首都大学東京一般推薦入学(公募制)
公立の首都大学東京は理系のジャンルを中心に、AO入試と今回取り上げる一般推薦入学がある。AO入試には「ゼミナール入試」という大変ユニークで、比較的定員が多いパターンがある。ただこの試験形態は出願が4月と早く、したがって要項も1月頃に発表となるので、その時期に改めて取り上げる。
一般推薦入学は4学部で約100人の定員がある。公募制(学校長の推薦が必要)なので、合格したら基本的に入学しなければならない。また出願条件に「東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県内に所在する高等学校等」と、公立大学ならではの縛りがある。学部別にも多様で、以下簡単に記す。なお詳細は必ず要項を確認されたい。
- 各コースに推薦できるのは1校1人。このあたりは指定校と公募制の中間という趣だ
- 書類・志望理由書の提出は必須だが、それのみの1次選考はしない。
会場試験と合わせて行われる
- 各コースに推薦できるのは1校1人。このあたりは指定校と公募制の中間という趣だ
- 地理環境コース以外は評定平均(学校の成績)に条件がある
- 書類・志望理由書の提出は必須で、それのみの1次選考をする。
地理環境コースのみ会場試験と合わせて行われる
- 各コースに推薦できるのは1校1人。このあたりは指定校と公募制の中間という趣だ
- コースによって履修科目や評定平均、実績に条件がある。とくにインダストリアルアートコースは、評定平均以外に選択できる条件として「デザイン、アートの分野で、特に秀でた業績又は能力を有する者」があるのが要注意。何をもって「特に秀でた業績又は能力」とするか微妙であり、大学に問い合わせると安心だ
- 書類・志望理由書の提出は必須で、それのみの1次選考をする
- 各学科に推薦できるのは1校1人。このあたりは指定校と公募制の中間という趣だ
- 評定平均4.0以上が必要
- 1次選考がなく、あらかじめ提出した書類・志望理由書に加えて、会場で小論文と面接の試験を行い、最終合格を決める
というわけで、場合によっては他の条件をクリアしていても、高校内選考で同一コースおよび学科志望者がいたら、出願できない可能性がある。
上記にあげた通り、書類・志望理由書による1次選考は、地理環境コースを除く都市環境学部とシステムデザイン学部で行われる。したがって力が入りそうなところなのだが、「志望理由書」の制限字数は400字以内と短い。内容は「志望理由、入学後の抱負などを自筆で記入してください」だ。大きくわけると
1)首都大学東京を志望した理由
2)首都大学東京○○学部を志望した理由
3)首都大学東京○○学部△△コース(または学科)を志望した理由
●入学後の抱負
1)入学後の4年間または大学院を含めた6年間ほどの学びの抱負
2)卒業後のイメージとの親和性
あたりだ。この5要素を単純に400字で割ると80字ずつ。かなり窮屈になろう。
現実には
◆「志望理由」:「△△コース(または学科)を志望した理由」が中心にならざるを得ない。加えて「首都大学東京を志望した理由」か
◆「入学後の抱負」:志望理由と合わせて表現するのも合理的な手法である。卒業後のイメージとして具体的な職業が必ずしも必要ではないものの仮にでもあった方が書きやすい
◆「面接カード」:これは意外と苦労しそうだ。順に簡単な助言をしておく
・好きな教科とその理由
おおよそ得意な教科となろう。その教科名は明記した方がいい。成績がよければ「書類にどうせ調査書が付くのだから」などと考えず、具体的にいくつと書いた方が読み手に親切である。「その理由」もできれば志望理由などと関連させると深みが出る
・趣味・娯楽・スポーツ
何であるかを読み手へ具体的に伝わるように書く。「テレビゲーム」「読書」だけではなく、傾向や、傾倒するに至った理由などもほしい。部活もOKである。その場合は役職などもハッキリ記そう
・特技・資格
どこの主催する何という資格なのかを正式名称できちんと書く
・自分の性格
わずかなスペースながら、非常に苦労する人が多い。「頑張り屋で粘り強く一度こうと決めたら絶対にあきらめない」といった、あいまいな表記は避けた方がよかろう。
・能力の自己評価
「理解力」「表現力」「実行力」「持続性」「協調性」「積極性」「指導性」「研究心」「自主性」「責任感」「社交性」「明朗性」を、「弱」の「1」から「強」の「5」までで自己評価する。「全部5にしていいでしょうか」とか、「正直に書いた方がいいでしょうか」などの質問をよく受ける。そうしたテクニックに走る前に、「理解」「表現」「実行」とはどういう意味か、辞書で調べて納得する作業をするのが先だ









