途上国の子どもたちの職業可能性を 広げ、貧困問題解決につなげたい

第41期生

鈴木 沙弥(すずき さや)

通塾情報

出身校 町田校
出身高校 桐光学園高校
部活 ダンス部
タイプ 留学経験を活かす
夢・目標 途上国での体験型教育の普及

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 慶應義塾大学
学部 総合政策学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】AO指導専任講師のいる早稲田塾で学びたい

高校では私立理系クラスに所属していましたが、私のやりたいことは理系学部ではないと気づきました。そうなると指定校推薦を受けることもできず、一般受験をするしかない。留学や部活、NGOの活動などを活かしたAO入試に取り組みたいと考え、AO指導実績がある早稲田塾の門を叩きました。他の予備校では、志望理由書の作成は小論文の講師が見るところがほとんどでしたが、早稲田塾にはAO指導専門の講師がいる。また「グループミーティング」など、面接対策にも役立つカリキュラムがあるところも気に入り、入学を決めました。ちょうど高3になる直前の、高2の3月のことです。

――【私の〈受験ストーリー〉】留学時のボランティア活動から貧困問題に興味を持った

高1のとき、学校のプログラムの一貫でニュージーランドに1学期間留学しました。向こうは、授業のスタイルや生活様式、またちょうど選挙期間中だったのですが選挙への取り組み方も全く違う。いろいろなことが面白くて、興味を持ちました。そして、現地の高校でボランティアの授業を選択したことが、私を変える大きなきっかけになりました。バヌアツとフィジーの子どもたちにワンピースを作って贈るボランティアだったのですが、帰国後にそれを受け取った子どもたちから、感謝の手紙が届いたんです。私が縫った1枚の布がこんなにも子どもたちに影響を与えるのかと驚き、貧困問題と子どもたちについて考えるようになりました。

そして部活引退後は、NGOに参加して高校生ボランティアとして活動。書き損じのハガキを地域や学校で募集してワクチンに変えたり、中高生に対して国際問題をわかりやすく伝えるイベントの運営に参加するなど、高校生ができることは何かを考え、行動するようになりました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】私が望む学びの場はSFC以外に無い!

当初は、国際看護師になって途上国支援に直接関わりたいと考えていましたが、いざ大学で学びたいことは何かを考えたとき、貧困問題そのものに向き合いたいと思うようになりました。ワンピースを受け取って感謝の手紙をくれた子どもたちを、先進国に生まれた私はどのように支援することができるのか、それを、真剣に考えたい。教育、経済、国際問題…それらを複合的に学んで自分の夢を実現させるために、学ぶべき場所は慶應義塾大学SFCしかない!シラバスで講義内容や研究室について調べ、教授に直接メールを送って自分のやりたい学びを実現できるか質問。どうしてもSFCに入りたいという思いが強くなりました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】スタッフとの雑談の中からヒントが生まれた!

SFCへの思いはありましたが、入学時期が遅かったこともありI期では書類をまとめきる事ができなくて一次通過ならず…。そこから改めて、自分のやりたいことを考え直してみたんです。

途上国に学校を作り、教科書を与える活動はすでにある。でも、そうやって教育を受けても家業の農家を継げば経済的に豊かになれない。質の高い教育を受けても、それを活かせていない現状があります。私は、子どもたちの職業選択の可能性を増やすために行動がしたい。そんなことを新宿校のスタッフと話しているうちに、ヒントをもらって閃きました!“キッザニア”です。キッザニアが途上国にあれば、子どもたちは実際に職業を体験して、それを目指すことができる。企業と協同することで、アミューズメントではない実際に即した体験ができます。そこから一気に書類も任意提出資料も作り直して、無事一次通過!書類が通ったら、二次の面接は自分のやりたいことを教授に理解してもらえれば、ぜったい合格できる!ようやく、憧れのSFCへの道が見えてきました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】講師が視野を広げてくれた

志望理由書を書き始めた当初は、講師から「何が言いたいのか、何が面白いのかわからない」と指摘されました。そのときはショックを受けましたが、改めて読むと確かに…。「AO・推薦入試特別指導」は隔週だったので、その間に調べて書き直しておくと、講師はさらに突っ込んだ指摘をしてくる。その繰り返しで、視野がどんどん広くなりました。二次の面接対策のときに講師から、「本当に面白い研究になったね」と言っていただいて、嬉しかった。最後まで指導していただいたことに、感謝しています。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】直前の面接対策が本番で活かせた!

面接は、私が志望理由書に「入りたい」と書いたゼミの教授が試験官の一人でした。結構厳しいことも言われましたが、「助言していただけることが嬉しい」という姿勢で臨んでいたので、ツッコミ大歓迎(笑)。合格の書類の中に、その教授から「同じ研究室で研究できるのを待っています」というお手紙が入っていました。本当に嬉しかったです。

実は面接で「あなたは、なぜ国連で活動したいのか」と問われたのですが、それは前日の面接対策時にスタッフから「国連の限界について知っている?」と問われ、慌てて調べてみた内容でした。面接では国連で活動する意義や国連にも限界がある点があることなどを、キチンと話すことができました。「よく調べているね」と褒めていただいたのですが、これは面接対策のおかげ!やっていてよかったです。

――【将来の〈夢〉】体験型教育で職業選択の可能性を広げたい

私がやりたいことは、途上国の小中高と、職業体験施設をマッチングさせて、体験型教育を普及させること。国連だけでなく政府や企業、NGOなどと合同で進めることで、真に意味のある教育になると思います。

そのためにSFCでは、教育経済学を中心に、様々なアプローチの方法を研究したいと思います。

私の「桐光学園高校自慢」

校長先生が主導で行っている「大学訪問授業」は、週に1回、大学教授や有識者を講師として招く講演会です。過去にはSFCの教授や池上彰さん、料理の土井善晴先生などもいらっしゃいました。AO対策をするようになって、改めてこの授業を面白く感じ、役立てることができました。校長先生は赴任した際「いつでも校長室を訪ねてください。ドアは開いています」とおっしゃったので、私はよく校長室に行っていました。志望理由書を読んでいただいてアドバイスをいただいたり。とても素敵な先生です。

私の「慶應義塾大学 総合政策学部 現役合格アイテム」

「AO指導」の資料とノート、パソコン

「AO指導」のノートは面接の時に持参。「これだけやってきたんだから大丈夫!」と自分を励ましていました。パソコンは、受験を決めたときに買ってもらったもの。「Google Scholar」で論文を検索し、プリントアウトしては移動中の電車内で読んでいました。

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