【S3P】 第4講 プランと失敗と反省で
【S3P】 スーパー スペースシステムズ プログラム 第4講
開催日:1月27日(日)
場所:早稲田塾・秋葉原校
SOHKEN花野が引き続きレポートします。
S3P【第4講】は、第3講の翌日、秋葉原校で実施されました。

昨日の状況から振り返って・・・今日は反省からスタートです。
「昨日は楽しさのあまり、おろそかになってしまったことがあるな」
各グループが昨日の出来事をふまえ、改善点を発表します。
楽しむの素晴らしいことですが、
度を過ぎるとそれが油断や失敗につながり、逆の作用をもたらします。
少々ゆるんでしまった状態を認識し、建て直しを図ります。
休憩と作業のメリハリ、なんとなく人任せにしていたチェック体制、
分からないのに訊ねないままに進行させてしまったこと、情報共有の不徹底・・・。
「失敗は悪いことではない。
しかし、失敗の状態のままで平気だと思うことは悪い。
失敗から学び、それを繰り返さないように生かすことが、成長です。
ものづくりから学べる大切なメッセージです。
ものを完成にまで持ってゆくのは、真剣で大変なことなのです。」
朝からピーンと張り詰めてスタート。
今日は引き続きCANSAT本体の製作、
そしてミッションのアイデアを練ります。
昨年S3P参加の先輩、西谷くんが顔を出しました。
栄えあるネヴァダのARLISS参加メンバーの一人です。
たくさんの質問がとびます。彼も丁寧に答えています。
「俺のときも同じ失敗してさ、ハンダ2コ使って引き抜いたよ」
「エポシキ系の接着剤は確かにお薦めだけど、下手すると取れなくなるから注意だね」

S3Pに相当打ち込んだエピソードを情熱的に話してくれました。
「失敗しても気にしないほうがいいよ。
それをどう正してゆくかが大切だよ。
受験も同じでさ、俺もセンターでさ・・・」
と、さすが受験真っ只中の先輩らしい言葉です。
「上下間違えるなよ、表裏間違えるなよ。
あと落ちたショックでハンダ外れることあるから、しっかり確実にな」

吉谷先生の声が飛びます。今日は颯爽と進行中。
CANSATの重さを量っています。中身だけだと210gぐらいか・・・。
数値はとても大切です。

後ろで生徒と吉谷先生が楽しそうにコミュニケーションしています。

質問をするのは、とても素晴らしいことです。

「ずいぶん本格的なのに、みな楽しそうですね」
CANSATを片手に、にこやかに説明しているのは
昨年S3P参加のおなじみ山野井先輩です。
昨年のチームが作製した大型の手作りパラシュート公開。

カサを解体して製作したものです。
これで滞空時間をアップし、ミッション展開の時間を稼いだわけです。
多くの班が午後の早いうちに、CANSAT本体の組み立てを完了。
これがハンダ付けの終わった完成状態。

これよりミッションのより具体的なプランを練ってゆきます。

凝ろうと思えば凝れそうですが、分からないことばかりに加え、
原則予算は1万円、時間の制限もあります。
けれども、限られた時間内で結果を出す!
早稲田塾の大切なモットーの一つですね。
早い班は秋葉原の街に部品をチェックしにゆきました。

こんなリモコンカーを走らせて、アイデアを模索している・・・。
CANSATに車を搭載し、着地後に走らせるミッションを考案中です。
途中で意見が衝突する班も・・・。

しかしこのようなシリアスな場面を乗り越えてゆくのも、創造の過程なのです。
チームワークは一日にしてならず。
最後にはプレゼンがあります。さあ準備開始。
やるぜ!といったポーズでしょうか。なかなか決まっています。

各グループ、模造紙にプランを書いてゆきます。

落下の10秒ほどの間のミッション展開、
そしてそれに付随する必要システムをフローチャートで書いてゆきます。
皆まとめるのに智恵を絞っています。

いち早くCANSATを仕上げたこの班は、廊下でプレゼン練習中。

気合入ってます。
そしてプレゼン開始。

着地後地中の湿度を調べる、空中でソーラーパネルを開くなどなど、
前回より具体的なプランが出てきました。
なかなかのフローチャートを作成している班も。
去年のS3P参加者で、
今年ハーバード大学に合格した萩原君も様子を見に来てくれています。

「パラシュートが開いてけむりだまが出るとのことですが、火薬ですか?
火薬は機械に支障が出るのでは使えないのでは?
またパラシュートが開いたことをどうやって検知するのですか?」
プランだけでは不完全で、プロセスを細かく考えてゆく大切さを示唆します。
去年の多くの失敗経験からの質問なのです。
それにしてもプレゼンを数多く行うS3Pですから、
プレゼンにも皆慣れてきます。これはたのもしい。

さて皆から出てきた楽しい夢に満ちたミッション案、
これから実現に向けて動かしてゆかなくてはなりません。

「言うは易く、行うは難し」という言葉がありますが、
プランを実現化するには想像以上の努力と困難が待っています。
ミッション案が具体的に出てきてからが、
“ものづくり”を手がけるS3Pの本当の幕開けなのです・・・・。

さあ来週に続きます。
