悩んで考え抜く力がついた早稲田塾 。「学びたい!」思いを胸に早大へ

第42期生

山田 菜摘さん(やまだ なつみ)

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 広尾学園高校
部活 テニス部
タイプ AO・推薦入試対策が目的
夢・目標 新たな「自己表現の形」を生み出す

進学情報

受験方式 総合型選抜(AO入試)
大学 早稲田大学
学部 文化構想学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】丁寧に相談に乗ってくれた校舎長に感激

私が早稲田塾に入ったのは、中3の終わり、高校入学のタイミングでした。以前からAO入試に興味を持っていた私に、母が早稲田塾の説明会のパンフレットを見せてくれたので、軽い気持ちで足を運んだのがキッカケ。そのとき、校舎長が初対面にもかかわらずとても丁寧に相談にのってくださったことが嬉しくて、母に頼み込んで入学しました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】自分と向き合い、考え抜く力がついた

高校はインターナショナルコースに所属していたので、プレゼンテーションやスピーチをする機会はそれなりにありました。ただ人前で話すことは苦手で、できればやりたくなかった。でも早稲田塾の「SDGs探究学習プログラム」は、とても新鮮でした。最初のうちは慣れなかったけれど、自分と向き合う時間が増えて、自分を表現できるようになりました。ここで身についた“疑問に感じたことは、とことん考え抜く”という姿勢は、今の自分のベースにもなっていると感じています。

――【印象に残った〈イベント〉】「TIME CUP」でスイッチが入った!

一番のターニングポイントになったのは、英語プレゼンテーション大会「TIME CUP」です。人前に立つことが苦手だったので特に出たいと思っていませんでしたが、エントリーシートの提出を求められて深く考えず、そのときに興味を持っていたことを好きなように書いたら通過してしまったんです。大崎品川校は4名の出場でしたが、最初の顔合わせで他の3人の熱意がすごかった。このままネガティブな気持ちでいたらみんなに失礼だな、とスイッチが入りました。一生懸命に練習し、迎えた本番。舞台に立った瞬間、スイッチがもうひとつ入ったんです。スポットライトに照らされて、客席は真っ暗で何も見えない。まるで異空間。そこでの3分間は今まで体験したことのないもので、初めて英語で自分の思いを伝えることが楽しいと思えました。結果として賞をいただけたことはもちろん嬉しかったのですが、何より経験そのものが大きかった。一緒に出場したメンバーとは、今でも良い仲間です。

――【早稲田塾での〈生活〉】AOは「らせん階段」迷っている私を支えてくれた

私が大学で研究したいテーマは、物事の表象とアイデンティティについて。このテーマに行き着くまでは、試行錯誤の繰り返しでした。もともと興味があり、「TIME CUP」でもこのテーマに触れていたのですが、それ以外にもメディアや社会学、空間構成など様々なトピックスを調べてみてはまた迷って、の繰り返し。迷って迷って、最終的にそれらを総括した上で、最初から持っていたテーマにたどり着いた感じです。決まったのは高3の夏、出願ギリギリでした!

早稲田塾のスタッフには、私の中で結論が出ない悩みをずっと聞いてもらっていました。「今は悩んでいいんだよ」と優しい言葉をもらったり、ときには厳しく喝を入れてくれたり。とてもありがたくて、スタッフの皆さんがいなかったら心が折れて受験を投げ出していたかもしれません。

校舎長をはじめスタッフからは、「AOは“らせん階段”だから」と言われていました。最初の頃は、その言葉の意味をわかっていませんでした。辛い、どうしよう、わからない。グルグル迷って同じことを繰り返しているようで、でも一歩ずつ上に登っている。らせん階段のように、必ず進んでいるんだから大丈夫。今なら、その意味がよくわかります。この言葉が私の心を支えてくれました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】納得がいくまで食らいついた「論文作法」

「論文作法(ろんぶんさっぽう)」は入学以来ずっと受講してきました。学校では英語メインで、帰国子女で3年間アメリカ生活をしていたこともあり、文章力が低く漢字も苦手。でも「論文作法」はレベル分けされた授業なので、コツコツ続けられました。書き直しに力を入れて、生徒同士のディスカッションでも相手の意見を自分が納得できるまで聞く。自分の中の“モヤモヤ”が消えるまで教室を出ないことにして、納得してから次に進むようにしていました。最初のうちはDとかひどい評価だったのに、高3では銀賞や銅賞に選ばれるようになって、成長を実感!「論文作法」を受講していなかったら、志望理由書は書けなかったと思います。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】JCulPの担任助手からアドバイスをもらえた

私が進学する早稲田大学文化構想学部のGlobal Studies in Japanese Cultures Program(JCulP:国際日本文化論プログラム)は、2017年に開設したばかり。そのため、実際に通っている人が身近にいなかったのですが、そこはさすがの早稲田塾!担任助手にJCulPに所属している方がいる。おかげで、どのようなプログラムなのかを質問できたし、面接対策では実際に受けた質問についてシミュレーションできました。早稲田塾でなければ、JCulP生に出会うことは難しかったと思います。

――【将来の〈夢〉】自分の「世界観」を伝えたい

アメリカで生活しているとき、私は“日本人”だということを強く意識していました。帰国してから友人に「もう純粋な日本人じゃない」「意外とまだ日本語が上手いんだね」と言われて、モヤッ。なぜ私と彼女の考える“日本人”に違いがあるんだろう?それが、アイデンティティ研究に興味を持ったきっかけです。

将来どうしたいか、具体的な職業のビジョンはまだ持っていません。今はただ、もっと知りたい、学びたいという気持ちが大きく、新しい出会いにワクワクしています。いずれは、漠然とした表現ですが、「世界観」を作っていきたい。たとえば「ハリーポッター」とかミュージックビデオとか。現実とは切り離されたオリジナルの世界を作って、それを誰かに伝えられたらいいな。何らかの形で、新たな「自己表現の形」を見つけたいです。

私の「広尾学園高校自慢」

私が通うインターナショナルコースは、通常の授業以外にも哲学やメディア学についての講義があり、学問的な好奇心がくすぐられました。先生方はいつも親身になって見守って、本当に辛いときは支えてくださいました。学問的にも各分野に精通している方ばかりで、先生方には絶対的な信頼感を持っています。

私の「早稲田大学 文化構想学部 現役合格アイテム」

ノート類

大学研究や、AOに関することを何でも記録したノートです。頭の中にあることを整理するためには、とにかく書く。何でもまずは書くことで、自分のやるべきことを確認していました。

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