立教大学自由選抜入試の志望理由書
1994年から始まったAO方式の入試。おおむね「めざましい」系の代表格である。ただ学部ごとに大きな、または微妙な違いがあるのでここで紹介しておく。
①文学部と観光学部
文学部は方式ⅠとⅡがある。Ⅰはさらに「Ⅰa」「Ⅰb」と分かれ、Ⅰaは「めざましい」系中心の同学にあって、「ふさわしい思考力・論理力・文章力」が「課題作文」で証明できれば1次選考をパスできる。Ⅰbは「めざましい」系だ。やはり「課題作文」もある。
「課題作文」の「自分のこれまでの見聞や読書体験」から「思考力・論理力・文章力」をはかる。おそらくは「経験を自分の言葉で豊かに深く表現できる者」を求めている。「志望理由書」の代わりに存在するので実質的な志望理由書と考えていい。字数は4000字から5000字。「めざましい」系で書く人も条件はほぼ同じである。
Ⅰaはかつての自由選抜で、「活動実績などの優劣は選考の基準とはしません」と明言していた。事実として、合格者でも「高い能力」「秀でた個性」とは客観的にはいえない人が栄冠を勝ち取っている。優劣が基準となるⅠb方式なので、Ⅰaに変化はなかろう。
ポイントは「自分の言葉で豊かに深く表現」に尽きる。すなわち文学部らしく文章力一本勝負だ。何度も書き直してすぐれた文学作品を書き上げるぐらいの心構えが必要。評定平均も「めざましい」もないけど立教に行きたーい、ぐらいの甘い考えで取り組むならば、最初からやらない方がいい。
と同時に二次試験にある外国語、小論文、面接の対策も十分にしておくこと。4000字から5000字の課題に没頭して、一次選考は通ったものの二次の対策をまるでしていないため残念!といった人が多くいる。これでは本末転倒だ。
方式Ⅱは、志望理由書は提出するも一次選考はせず、二次の「外国語総合」と面接が実質的な主戦場となる。
観光学部は「観光関連産業の経営を通じて社会に貢献できる強い意欲と具体的プランを有する者」であれば、評定平均3.8を突破すると条件をクリアする。「強い意欲と具体的プランを有」すれば「めざましい」がなくてもいいんだ!と、これまた甘く考える人がいる。とんでもない話だ。
やはり文学部方式Ⅰのように「課題作文」があって、字数も4000字から5000字と同じ。ここに「具体的プラン」が書けなければ終わりである。筆者が知る限り、何の興味もなかった人が突然始めて何とかなるという程度とはほど遠い。
②経済・経営・理・社会・法・コミュニティ福祉・現代心理の各学部
1)評定が必要なのは
経営学部、社会学部、法学部が3.8。コミュニティ福祉学部と現代心理学部は3.5。
2)必要な能力
志望理由書は「これまで」と「これから」が柱になるが、文学部以外の学部は、原則として「これまで」重視と考えていい。願書には「志望する学部に関連した高い能力」「学業以外の諸活動の分野に秀でた個性を持つ者」の「能力や個性を」立教大学で「さらに豊かに開花させたいと考える人たち」を歓迎するとあるので、「高い能力」や「秀でた個性」がまずあって、後に「開花させたい」人という順番になる。
では「能力や個性」とは何か。
「クラブ活動その他……めざましい成果を収めた者」(経済)
「活動において高い評価を得た者」(経済)
「文化・芸術分野における全国または国際レベルの大会において上位に入賞した者」(法・経営・理・社会・コミュニティ福祉)
「課外活動において指導的役割を果たし、かつめざましい実績を上げた者」(経営・社会)
「ボランティア活動、校外活動において……めざましい実績を上げた者」(経営・社会・コミュニティ福祉・現代心理)
その他に、スポーツ分野での上位進出経験や外国語検定、数学五輪などでの高いスコアの持ち主であれば、出願条件を満たす場合もある。
経営・社会・現代心理の4学部は単なる活躍ではなく、「指導的役割を果たした」も決め手。コンクールなどで上位入賞(めざましい)しても、個人の「指導的役割」にいないと該当しない。コミュニティ福祉も「主体的な」「活動」と似たニュアンスで求めている。
言葉を拾っていくと、「めざましい成果」「めざましい実績」「高い評価」「上位に入賞」あたりが特長だ。つまり客観的にすぐれているとの証明、ないしは評価がないと「該当する者」にはなれない。
やはり文字通り「高い能力」や「秀でた個性」を証明できないと、この選抜は厳しいといえよう。
③異文化コミュニケーション学部
学部の性質上、他学部と条件がかなり異なる。海外居住体験、外国語スピーチコンテスト等での上位入賞などである。また、英語を除く外国語検定の一定以上の取得者に門戸を開いているのも特長だ。くわしくは願書で確認されたい。









