小野雅史 (おのまさふみ)
- 第30期生
──[将来の〈夢〉] 1つのことを徹底的に探求する専門家
国家の成り立ちや政治のあり方に興味があり、社会科学系の特定分野を研究する専門家になりたい。一つのことを徹底的に掘り下げていくと、あるとき、いろんなことが総合的にまとまっていく瞬間に、ビビッと出あえる。
例えば、クラシック音楽。一人の作曲家の生きた時代、時代の主潮、その流れが出てきた背景……と、たどっていくと、世界史的な有機的つながりが見えてくる。
将来的な研究テーマはまだ漠然としていますが、今興味があるのは、日本の政治。政治の成り立ちや表に出てこないパワーバランス、その思想背景などを探究していくと日本が見えてくるのではないか、と考えています。
──[僕の〈受験ストーリー〉] 風邪でフラフラの試験本番……
高2の夏から本格的に受験モードに入ると、もう、どこででも勉強しました。僕の場合、その日の気分で自習室、学校、家、ファストフード店と、転々と環境を変えると、心機一転できて効果的だった。
本番直前の年明けあたりからは、塾に通い詰め。学校では既に推薦で合格している生徒もいて、落ち着かない。この頃は、ものすごく不安でした。塾に来ると同じ境遇で頑張っている友達がいるから、安心して打ち込むことができる。
受験本番では、絶対に風邪はひけないと身構えていたら、プレッシャーからか、逆に風邪をひいてしまった。早稲田大学・法学部の当日はフラフラ。次の日が慶應義塾大学で、少しは復活していましたが、もう、どうとでもなれ〜、という気分で(笑)。
結果として、どちらも合格できましたが、それまでの努力で準備ができていたから、どういう状況であれ、対処できたのだと思います。

──[私を支えてくれた〈先生〉] 「受験を超えた知」を授けられた授業
高2の夏から受講した、英語特選カリキュラム「EEC」の講師は、英文読解以上のことを教えてくれました。「受験を超えた知」とでも言うのでしょうか。筆者の生い立ちや時代背景、どうしてこの文章が書かれたのかなど、背景知識を話してくれる。
高3の「ハイレベル現代文」の講師も同じでした。問題文を読む前に、その文章で焦点になっているテーマの概要について聞ける。近代とは何か? 国家とは、環境問題とは? それをノートに書きためていきました。だから模試でも本番でも、初見の文章が出てきたときに、ある程度文章の先の流れが予想できるようになっていた。
この二つの授業が小論文対策にもなった。知識をどんどん吸収できるうえに、文章の書き方も学ぶことができました。英語の文章はシステマティックに書かれているものが多い。序論・本論・結論、あるいは疑問を提示しそれに答えていく、という流れ。うまい人の文章から書き方を学べばよい。特に小論対策はしなかったのですが、知的好奇心をかきたててくれた講師達のおかげで、文章力までもが身につきました。
──[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 巧みなストーリーテリングで日本史に開眼
日本史は、漫然と覚えていくのが苦痛で、苦手意識がありました…。でも、高3から受講した「日本史」の講師の話が面白くて、開眼! 歴史的事件一つひとつの因果関係を結びつけて、物語のように話してくれるのです。それが面白くて、耳と目、頭と手をフル回転させて、知識を身につけていった感じです。
そして「クラス編成テスト」では毎回上位に食い込み、名前が貼りだされるように。授業では一番前の席に陣取って、質問しまくりました。

──[後輩への〈一言〉] 早めのスタートで余裕を持とう
受験準備は、早く始めるにこしたことはありません。僕は、高2の夏から本気になりました。英文法は高2で終わらせて、高3からはじっくり英文解釈に取り組めた。先取りして気持ちに余裕を持つと、周りに流されず、自分は自分だ、と思えるようになります。
特に一般受験は、高3の夏を過ぎると周りが推薦を決めていくので、精神的に追い詰められがち。「大丈夫、自分の道は間違っていない!」と確信できるよう、余裕を持つことが大事だと思います。
私の「桐蔭学園高校自慢」
人数が多いので、多彩な人間と出会えるのがいいところ。友達がたくさんできました。メモリアルホールという、一般の劇場のように設備の整ったホールがあり、音楽、映画、演劇鑑賞などができる。学校でプロの室内管弦楽を聴けるなどの、チャンスに恵まれました。
私の「慶應義塾大学 法学部 現役合格アイテム」
日本史テキスト6冊
授業で使ったテキストです。これで苦手だった日本史をクリアしました。いつでもどこでも持ち歩いて、読み返していたので、ボロボロ。何度も背表紙をテープで修復しました。当然、受験会場にも持っていった。試験直前はページを繰りながら、「ここまでやったんだから大丈夫!」と、心を落ち着かせました。
















