
好きなことを諦めず、早稲田の建築学科に合格できた!
吉原 和奏さん(よしはら わかな)
通塾情報
出身校 | 津田沼校 |
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出身高校 | 千葉県立佐倉高校 |
部活 | 美術部 |
タイプ | AO・推薦入試対策が目的 |
夢・目標 | 建築士 |
進学情報
受験方式 | 総合型選抜(AO入試) |
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大学 | 早稲田大学 |
学部 | 創造理工学部 |
――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]好きなことは“全部”諦めたくない!
私には幼少期から大好きなものが二つありました。ひとつはカエル。もうひとつは、絵を描いたりモノを作ったりすることで、それはいつしか「建築士になりたい」という夢へ。どちらも捨てきれずに進路で迷っていたところ、母のすすめで早稲田塾の説明会に行くことに。それまで通っていた一般の塾と比べ、早稲田塾の特殊なカリキュラムにかなり衝撃を受けたのを覚えています。何より、親にも学校にも、それまで「カエルは仕事にならない」と言われ続けていたのに、早稲田塾のスタッフだけは「どちらも諦めなくていいんだよ」と。そのひと言がうれしくて、高1の冬に入学を決めました。
――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉]自立心を養えた「NYメディア&アート特別研修」
入学してすぐに参加した「NYメディア&アート特別研修」。世界最先端のアートの発信地ニューヨークで、海外を股にかけて活躍する日本人アーティストや、MoMAで海外芸術に触れたことは、建築士を目指す私にとって夢のような経験でした。起業家の方々にお話しを聞く機会もあり、アートと社会貢献の結びつきに対して視野が広がったと思います。
ただ、私がこのプログラムに参加した本来の目的は“自立心を養う”ため。恥ずかしいのですが、朝も一人で起きられなかったし、優柔不断なうえに内向的。大学受験を控え、その後の社会生活を考えれば、ここで大きな決断をしなくてはと思い立ちました。見ず知らずの塾生たちと知らない土地で共に過ごした約1週間。自分自身で考え、行動し、成長できたと実感しています。
――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]「建築教養講座」で進路発見
早稲田塾は建築・芸術系に特化した講座が充実しており、私も「建築教養講座」を受講しました。ここでは建築系小論文と建築実技も学ぶことができます。講座を通して痛感したのは、いかに自分が日本社会の課題に無関心だったかということ。単に建築士に憧れているだけではダメで、建築と社会の結びつきや、自然環境への問題意識を常に持つ大切さを講師に教えていただきました。
講座で身についた教養を踏まえて志望校を探したところ、早稲田大学の創造理工学部建築学科が気になるように。ここは他大学の建築学科とちがい、建築を社会的・環境的・経済的な視点から深く学んでいくのが特徴です。また、建築において芸術表現にもこだわりたい私には建築芸術学分野を学べるのも魅力的だし、木質空間研究や半透明空間研究のゼミもぜひ履修したい。この講座の受講が進路発見につながったのは大きな収穫でした。
私が受験した創成入試は2次でドローイング試験がありました。今年のテーマは「火がつくり出す感動的な空間を描きなさい」というもの。どのようにでも描けるテーマですが、私は、人が利己的な性質から環境を破壊してしまう様を山火事に例えて描きました。こうした発想の転換も「建築教養講座」を受講して身につけることができました。
――[早稲田塾で〈学んだこと〉]物事を深く考え、導き出す力が養えた
AO書類作成がスタートしたとき、私は書いたものを講師に添削してもらうオーソドックスな授業をイメージしていました。でも、早稲田塾のやり方はちょっとちがう。講師が一方的に赤字を入れるのではなく、塾生自らが主体的に考えるように促すスタイルです。最初から私の課題は“カエルと建築をどう結び付けるか”でした。正直、すごく悩みましたが、「SDGs探究学習プログラム」で塾生たちとディスカッションしたり、講師にアドバイスをいただきながら徐々に構想を醸成。最終的に、“カエル=自然と人との関わり合いを象徴するアート” と定義づけ、自分はこうした自然と人と関わるアートを建築で表現したいという志望理由書を完成させました。試行錯誤しながら自分が納得する答えを導き出す力は、早稲田塾で養えたと思います。
――[将来の〈夢〉]建築士として自然と調和する生活空間を設計したい
ひと言で“建築士”と言っても、公共建築や商業建築、大きな建物から小さな建物まで、様々な切り口で分けることができます。私が目指すのは住宅、それも自然との関わりを重要視した生活空間が設計できる建築士です。建築は人の生活に一番近い芸術だと考えています。私が設計した家に住んだ人たちに、少しでも自然との調和を考えるきっかけを与えられればとてもうれしいです。