岡本 幸 (おかもと みゆき)
- 第31期生
──[将来の〈夢〉] 留学先・カナダの若者に触れて
高2から高3までの1年間、カナダへ語学留学に行きました。広大な土地、のんびりした国民性とはうらはらに、若者の中には、ドラッグにはまったり、自殺未遂を起こしたりする人が少なくないことに驚きました。現地で出会った留学生や高校生の中にも何人かいて、思いつめたり、体が蝕まれている様子に胸が痛みました。
私ができたことは、お見舞いにいくことだけ。「早く元気になってね」と声をかけるだけで精いっぱいでした。病床に横たわる友人の脇では、看護師の方が点滴を取りかえたり、容態を確認している。そこでふと気づきました。看護師であれば、心も体もケアできるんだ、と。
カナダで出会った看護師の方は、患者に最も近い存在にみえました。私も看護師になろう! どうせなら、せっかくの留学経験を生かして、海外で働けたらいいな。ならば外国語も話せて、患者の心も体もケアできる看護師を目指そう! そう考えた瞬間、目の前がパアーっと開けていくようでした。
──[大学・学部を選んだ〈理由〉] 国際性豊かで現場主義の大学
カナダから帰国後、早速、看護師になるための大学選びをはじめました。といっても、もう高3の9月。ゆっくりと探している時間はありません。こうなれば、行きたい大学を狙い打ち。やはり、世界的にもその名が知られている「日赤」に入りたいと思い、すぐにオープンキャンパスへ足を運びました。日赤は1年生から現場で実習があるなど、技術の習得にかなりの力を入れている大学です。さらに災害や紛争などの原因による傷病者に対し、献身的な看護を行った功労者に与えられる国際的な名誉賞、「ナイチンゲール記章」受賞者を何人も輩出している。現場で患者と向き合い、さらに世界的な活躍が期待される大学なので、「何としても入りたい」という気持ちが、ますます強くなりました。幸いにも公募制推薦があったので、「留学の経験などが生かせるはず」と迷わずチャレンジすることに。

──[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 面接では、他人の意見を尊重
早稲田塾では「メディカル小論文」や「AO・推薦入試特別講座」を受講し、面接や小論文の対策に力を入れました。「看護師に対する熱い思いをもっている」という自負はありましたが、いざ志望理由書を書こうとすると、やはり「なぜだろう?」という疑問が次から次へと湧いてくるのです。こういった疑問をひとつずつ解きほぐしてくれたのが、AO対策講座でした。
個別面接や塾生同士の面接練習を行うなかで、自分では思いもしなかった質問をされたり、逆に、同じように看護師を目指す友人の志望動機に「なるほど……」。共感できる部分は、取り入れたりできました。何といっても早稲田塾は複数の校舎で講義を受講できるので、他校の面接練習にも参加し、実際の受験場面そのままの緊張感を味わうこともできました。とはいえ、塾生同士なので、出会ったらすぐに仲良くなってしまうのですが(笑)。
実際の受験でもグループ面接や個人面接があったので、塾で繰り返した討議の方法を思い出し、自分のペースを崩さずに意見を言うことができました。塾では「他人の意見を尊重しよう」ということを大事にしながら面接の練習をしていたため、本番でも「共感できます」という感情を、素直に表現することができました。そういった受け答えが、勝因につながったのかもしれません。
──[早稲田塾での〈生活〉] スタッフの心に触れ、涙の合格報告に
いよいよ受験直前という時期、早稲田塾では受験生を勇気づけるための「出陣式」という行事が行われます。その中でスタッフによって演じられた劇は、受験生が夢をかなえるというものでした。
出演したスタッフが「皆に受かってほしい」とセリフを発した後に、本人も観劇していた塾生も感極まって、皆で大泣き。それくらい、スタッフは気持ちの優しく熱い人ばかりで、私の合格が決まった際も、全員が自分のことのように喜んでくれました。
「受かりました!」と塾に電話したら、電話口のスタッフが「おめでとう」と言い終わらないうちに、スタッフルームに響き渡るほどであろう拍手。このときばかりは、受話器を手に、声が枯れるほど泣いてしまいました。

──[後輩に〈ひと言〉] 決めたら前進あるのみ!
現役時代に第一志望に挑戦できるチャンスは、たった一度。落ち込むこともたくさんあるけれど、決めたら、あとは迷わず進むだけ。1分1秒をムダにせず、通学時間なども上手に使って受験勉強に取り組んでください。迷う時間は残されていませんよ。
私の「日本大学櫻丘高校自慢」
うちの学校は、思いやりに溢れた先生や生徒ばかり。カナダから帰国後、勉強や受験に不安のあった私に、どの先生も声をかけてくださり、「自分の行きたい道に進めばいい」とアドバイスをいただいた。温かさのおかげで、高校生活も受験も、楽しく乗り越えられました。
私の「日本赤十字看護大学 看護学部 現役合格アイテム」
湯島天神の鉛筆、谷保天満宮のお守り、留学先の写真、テニスラケット
湯島天神の鉛筆は、日本史の講師にもらった宝物。「合格」にかけて「五角」形なんですよ(笑)。谷保天満宮のお守りは、両親が受験前夜に買ってきてくれました。留学先の写真は、まさに心の支え。友人の笑顔に励まされます。そしてテニスラケットは、高校時代に所属していたテニス部で使っていた思い出の品です。
















