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イベントレポートタイトル

2010年3月21日 開催

特別公開授業

「君は何のために大学に行くのか?」2010

慶應義塾大学 環境情報学部
冨田 勝 教授
早稲田塾秋葉原校にて

「君は何のために大学に行くのか?」2010

冨田 勝 教授(とみた・まさる)

慶應義塾大学工学部数理工学科卒。米国カーネギーメロン大学コンピューター科学部大学院修士課程、博士課程修了。現在は環境情報学部教授および慶應義塾大学先端生命科学研究所所長、医学部兼担教授。分析化学、情報科学、ゲノム工学、代謝工学などの複数の先端技術分野の英知を結集させ、社会に有用な微生物を人口的にデザインして創り出す「有用微生物のCAD(Computer Aided Design)の技術を目指す研究が専門。また、それらの技術で、血液やがん細胞などを分析しその代謝を理解したり、様々なゲノム情報を解析しその機能や進化の過程を考察したりと、システム生物学の最前線に挑み、各界より注目を集めている。そして、早稲田塾の塾大連携プログラム「スーパー バイオサイエンス プログラム」でも活躍中。

真の自立のための、大学選び

「私は君達に、自分の大学の学生や研究生に語っているつもりで話します。それは、ぜひ伝えたいことがあるからです。遺言だと思って聞いてください」。

冨田教授は熱っぽく語りかけた。人間は社会を作って生きていくのだから、社会に貢献することを期待されている。そのためには、まず自立した人間にならなくてはならない。教授は「君達には、特定の個人(親)や組織(会社)に依存しないで生きていける人間になってほしい」と訴えた。
では、そのためにはどうしたらよいのか。自分が好きなこと、得意なことは何かを見極め、それを徹底的にやることだ。好きなことを勉強するのは効率が良い。「これだ」というものを、できるだけ早いうちに見つけ、それを武器にして真の自立を目指すことを薦めた。
志望する大学も、この考えに基づいて決める。「あの分野の、あの先生の研究室で学ぼう」というものがなくてはだめだ。教授は「やりたいこととやるべきことをできるだけ一致させることが大切だ」と述べた。
このあと、教授が所属する慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で進められている最先端研究が、スライドを使って紹介された。藻に油を作らせバイオ燃料にする研究、メタボローム解析を応用して色々な病気の診断に役立てる試みなど興味深いものばかり。SFCでは1年生から研究会で履修できるという。好きなことだから早いうちに始めると効率が良いという考えからだ。
質疑応答で、教授は学生時代にインベーダーゲームに没頭、マイコンを使ってゲームを作った、好きなことを徹底してやった体験を披露した。受講生の半数以上を占めた新1、2年生も熱心にメモを取りながら聴いていた。

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