東京学芸大学の推薦入学特別選抜
東京学芸大学が公募型(学校長の推薦必要)で募集するのは以下の通り
【教員養成を主たる目的とする】
①初等教育教員養成課程(A類)……国語選修、理科選修、美術選修、保健体育選修、家庭選修、幼児教育選修
②中等教育教員養成課程(B類)……国語専攻、理科専攻、保健体育専攻、家庭専攻、技術専攻、英語専攻、書道専攻
③特別支援教育教員養成課程(C類)
④養護教育教員養成課程(D類)
【生涯学習社会で指導的役割を果たす教養習得を主たる目的とする】
①人間社会科学課程(N類)……カウンセリング専攻
②国際理解教育課程(K類)……国際教育専攻、多言語多文化専攻
③情報教育課程(J類)……情報教育専攻
④芸術スポーツ文化課程(G類)……書道専攻、表現コミュニケーション専攻、生涯スポーツ専攻
すべての課程・選修・専攻で行われるわけではない点を注意したい。 評定平均はおおよそ4.0が必要。その上で1校1人が学校長から推薦され、所定の書類を提出した後に会場で行われる、主に面接と小論文で決まる。美術や保健体育のように、能力をそれだけでは測れない選修・専攻は別途に実技が課される。
学芸大の大きな特徴は、小論文もさることながら面接の占めるウエートがかなり高い点だ。書類の志望理由書にあたるものは「面接調査書」である。面接重視の試験形態であると知っていると、重要さがわかるであろう。 「面接調査書」はA4でルーズリーフ式の23行を書く。求められるのは
- 入学志願の動機
- 入学後研究したい事項
- 卒業後の進路の希望
の3点である。教員養成を主たる目的とするA~D類の志望者は「教員になる意欲」も求められる。
このうち「入学志願の動機」に、多くの志望者が陥りやすいパターンがある。「小学(中学・高校)生の頃に出会った素晴らしい○○先生」の話を延々と書き、私もそうなりたいと結ぶ内容だ。確かにそうであろうし書くなとは言わない。しかし次のような弱点がある
①上記のように皆が書く可能性が高い
②高校生まで、とくに中学生以下の場合は、親族や近隣を除いて影響を与えうる大人は教員である可能性が高い。したがってありきたりになりやすい
③自分自身の「入学志願の動機」を書いたようでいて、実は○○先生の宣伝や称賛をしただけになる。すなわち自分自身がないか、薄い
大学のアドミッションポリシーを読むと
①高度な専門性と優れた実践力を兼ね備え、学校教員として活躍しようとする人
②先端的な専門知識と深い教養を身につけ、生涯学習社会で活躍しようとする人
③教育に関する深い造詣をもって、高度情報産業社会のさまざまな分野で活躍しようとする人
を求めている。
すなわち①ならば選修・専攻に見合った能力の持ち主であること、②③ならば「生涯学習社会で指導的役割を果たす教養習得を主たる目的とする」系統において、何らかの「教養」「造詣」があるなどの方が一致しやすいといえる。なお同大は選修・専攻別にも細かくポリシーを掲げているので(http://www.u-gakugei.ac.jp/~nyushika/univ/ad-policy.html#gakubu)、志望者は熟読するのが望ましい。
「入学後研究したい事項」は同大WEBサイトのトップ(http://www.u-gakugei.ac.jp/index.html)に、かなりくわしい「教員紹介」があるのがうれしい。希望する選修・専攻の内容を理解した上で、いかなる教員に師事したいかまで掘り下げられる材料となる
「卒業後の進路の希望」はA~D類の志望者は「教員」となろう。すると必然的に「教員になる意欲」と重なってくる。それでいい。ただしあまりにも大ざっぱな「いい先生」像を書くだけでは不十分。独創性がほしい半面で、高校までは「学習指導要領」という基準が存在するので、そこをまるで無視した「ごくせん」みたいな教師像だと荒唐無稽となる。要領ぐらいは目を通しておきたい。
なお「面接調査書」は、下部に小さく「学校在学中に行ったクラブ・サークル・ボランティア活動」と「趣味・特技等」を書く欄がある。とはいえあなどってはいけない。とくに前者は、アドミッションポリシーに
- 体験学習やサークル活動等を通して、連帯感や粘り強い精神力を育むこと
- ボランティア活動等に積極的に参加して、共生社会の実現に貢献すること
があるだけに、具体的な内容をきちんと読み手がわかるよう、ていねいに書き込みたい。









