髙橋そら (たかはしそら)
- 第31期生
──[私の<ハイスクールライフ>]民族間の対立や紛争の“芽”を見た
高校では、演劇部に所属していました。部員は皆、強烈な個性の持ち主ばかり。ここで担ったのが“調整役”。意見の対立があったとき、考えを一つの方向へまとめていく。
高2の夏に、英国オックスフォードへ1か月の短期留学をしました。クラスの大半は欧米諸国からの生徒で、私達アジア人は、差別的とも思える扱いを受けたり。アジア系の学生たちが団結して、事務局に抗議文を書いて送りました。
英語を学ぶという、共通の目的のある場ですら、同じナショナリティだけで固まって自国語でしゃべり合っている。欧州人同士でも、ぶつかり合う。民族間の対立や紛争へ発展していく“芽”を見た思いがしました。
──[刺激的だった<スーパープログラム>] 自分の目指す方向を発見
高2の5月から、早稲田塾で「スーパー エコノミクス プログラム」に参加。慶應の教授で閣僚経験を持つ竹中平蔵先生ほか、経済関係のNPO代表者や慶應の学生と一緒に、現代の金融問題や国際関係論を学びました。5~6名のグループワークによるディスカッション、レポート作成、プレゼンなど、多彩なメニューに取り組んだ。私達のテーマは「日本の食料自給率」。グループには違う学年、学校の生徒が集まるので、どこまで協調できるか、チームワークが問われます。私はサブリーダー的な存在として、皆の日程管理とプレゼン用ポスターの作成を担当。どこにいっても、“調整役”です(笑)。この中で、経済と切り離せない国際政治や、紛糾する国際問題を解決する政策論の視点を得て、自分がどの方面に進むべきかを発見しました。

──[大学・学部を選んだ<理由>] 経済と政治をセットで学べ、個性豊か
将来は、国内外で相対する二つの立場の中間に立ち、政策立案や提言を通じて、双方の合意を生み出す力を身につけたい。ひと言で言えば、“政治”です。そこで、早稲田の政治経済学部政治学科、慶應の法学部政治学科と総合政策学部を受験。結果的に、トリプル合格することができました。
早稲田の政経を選んだのは、将来、政治に携わりたいと思うから。経済とセットに学べる点も魅力でした。法律は国によって違いますが、経済は共通言語です。それに早稲田はバラエティに富んだ学生が集まり、個性豊か。自分はその点で、早稲田向きだと思いました。
──[タメになった<授業・カリキュラム>] AO・推薦対策で鍛えられた3つの力
高2の3月から受講した「AO・推薦入試特別講座」SFC・FIT対策編で、徹底して鍛えられたのが、次の三点です。一つは書く力。志望理由書、自由記述スペースはひたすら書いて添削していただき、書き直す。この作業を10時間くらい、こもって繰り返す。短時間で、自分の文章が一気に良くなっていくのが実感できました。小論文のスキルを磨くには最適です。
二つ目は話す力。人前で緊張するタチではないのですが、知識と主張をキャッチボールしていくディベート形式では、内容がなければダメ。内容があっても、ハッキリと主張できなければ、相手にされない。知識とプレゼン力が両輪として、滑らかに回せないといけないんです。
三つ目は、政治経済のホットな知識。政権交代から道州制まで、今、世間をにぎわせている時事ネタを10回以上繰り返し、ディスカッションしました。その度に知識が増えていく。全員の発言を記録してもらって、フィードバックして検討し直す。これはディベート力と知識を高めるのに役立ちました。

──[後輩への<ひと言>] 合格はゴールではなく、スタートライン
AOでも一般でも、受験が終わるまで不安は続くと思います。うまく人に伝えられないもどかしさもある。そんなときは、自分一人で泣いたらいい。私は毎晩泣いて、それで発散(笑)。泣き寝入りではなく、常に、合格後の自分をイメージするんです。
本当に、合格はゴールではなくてスタート。スタートラインに立つことから、初めて自分の夢が動き出します。
私の「日本女子大学附属高校自慢」
一般受験をする生徒が2割、あとは内部進学。受験へのプレッシャーがなく、とても自由な校風です。部活は演劇、人形劇、ミュージカル、コーラス、吹奏楽と、舞台系が非常に盛ん。演劇部は関東大会出場、吹奏楽部は全国大会銀賞、囲碁部は全国3位など、結果も華々しい。学校行事は、どれも熱すぎるほど。皆、自分の好きなことに夢中で取り組んでいて個性が強いので、最高に刺激的です。
私の「早稲田大学 政治経済学部 現役合格アイテム」
演劇の台本、湯島天神のお守り、世界史ノート
劇作家・演出家の野田秀樹さん作『パンドラの鐘』の台本。これは高1のときに演じた劇で、裏テーマに天皇制の是非や平和というテーマがある。演劇を通じて歴史や政治と出あえた、私にとって記念碑的な作品です。
お守りは、AO本番前の6月に一人で行って買ったもの。神主さんに祈祷もしていただきました。世界史ノートには、講師が作ったオリジナルプリントを切り貼り。最大限の知識がコンパクトに網羅されていて、これさえ覚えておけばバッチリ。実際、慶應FITの講義理解力テストでは中国史が出て、ノートの知識がありありと浮かんできて、スラスラ書けました。
















