年(共著)
『リトミック研究の現在』開成出版 2003年(共著)
『ネイションとナショナリズムの教育社会史』昭和堂 2004年(共著)
『教育人間論のルーマン』頸草書房 2004(共編著)
『夢幻のドイツ田園都市--教育共同体ヘレラウの挑戦』ミネルヴァ書房 2006年(単著)
『教育的思考の作法』福村出版 2006年(共著)
『教育史研究の最前線』日本図書センター 2007年(共著)

“いじめ”のメカニズムを知り、考えを深める

今回で6回目となる特別公開授業の講師は、毎年多くの教員を日本中に送り出す東京学芸大学で長く教鞭を執ってきた山名准教授。“いじめ”をテーマにした授業に、教員志望者をはじめ多くの塾生が集まった。

現代の教育学で、避けて通れない重要なテーマ、“いじめ問題”。その教材として今回使用したのが、“いじめ”の心理が描かれている映画作品「問題のない私たち」だ。作品の中の人物関係や出来事を整理しながら、いじめのメカニズムのひとつ、「スケープゴート論」と、その対処法が説明されていく。

“いじめ”のメカニズムを知り、ポジティブな方向に向かう道について話し合い考えを深める。大学で行われるのと同様に、授業が進められる。山名准教授にとって、“いじめ問題”に関する教育学の目的は「ポジティブな人生につなげていくための対処を考えること」だという。

授業終了後は、希望者のみが参加するフリーディスカッションタイムへ。予定時間を大きく超え、約80名の参加者から「いじめと学校建築の関係は?」「いじめが成長を促す場合もあるのでは?」と、様々な意見が飛び出した。中には、准教授の専門分野ではない質問も。その問いに対しても、塾生たちが解決に向かえるように、自身の考えや参考文献などを挙げながら、優しく穏やかな口調で最後まで丁寧に答えた。「教育心理学」「教育行政学」「教育社会学」など、教育における研究領域は幅広いことが分かる。

教師を目指す人だけでなく、教育に関心をもつ塾生たちにとって、道しるべとなった3時間だった。

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