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AO・推薦入試対策 志望理由書編 【早稲田塾】

明治学院大学の自己推薦AO入学試験の志望理由書

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明治学院大学の場合、まず挙げられるのは学部・学科ごとのアドミッションポリシー(求める学生像)が非常に明白で、その通りであるとの証明を素直に行うのが効果的であること。言い換えれば、実に真面目に選考がなされるといっていい。

こう書くと「不真面目なところがあるのか」という質問がありそうだが、そうした意味ではない。過去の例を見ると、他の大学・学部には「なんでこの人が」という合格者や不合格者がたまに見受けられるのに対して、明治学院大学にはほとんどいない。

次に、比較的多くの定員を自己推薦AO入試で割り当ててくる点。特に目立つのは
・文学部英文学科:約20人(A方式5人 B方式15人)
・文学部フランス文学科:約15人(A方式10人 B方式5人)
・社会学部社会福祉学科:約20人
・法学部消費情報環境法学科:約30人
・国際学部国際学科:約45人

など。他にも二桁の募集をしている学部・学科がある。
とりわけ目立つのは、一般選抜でも明治学院では人気の高い国際学科である。そこで同学科を例にして紹介する。他の学部・学科を志望する人も、同様の手順で願書を分析してみよう。


まず全学部・学科にいえるのは「学力試験だけでははかることのできない、受験生の個性や意欲を重視して総合的に評価する」にある。「はかることのできない」「個性や意欲」とは「提出書類や面接を通して、自分の能力、適性、目的意識や学習意欲、高校時代の活動実績等をいかにアピールするかがポイント」となる。何をどのようにして「アピールするか」を明確にしておこう。


さて国際学科のアドミッションポリシーは5つある。その前に出願資格を確認してほしい。いかにポリシーで一致しても資格がなければ始まらないので。

資格は大きく5つに分かれていて、いずれか一つ以上を満たすことが求められている。やや筆者なりの言葉でかみ砕いて説明するので、正確には願書で確認して下さい。

1)海外居住体験2年以上
2)日本の高校と同等の国内の外国人学校で3年以上在学
3)外国語検定のうち1つ。英検2級、TOEIC600点以上など
4)英語以外の言語で著しい能力があってそれが証明できる
5)国際学科の教育内容に強い関心を抱き、国際社会を舞台として活躍したいという希望を持っている者で生徒会活動・課外活動・ボランティア活動・社会活動または文化・芸術・科学などの分野で実績がある

1)と2)はそうであるかないかすぐにわかる。ずっと日本の学校に通っていた者は当たらない。3)4)は持っているかどうか。ただし4)は高校でフランス語やドイツ語などを熱心に学んでいれば該当しよう。
そして5)。ここがアドミッションポリシーに密接に関係してきそうだ。それは

地球市民を創出するという国際学部の理念に適う以下の人材を求める。

a)人間や社会に対する好奇心、探究心に富んでいる
b)自分の頭で論理的に考え、自分の意見や考えを明確に表現できる
c)他者への配慮、自分の属する社会への貢献心に富む
d)自分の将来に関して真剣かつ明確なビジョンを持っている
e)平和、人権、環境、開発、文化交流などの分野で国際的に活躍する強い意欲を持っている

自分の活動が、できればすべてに当てはまると証明できれば志望理由書は完成する。a)からc)までが自分の「これまで」を、d)とe)で「これから」を示していくのが普通の流れ。ただc)を「これから」にしてe)を「これまで」にしても、人によっては収まりがよくなる可能性がある。

もちろん1)から4)までの人も、アドミッションポリシーを無視していいはずはない。むしろ外国語検定などで飛び抜けた実績があることだけを書き連ねて、c)d)e)あたりをストンと書き忘れたり、結局は親の都合での海外居住体験だったのに、そこを忘れてあたかも「自分の頭で論理的に考え、自分の意見や考えを明確に表現」してきたような内容では厳しい。

もう一つ特色ある学部学科は法学部消費情報環境法学科だ。ここは06年頃に比べてAOの定員を増やしており、この方式での人材獲得に自信を持っているようだ。評定平均が3.2以上あって、課外活動やボランティア活動に熱心だった人にはお勧め。消費者の立場からの法学という視点は、09年9月に設置された消費者庁の例でもわかるように時代を先取りしている。

各学部とも志望理由書のスタイルはいたってシンプル。文学部は英文学科が自己推薦を、その他の学科が志望理由を求める。

ここで、課題レポートを志望理由書に加えて課す社会福祉学に触れておく。同学科は社会福祉の学科としては伝統・実績ともに豊かで、この方面を目指す高校生は視野に置くべきである。課題レポートは「ボランティアを通して自分が学んだこと」か「地域の社会福祉の課題と展望」のうち1つを選ぶ方式で、体験に自信のある人は前者を、プランを持った論文を展開したい人は後者を選択する傾向がある。

著者紹介

【坂東太郎】

毎日新聞記者などを経て現在、早稲田塾論文科講師。 現在、日本ニュース時事能力検定協会監事を務める。 著書に『マスコミの秘密』『時事問題の裏技』『ニュースの歴史学』など。

※「志望理由書対策入門」の内容は、早稲田塾生専用サイト「マイページ」にて15回分早く連載されています

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