吾輩は虎である 番外編② ~本多暁子~
人間の暦でいう7月も、もうすぐ終わる頃である。
蒸し暑く、吾輩の自慢の毛皮にも嫌気が差して来始めた今日、また人間に話し掛けられた。
私立清泉女学院高校出身の慶應義塾大学看護医療学部に通っている
本多暁子という大学2年生DCCインターンである。
彼女が、開口一番放った言葉は是である。
「ねえ虎、私、猫だったんだよ。」
訳が分からぬ。どう見ても同じ猫科には見えんぞ。
どういうことだ。
そして吾輩に一枚の写真を見せてきた。
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「高3の最後の文化祭で、ミュージカル「CATS」を踊ったんです!」
何という事だ。吾輩の親類にそっくりではないか。
聞くところによると、彼女は中学高校とダンスなる部活動を行う団体に所属していたらしい。
「この最後の文化祭を成功させるために、一番頑張っていた時期だったよ!」
何でも高等学校の二年時は副部長、三年時は部長を務めておったという。
七十名を超える部員を統括しておったそうだ。
「秋の体育祭では、ダンス部は毎年チアを踊るんだよ!」
チアガールという応援団めいた軍団に扮して舞踏を運動場で披露するらしい。
この衣装も手作りというから驚きである。
「でも受験のこともしっかり考えていて、志望校はもちろん、
いろんな大学のオープンキャンパスや体験講座に行っていたよ!
早い時期に志望校や将来の夢を決めていたおかげ。
実際に行ってみてやっぱりそうだ、何か違うな、と思うことがあるはず。
高1・2生は部活もあって忙しいけど、大学選びは今しかできないから、
夏休みの機会をぜひ活かしてほしいです!」
しかしこれだけ話しかけてくると吾輩が返事をする間もないので困ってしまう。
そこへ同じ清泉女学院高校ダンス部の後輩であるIさんとNさんが来て
一緒に写真を撮らされた。
すごい笑顔である。









