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イベントレポートタイトル

2010年9月26日 開催

特別公開授業

「自分らしく生きる」ってなんだろう?

精神科医・立教大学現代心理学部映像身体学科教授
香山 リカ 教授
早稲田塾池袋校にて

「自分らしく生きる」ってなんだろう?

香山 リカ 教授(かやま・りか)

1960年7月1日北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして、各メディアで社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍し、現代人の“心の病”について洞察を続けている。専門は精神病理学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ。

北海道新聞(香山リカのひとつ言わせて)、中日新聞(香山リカのハート・ナビ)、毎日新聞・東京(ココロの万華鏡)、山陽新聞(時評)、創(「こころの時代」解体新書)、Educo(いまどきコドモ事情)、オーディション(スターのココロ)、SFマガジン(SENCE OF REALITY)、Magazine ALC(香山リカの通信講座の心理学)、月刊日本語(ブックレビュー)

自分の心の中に答えはある

立教大学現代心理学部で教鞭をとるかたわら、メディアでも大活躍している“カリスマ精神科医”香山リカ教授。教室には多くの塾生とその保護者が集まり、満席状態となった。

まずは精神科について、わかりやすく説明していく。
たとえば、ストレス外来や心療内科など、心の悩みを扱う病院の名称は多数あるが、何が違うのか? 実は、早い話が同じで、すべて精神科医が診ている。ではなぜ、名称をわけているのか?
答えは、患者の間口を広げるため。

「精神医療は誤解と偏見との戦いの歴史。今は、昔よりはだいぶ偏見がなくなりましたね」

実は、もともと医師になることを望んでいなかったが、親からの勧めもあり、医学部を受験した。卒業時に専門を選ぶ際には、手先が不器用なので外科や産婦人科などはダメ、レントゲンを見ても何が写っているかわからないので内科や小児科もダメ……と、考えていったら、精神科が残ったのだと、コミカルに話す。だが今では、“不向きでもないのかなと思う”そうだ。
「毎日悩んでいる人を見ていて、しんどくないの? とよく聞かれます。これがあまりしんどくない。それがなぜだか、最近やっと気づきました。人間、みんな心の中に答えがあって、精神科医とは、それを探していく過程に付き合う仕事。人間のたくましさ、奥深さを感じるので、しんどくないですよね。選び取った仕事ではなかったけど、私の心の中にも、この仕事に就いてよかったという気持ちが、確かにあるんです」
と、20年にわたる自らの医師生活を振り返った。

そして、塾生への激励メッセージで講義を結んだ。

「失敗にがっかりせず、あとでこれでよかったと思うお楽しみができたと思ってほしい。私みたいに、20年も経ってから気づく人もいます。目の前のことを一生懸命頑張っていけば、いつの間にか自分らしい道を進んでいるものです」

質疑応答の時間には、教授の著作についての質問や、心の悩みを抱える友人についての相談などが寄せられた。それらの発言内容から、精神医療や“自分らしさ”について、参加者たちが強い興味をもち始めていることが感じられた。

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