【SNP】 第2講 東北大で、偉大な技術の歴史に触れる
【SNP】 スーパー ナノメカニクス プログラム 第2講
開催日:1月27日(日)
場所:東北大学・青葉山キャンパス、他
前回に引き続き、SOHKENの倉部がお届けします。
7:30AM。通勤ラッシュを迎える前の東京駅。
ここから、今日の【SNP】は始まります。
目指すは杜の都、仙台。
これまで世界的な研究成果をいくつも生み出してきた、東北大学・青葉山キャンパスです。
【SNP】の重要なミッションのひとつが、ものづくりや技術開発の歴史を学ぶこと。
現代の最新テクノロジーを読み解くためには、これまでの技術がどのような発展を遂げてきたかを知ることも大切です。そのために、実際の研究成果を自分の目で見て、体感してこようという計画なのです。
一同は新幹線で仙台に向かいます。
車内では、早くも早稲田塾の物理科講師がエネルギーに関するミニ講義を展開。
少しずつ、エンジニアのアタマに切り替わっていきます。
仙台に到着後、まずは東北大学片平キャンパスを訪問。
江刺先生のご案内で向かうのは、電気通信研究所です。
ここには、世界的にも有名な「八木・宇田アンテナ」(おそらく皆さんの家の屋根の上にも地上波テレビの受信アンテナとして乗っています)を始め、東北大学の研究者達が開発した技術が展示されています。
↓こちらは、1977年に開発された「垂直磁気記録」技術に関する展示。
2008年以降に出荷されるハードディスク装置の多くに、この垂直磁気記録技術が使われることになるそうです。
開発されてから私たちの手元に届くようになるまで30年。それくらい先端的な研究だったのですね
「社会の役に立つ研究」は、昔から続く、東北大学の伝統のようです。
ほか、ノーベル賞を受賞した田中耕一氏の業績など、様々な研究成果を説明していただきました。
受講生は、個々の技術に関して、熱心に質問していきます。
中には、かなりつっこんだ質問も。
その後は、「光通信発祥の地」記念碑の前で、記念撮影!
撮影の後は、片平キャンパスを出発。
次に向かうのは、「東北電力・三居沢電気百年館」です。
ここは、1888年に竣工した、日本初の水力発電所。
なんと現在も、最大出力1000kwで運転されています。
これで午前の部は終了。
東北大学の本拠地である青葉山キャンパスに移動したら、お待ちかねの昼食です。
ここは普段、東北大学の学生さんが利用している食堂。東北大生の気分ですね。
今日だけで既に多くの技術を見てきましたが、プログラムはまだまだ続きます。
先生が笑顔で案内してくださった先で待っていたのは、「T型フォード」。
史上初の大衆車として知られる、歴史的な車です。
博物館などで見たことがある方も、いるかも知れません。
受講生の間から、おぉ~! と声が上がります。
SNP受講生の特権は、このT型フォードを、自由にいじれるところ。
エンジン周りや運転システムから、内部の細かな機構まで、自由にさわらせてもらえるのです。
コストを抑えつつ、メンテナンスも簡単に……。
そんな大衆車としての工夫が随所に盛り込まれている、T型フォード。
多くの家庭に自動車を届けようと、創意工夫を重ねた技術者達のこだわりが、車体に表れています。
そして、講義室に向かう途中……おおっと、これは!
「昨年のSNPの受講生達が作成してくれたパネルです」
なんと、ずっと展示してくださっているんですね、先生。
感激です!
さて、いよいよ、江刺研究室の先生方による講義が始まります。
これから、【SNP】の受講生達は5つのグループに分かれて、実習を行っていきます。
1:情報処理グループ
トランジスタやICなどの電子デバイス、計算機、その他磁気記録技術などについて調べていきます。
2:通信グループ
ラジオや各種の無線通信技術、光通信などについて調べていきます。
3:入力グループ
デジタルカメラやスキャナ、マイク等、入力デバイスについて調べていきます。
4:出力グループ
液晶TVや有機EL、プロジェクタ、モーターなど、出力機器について調べていきます。
5:電源グループ
燃料電池や太陽電池など、電源技術について調べていきます。
この5テーマは、私たちの身の回りにある電子機器の、基本的なシステム構成に対応しています。多くの機器が、この5つの要素の組み合わせでできているというわけですね。
もちろんエンジニアになるためにはこれらすべてを理解する必要があるのですが、今回はグループで担当する部分を特に重点的に調べていくことになります。
それぞれの構成要素について、先生方が講義で解説してくださいました。
スーパープログラムの講義は大学レベル。
皆、真剣に学びます。
途中では、先生が自ら集めたコレクションも披露されました。
これは、100年前の蓄音機。かの有名な発明王、エジソンが発明したものです。
なんと、今でもちゃんと再生できるのですね。
講義が終わったら、東北大学の研究施設見学。
最先端の研究の現場を案内していただきます。
写真の右に移っているのは、ダイヤモンドを生成する装置だそうです。
これは、研究室の壁に貼ってあったメッセージ。
なるほど、この姿勢が、優れた研究成果を生み出す秘訣なのでしょう。
ナノメカニクスの研究には欠かせない、クリーンルームの中も見学させていただけました。
防塵服に身を包む受講生達。当然、着るのは初めてです。
この空間には、1立方メートルあたり、300個程度のホコリしか飛んでいません。
この防塵服を着て、エアシャワーで身についたホコリを飛ばしてからでないと、入室できないのです。
見慣れない機器がたくさんあります。
皆さん、興味津々です。
ここはイエロールーム。空気に加え、光も制御している部屋です。
世界レベルの成果を生み出す研究施設の中心で、説明を受けます。
場所を変えて、これは火力発電所のタービン。
キャンパス内に、様々な技術の資料が保管されているのですね。
一通り見学を終えたら、部屋に戻って、各グループのメンバー構成を決定!
これから一緒にやっていく仲間が決まりました。
まずは分解実習に向けて、次回までに各班で調査を進めていくことになります。
さて、どのようなプレゼンテーションになるでしょうか。
東京に戻ったら、これからしばらくは調査とグループワークの日々が続きます。
がんばりましょう!
以上、第2講はとても濃密な一日でした。
おつかれさまでした!









