早稲田塾で志望校と夢を発見! 水族館を環境保全に役立てたい

第41期生

濱川 祐輝(はまかわ ゆうき)

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 神奈川県立住吉高校
部活 テニス部
タイプ AO・推薦入試対策が目的
夢・目標 水族館勤務

進学情報

受験方式 公募制推薦
大学 北里大学
学部 海洋生命科学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】早稲田塾に通っていた兄のすすめで

兄が早稲田塾に通っていました。特に将来の夢がなく志望校も見つけられずにいた兄ですが、早稲田塾に入って進路を発見。僕は幼い頃から海とペンギンが好きで、将来は漠然と水族館の飼育員になれたらと思っていました。ですが、将来性を考えると親はどうも不安だったらしく……。そんな悩みを抱えていたとき、兄から「早稲田塾なら自分がやりたいことをきっと深められる」とアドバイスが。「ペンギンが好き」などと言ったら笑われるのではと不安でしたが、「そこから(志望校や目標に)つなげていろいろ考えていこう!」とスタッフの心強い後押しがあり、高2の4月に入学を決めました。

――【受験を通して得た〈一生モノ〉】飼育員としてやるべきことが見つかる

とにかく僕にはペンギンしかなかったので、まず「AO・推薦入試特別指導」の講師となぜペンギンが好きなのか?水族館では飼育員としてどのように携わりたいのか?など根本的なところから詰めていきました。すると、魚の保護や環境保全など、今まで気づかなかったキーワードがいくつも出てくる。そのうちに視野が広がり、干潟や浅瀬を埋め立てることが深刻な海洋環境問題を引き起こしていることを知りました。一般的に水族館はレクリエーションやデートで訪れる場所、というイメージが強いと思います。しかし、水族館を通して大切な海の環境保全を伝えることができたら……。ペンギンを飼育するだけでなく、自分なりに水族館で訴求すべきことがある。こうして、将来の夢と大学で学びたいことが「AO・推薦入試特別指導」を通して掴めてきました。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】研究テーマの深掘りに役立った二つのプログラム

早稲田塾では未来発見プログラムを二つ受講しました。一つは「スーパーバイオサイエンスプログラム」です。このプログラムの中で、慶應義塾大学の冨田教授が主催する高校生バイオサミットに参加し、発表された研究のどんな点が良かったかをチームで議論していきました。現在、生命科学の分野ではどのようなことが研究されているのか。さらには参加者が軸としている研究のポイントや好ましいプレゼンのやり方まで、参考になることばかりでした。

もう一つは「スーパー地球環境プログラム」です。日本の環境研究の最前線で活躍されている教授や有識者の講義を聞き、最終的には自分が興味を持っている環境問題についてプレゼンしました。このときは、すでに「AO・推薦入試特別指導」で海の環境保全について調べ始めていたので、自分の見解がどう深まったのかを資料にまとめて教授に指摘をいただき、とても参考になりました。プレゼンのやり方も「スーパーバイオサイエンスプログラム」で覚えていたので、さっそく役立ってうれしかったです。

――【大学を選んだ〈理由〉】水族館運営と海洋環境の復興が学べる

海洋学部系のある大学は数少ないですが、その中で北里大学を選んだのは、海洋生命科学部が運営している水族館があるからです。希望すれば飼育員として加わることができます。規模は小さいですが、運営方法は一般的な水族館と同じように行うので、水族館で働きたいと考えている僕には大いに参考になるはず。また、岩手県大船渡市に三陸臨海教育研究センターがあり、眼下に吉浜湾が広がる環境豊かな場所で研究ができるのも魅力でした。実は、もともと大船渡にあったキャンパスは東日本大震災の被害を受け、神奈川県の相模原キャンパスに移動した形になっています。しかし、三陸臨海教育研究センターでも研究は可能。さらに、震災を機に復興支援プログラムとして三陸沿岸の環境再生に積極的に携わっているようなので、いろいろなノウハウを吸収できるのではと期待しています。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】問題文の捉え方を究めた「論文作法」

北里大学のAO入試は2次試験に論文があるので、「論文作法(ろんぶんさっぽう)」は入学当初からずっと受講していました。もともと文章を書くのは苦手で、中級クラスでも四苦八苦でしたが、高3で上級クラスに挑戦したら大変なことに。そもそも問題が1文しかなく、そこからどう考えを発展させていけばいいのかまったくわからない。時間内に書き上げなければと気ばかり焦り、論拠の辻褄が合わないと講師からは何度も指摘を受けました。

しかし、苦労の成果が入試当日あらわれることに。問題文は長かったので、うまく要約し、結果を自分の言葉で論じることができました。これは、講座で短い1文から的確に要求を汲み取る訓練をしてきたからこそできたこと。常に自分の能力より一歩先のことを学ぶのは大切だと、しみじみ感じています。

――【将来の〈夢〉】水族館を海洋環境保全が学べる場にしたい

将来は水族館で、訪れる人が自分たちの地元の海の環境保全に思いを馳せてくれるような展示ブースを作ってみたい。北里大学で水族館の管理や海洋保全をとことん学び、将来に活かしたいと思います。

私の「神奈川県立住吉高校自慢」

明るく活発な生徒が多いです。体育祭や文化祭など、行事は大盛り上がり。仲間意識が強く、勉強もしっかりやって高校生活を思い切り謳歌できる学校です。

私の「北里大学 海洋生命科学部 現役合格アイテム」

両親の存在

アイテムというより、両親の存在ですね。実は北里大学の前にAO受験した大学が残念な結果に終わり、とても落ち込みました。投げやりになっていた僕を励ましてくれたのが両親です。「決めたことは最後まであきらめずにやりなさい」と言われ、一念発起。両親の存在が支えになり、受験勉強を続けられたと思っています。

フォトギャラリー