一般入試でリベンジ! 死にものぐるいで念願のSFC合格を掴んだ

第42期生

岩井 進悟くん(いわい しんご)

通塾情報

出身校 新宿校
出身高校 巣鴨高校
部活 野球部
タイプ 学力・成績向上が目的
夢・目標 暮らしを快適にするサウンドスケープデザイン

進学情報

受験方式 一般入試
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――【入学の〈きっかけ〉】自習室がキレイだったから。AOについて何も知らずに入学

僕は早稲田塾に入るまで、AO入試というものを全く知りませんでした。高1の5月に親から「行ってみたら」と薦められたのが早稲田塾の説明会。たまたま雨で部活が中止になったこともあり、軽い気持ちで足を運びました。校舎はアクセスがいいし、自習室もキレイ。自宅では勉強できないタイプだったので、自習室を使いたいという理由で入学を決めました。両親は、受験の選択肢を広げるためにAOもいいのではと考えていたようなのですが…僕自身は全く知らず。早稲田塾生の中ではレアケースかもしれません。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】こんなに自由な大学は他にない!気づけばSFC一筋

当初は興味がなかったAOですが、早稲田塾に入ってからは俄然やる気になりました。もともと僕は人と話すのが得意。高校ではあまり話す場がなかったのですが、早稲田塾には自分が好きなことを発表する機会がたくさんある!それに、自分とは違う研究テーマに取り組む友達の話を聞くのがとても面白い。「次に友達に会うときに、さらに面白いネタを持っていこう」というモチベーションで、いろいろなことを深堀りするようになりました。こうして、いろいろな研究テーマを模索している中で、SFCに出会ったのです。

たまたま参加した「SFC Open Research Forum (ORF)」で藤井進也先生のお話をうかがいました。藤井先生は脳科学と音楽の研究をされていて、ご自身でドラムの演奏もする。僕は音楽が好きで中3からバンド活動もしていたので、とても興味を惹かれました。そして「音楽も学問になるんだ!」と衝撃を受けた。講演会の中で藤井先生は、その場でセッションを披露してくれました。こんな自由な大学、他にはない!研究室に足を運んで話していくうちに、気づけば志望校はSFC1本。SFCに合格できなければ浪人する覚悟でした(笑)。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】「慶應義塾小論文」で初めて知った学問の面白さ

僕が一番成長できたと感じたのは「慶應義塾小論文」の授業です。僕はそもそも、早稲田塾に入るまで学問を面白いと思ったことがありませんでした。学校の授業は、テストで“ある程度の”点数を取るためのものでしかなかった。でも「慶應義塾小論文」は、本当に面白かった!自分にも“知的好奇心”というものがあったんだ、と初めて知りました。最初のうちは全然書けなかったので、優秀者論文に選ばれる人と友達になって、書き方を質問。またその論文を読んで分析し、何度も書き直しました。繊細な言い回しは女子にはかなわないので、僕は具体例の面白さで勝負!毎週土曜日の授業に向けて、まるで闘いに挑むかのように(笑)1週間かけて準備。優秀者論文に選ばれたときはすごく嬉しかった。この授業に真正面から取り組んだことで、論文の書き方はもちろん知識の幅も広がりました。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】支えてくれたスタッフや友達に心から感謝

こうしてSFCに向けて死にものぐるいで取り組んできたのに、AO入試の結果は不合格。周りから「絶対合格する」と言ってもらい、自分でもそう思っていたのですごくショック…一生懸命頑張ってきたからすごく悔しかった。そんなどん底の時に助けてくれたのが、早稲田塾のスタッフと友達。「まだいける!」と励まし、一般入試の英語対策を助けてくれた。すでに合格している友達もサポートしてくれて「この仲間と一緒に入学式に出たい」という思いがモチベーションでした。一般入試で合格できたときは、みんな本当に喜んでくれて、僕よりも泣いてくれる友達もいました。僕が辛いときに本気で支えてくれた人たちへの感謝を忘れず、もし彼らが困ったときには僕が全力で応援しよう!と心に誓いました。

――【僕の〈受験ストーリー〉】苦手な英語から逃げ出さずに向き合った3ヶ月

SFCの一般入試は、英語と小論文。でも僕は英語が苦手。そこで過去問20年分を2周以上して、出題傾向を徹底的に分析しました。限られた時間で合格の可能性を広げるために、僕は問題のテーマに注目し、その周辺知識を増やしていった。苦手なものに対して、自分が興味を持てるポイントを探し、それを手がかりにして向き合うこと。この学びの姿勢は、早稲田塾で培われたものだと思います。本当に苦しくて何度もやめたくなったけれど、逃げ出さずに向き合った3ヶ月間は自分にとってかけがえのない時間でした。また、英語ができると触れられる情報量が増えるという事実に気づけたので、これからも英語の勉強は続けていきたいと思います。

――【将来の〈夢〉】聴覚障害者が暮らしやすい世界を作る

研究テーマを探しているとき、偶然手にとった本から「サウンドスケープ」を知りました。それまで僕は“音楽”という非日常の音を日常に落とし込もうとしていた。けれど日常には、楽譜にのらない音が溢れている。日常生活の中で視覚的なものは様々にデザインされているのに、聴覚はそうではない。それに気づき、人が暮らしやすくなるためのサウンドスケープを研究したいと考えるようになりました。

WHOの発表によると、2050年には聴覚障害者が9億人になるそうです。僕は音環境を良くすることで、聴覚障害者も、また健聴者にも良い環境を作りたい。機器の開発なのか研究者なのか、どう関わっていくのかは未定ですが、みんながワクワクするような社会づくりに貢献したいです。

私の「巣鴨高校自慢」

ルールが厳しく真面目で堅い学校です。厳しいけれど生徒のことを守ってくれる。「真面目に頑張ること」の大切さを教えてくれました。

私の「慶應義塾大学 総合政策学部 現役合格アイテム」

過去問

写真はありませんが、僕の現役合格アイテムは過去問です。英語は20年分を2周ちょっと、小論文も100本くらい書きました!まさに死にものぐるいでやったからこそ、合格が掴めたのだと思います。

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