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大学プロデューサーズ・ノート 【早稲田塾】

明治大学がマンガの図書館を設立

マイスターです。

「マンガ」を学べる大学が増えてきています。

学部レベルでは京都精華大学の「マンガ学部」が有名ですが、研究対象としてマンガや、マンガ文化を扱っている研究者は少なからずいるようですし、マンガに関する講義を設けている大学は、結構あるようです。

海外への輸出という点では、日本のコンテンツ産業の中で最も成功しているのではないかと思われる、マンガ。
最近では、学問対象としても認知されるようになってきたのでしょう。
↓こんな学会もあります。

■日本マンガ学会

さて、今日はこんな話題をご紹介します。



【今日の大学関連ニュース】
■「マンガ図書館:明治大が構想 『コミケの父』故米澤さんの蔵書を収容へ」(毎日jp)

明治大(東京都千代田区)がマンガやサブカルチャーに関する図書館を東京都内に設立することを計画していることが明らかとなった。同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ)の元代表でマンガ評論家だった故米澤嘉博さんのマンガや雑誌など蔵書の一部を収容し、名称も「米澤嘉博記念図書館」とする構想だという。実現すればマンガ史、文化史の研究に大きく役立つ大学主導の研究施設として注目を集めそうだ。

明大では4月からアニメやマンガ、CGなどに代表される日本のサブカルチャーのほか、ファッションや旅行業などを学問化した「国際日本学部」を開設し、評論家の藤本由香里さんや建築学者の森川嘉一郎さんらを教員として迎え入れている。今回の構想はこうした流れから生まれたもので、コミケを主催するコミックマーケット準備会も協力を表明しているという。

(上記記事より)

明治大学の取り組みです。

新設した「国際日本学部」では、日本のマンガについても教育研究を行っており、その流れで上記のような「マンガやサブカルチャーに関する図書館」を設立することになったのだとか。

■「2007年度事業報告書」(明治大学)

↑こちらの事業報告書、「II 事業の概要、7 社会連携」の項を見ると、以下のような記述があります。

1:マンガアーカーブの設置
猿楽町に取得した高橋ビルに、故米澤嘉博氏の旧蔵書の一部を取り入れ、米澤嘉博記念図書館(仮称)開設の準備を進めています。

(上記報告書より)

こちらが、記事で紹介されている事業のようですね。
ビル名まで入っています。

現在、マンガを扱う図書館やミュージアムというのは、私設のものも含め、全国にいくつか存在しています。

(例)
■京都国際マンガミュージアム

■「広島市立図書館:まんが図書館」(広島市立図書館)

■現代マンガ図書館 内記コレクション

中でも圧倒的なのは、京都国際マンガミュージアム。
マンガ学部を持つ京都精華大学と京都市が共同で運営しているもので、資料数(約20万点)でも、ミュージアムが行う企画展示やイベント、ワークショップなどの充実度でも、他に類を見ない規模です。
詳しく調べたわけではありませんが、マンガに関するものとしては、おそらく世界一でしょう。
(詳しくは、上記の、ミュージアムのサイトをご覧下さい)

ただ、京都国際マンガミュージアムは京都市と行っている公共の事業ですし、研究部門も含めた本格的なミュージアム。大学の事業の枠を超えています。
明治大学は、あくまでも「図書館」という規模で行うのだろうと思いますが、一般市民に公開するのかどうか、どのくらいの規模で行うのかなど、気になるところです。

猿楽町というと、明治大学の学生が学ぶキャンパスからは結構離れていますから、一般に利用されなければ存在意義が半減するようにも思います。
明治大学なりの、オリジナリティを打ち出せるかが課題でしょう。


ところで、調べていたら、↓こんなブログのエントリーを見つけてしまいました。

■「見本誌」(COMIC1準備会日記)

COMIC1ではサークルさんより見本誌を頂いております。

本来ならば、COMIC1準備会で永久保存したいところなのですが、準備会の事務所にもたくさんのスペースは無くどうしたものかと考えました。

現在、明治大学で新しい図書館(博物館?)らしいものを計画中だと伺い、明治大学でお役に立つならばとCOMIC1の見本誌を、明治大学に寄贈する事に致しました。

見本誌を提出して頂いたサークルの皆様の、今後も見本誌の提出に、ご理解とご協力をお願いします

(上記記事より)

こちらの寄贈を巡っては、「見本誌として提出したものを、著作権者への連絡もなく、準備会が勝手に大学に寄贈してしまっていいのか」という議論が、既にネット上のあちこちで起きていたりするようですが、ここでは、その点にはあまり深くは触れませんので、ご興味のある方は調べてみてください。

ともあれ、同人誌まで収蔵するとなれば、他のマンガ図書館にはない特徴になるかも知れませんね。
そのうち明治大学では、卒業論文で同人誌を研究する学生も出てきたりするのかもしれません。

以上、マイスターでした。

著者紹介

【倉部史記(マイスター)】

大学院修了後、Webプロデューサー、大学職員を経て現在、早稲田塾SOHKEN(総合研究所)・主任研究員。

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