大学入試大解剖vol.1 慶應義塾大学法学部 FIT入試A方式

今回は、総合型選抜紹介の第一弾として、慶應義塾大学法学部にて実施されている総合型選抜であるFIT入試のA方式について紹介します！
入試内容の概要だけでなく対策法についても紹介しますので、慶應志望の方はぜひご覧ください！B方式の解説はこちらからご覧ください！

 ★FIT入試とは？
　FIT入試とは、慶應義塾大学法学部で実施されている総合型選抜（AO入試）です。法律学科・政治学科の両学科にて実施され、A方式・B方式にてそれぞれの学科合計最大80名募集しています。A方式の倍率は法律学科が５倍、政治学科が6.5倍と一般選抜と比較して倍率は低いといえるでしょう。９月頃に出願が例年締め切りとなり、2段階での選考が実施され、11月頃に合格発表が行われるというのが日程感になります。 ここでポイントなのが、出願が９月であることです！一般選抜に比べ、約半年早く入試が行われることになるため、準備が遅れると自身の力を発揮できなくなってしまいます。 それでは、以下よりA方式の内容について掘り下げます！

 ★第一次選考
出願時に提出する書類をもって合否が出されます。提出する主な書類は以下の通りです。
　☆志願者調書
　☆志望理由書
　☆自己推薦書
　これらすべての書類に重要となる点は、自分の興味関心が結実し、それを基に大学での学びの視点が持てているかだと個人的に感じています。なぜ、自分がその大学学部に入りたいのか、何を研究してそれが将来の夢にどう活かせるのか、そういった点の一貫性も重要ですし、さらに言えばより具体的により専門的に記載されていることが求められるのです。

　二次試験では、２つの試験が課されます。内容について解説します！

 ☆模擬講義・論述試験
　法律学または政治学に関する50分程度の教員の講義を聞き、その内容について自分の考えを踏まえた論述が求められます。いわば、他の入試にて実施されている小論文について、文章形式ではなく講義の形式で題が与えられる形になります。入試情報のサイトでは過年度の試験内容が公開されていますので、そちらでぜひ過去問を確認してみてください！何度も問いを見直せない中で法学・政治学の重要テーマについて講義が行われるので、小論文以上に対策が必須です。 募集要項によると、「法律学ないしは政治学の修得に必要な理解力、考察力、表現力などを評価します」と明記されています。大学でも行われるレベルの内容について講義が行われ、それに対してさらには自分の考えについて記載する必要があります。法学部において基礎といわれる概念について理解すること、さらには時事的な事項についてしっかりと把握しておく必要があります。

☆口頭試問
　自分が志望する学科における素養を確認するという目的のもと、昨年度からグループディスカッションに代わって実施されるようになりました。数人の面接官の前で、与えられたテーマについて１人でその内容について考えを述べ、それについてさらに深堀されるというかなり難易度が高い試験となっています。法律学科ならば法を運用するにあたって、政治学科なら様々な主体がある中で起こる物事について考える力があるか判断されるといえるでしょう。

★どのように対策を行っていくべき？
　以上のような試験に対して、どのような対策を行っていくべきか、私なりのおすすめを紹介します！ 

☆一次試験対策
　総合型選抜（AO入試）である特質上、FIT入試では、法学部に本当に興味があるのか、本当に法学部で勉強をしたいのかがやはり重要になってきます。そのため、高校生の間から、法学部で学べる分野について興味を持ち、それについて様々なリサーチを行った等の実績が必要になります。早い段階から興味関心を広げ、それについて深く探究しておくことが重要です。

 ☆二次試験対策
　形式は違えど、小論文の対策と同様の対策を早い時期から行うことがあげられます！特に文章を書く力などは短期的に向上させにくい分野であるため、継続して何度も書き直しをするなどの地道な努力を積み重ねていきましょう。小論文についての対策については、こちらで別途解説していますので、併せて確認ください！ また、日ごろからニュースや新聞に触れることで、現在どのような問題が社会で起こっているか確認し、それについてさらに追加で情報を収集するなど今起きている事に目を配っていくとよいでしょう！

 ★早稲田塾招待講習のお知らせ
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