佐藤博彦 (さとう ひろひこ)
- 第29期生
──[入塾の〈きっかけ〉]医学部レベルの学力に部活を続けながら到達したい
武蔵工大付属に入ってすぐ、中1の夏に関節の病気にかかり、利き手の手首が動かなくなってしまったんです。体育の授業も部活もできない、書けないから勉強も思うように進められない……中学校の3年間は、この病気との闘いでした。
幸い中3の終わりにほぼ治り、「これからは勉強も部活も思いっきりやろう!」とばかりに、高校進学と同時に様々な活動を始めました。医学部を目指していたのですが、病気で思うように勉強できなかったこともあり、学校では満足な成績ではありませんでした。これを医学部レベルまで押し上げるには塾に入って本気で鍛えなければならないと思い、また、部活など課外活動も目一杯参加したかったので、その両立を前提とした現役生対象の早稲田塾を選び、高1の春に入塾しました。
──[私の〈ハイスクールライフ〉]高1から毎日塾に通って部活と両立!
思いっきり活動した高校生活は、一言で表すなら“爆発”でした。自転車部に入って夕方6時まで活動し、塾に駆けつけて授業と自習室で閉館の9時まで勉強、そして家に帰ってさらに夜中まで勉強、そんな毎日が高1の春から一気に始まったのです。
同時に視聴覚委員会にも所属したので、秋には文化祭の準備が大変でした。特に2年生では委員長に就任してさらに活動がハードになると、部活と重なって勉強との両立がとても厳しくなりました。
でも、すべてにおいて手を抜きたくない。部活や委員会に精一杯取り組みながら、休み時間や移動など、少しの時間を見つけては勉強を積み重ねていきました。塾の授業は復習をメインにし、確実に内容を消化して次の授業につなげるよう努力しました。

──[刺激的だった〈スーパープログラム〉]宇宙工学の体験から自分の本当の道が見えた
実験用の人工衛星を制作するプログラム、東大工学部航空宇宙工学科・中須賀真一教授の「スーパースペースシステムズプログラム」に高2の終わりに参加することができました。医学への夢と同時に僕の中で温めていた宇宙工学が、本当にやりたいものなのか確かめようと思ったのです。
そこで出会った大学の研究者や学生は、自分の想像をはるかに超えた能力や発想を持った人たちでした。また密かな夢であった大きな宇宙船を飛ばすことには、自分の“科学力”が到底追いつかないことを思い知らされ愕然としました。しかし、教授とディスカッションし、精一杯宇宙工学の研究に没頭するうち、自分の中で医学への道が揺るぎないものに変化したのです。宇宙工学は自分以外の人が成果を出してくれる、でも医学なら自分のなりたい医師像を実現できると思ったのです。
自分の手首が手術で動くようになった、これは革命とでも言うべき出来事でした。いわゆるスーパードクターでなくとも、患者さんの近くにいて、一人ひとりを助けられる医師になりたい、そういう意志が固まりました。
──[オリジナルの〈勉強法〉]時間で区切って目標課題を毎日達成
医学部を目指す目的や意義が明確になった途端、完全に集中して勉強に専念するようになりました。スタートからラストスパートのような勢いで取り組みましたが、まったく迷いはなく、成績が思うように伸びなくても、モチベーションは常に最高の状態。おかげで努力を続けることができました。スーパープログラムでの経験や、高1から早稲田塾で過ごす中で、能動的・自発的な勉強法が自然と身についていたことが大きかったと思います。
とは言え、全科目の対策を一度に進めるのは至難の業です。僕はこれをクリアするために、“時間”で勉強を区切りました。1日で英語2時間、数学1時間、物理3時間、化学2時間、この中で目標の課題を絶対に達成すると。本来はあまり望ましくない方法かもしれませんが、限られた時間の中で凝縮して勉強を進めることで、着実に力をつけられたと思います。

──[私を支えてくれた〈講師〉]直前に英語の弱点を発見してもらえた
第一志望である愛知医大の推薦入試では学力試験も課されます。入試の直前に過去問題を解いたら、英語が思うように解答できないことに気づいたんです。
驚いて焦り、英語の先生のところへ飛んで行きました。まず採点をしてもらい、問題を最初から一題ずつ見直し、解答を一つひとつ検討してもらうと、文法とイディオムの中に弱点があることがわかったんです。そこから1週間、本当に必死で対策をしました。おかげで本番の英語は無事に解答できました!
──[後輩に〈ひと言〉]本当に希望する進路を見つけてほしい
授業は積極的な姿勢で受けてほしいですね。話を聞いてノートをとるだけでなく、解説が始まったら次に何を言うかを予測したり、一緒になって解いたりという勢いで望むと効果が違います。
また、スーパープログラムなど早稲田塾ならではの講座に積極的に参加してください。取り組むのは大変だけど、得られるものがとても大きい。僕はこのおかげで直接ではないにせよ、医学部を決意するというフィードバックが得られ、目的も根拠も明確になり受験勉強を頑張れました。早稲田塾には進路を決定づけられる機会がたくさんあるのです。
私の「東京都市大学付属高校(武蔵工業大学付属高校)自慢」
いい意味での、自由さがある高校。自分のやりたいことが、きちんと実現できる。アイスホッケーやアメフトなど、普通なら危いと許可されない部活だって、生徒がルールをつくって真剣に行えば、認めてくれる。生徒を信頼してくれているのだと思います。
私の「愛知医科大学 医学部 現役合格アイテム」
数学ノート
これは「私大医学部数学」で取り組んだ問題をまとめたノートです。ちょっとでも僕がわからない部分があると、そこで逐一補強をしてくれて……とてもありがたいのですが、ものすごくハードでした。緊張しました(笑)。
















