自分の生き方を変えてくれた早稲田塾。 日本語教師の夢にも近づけた!

第42期生

鶴田 航大くん(つるた こうだい)

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 高輪高校
部活 文芸部
タイプ 帰国子女の強みを活かす
夢・目標 日本語教師

進学情報

受験方式 総合型選抜(AO入試)
大学 横浜国立大学
学部 教育学部

――[入学の〈きっかけ〉]海外経験を入試に活かしたい

早稲田塾に入学したのは高1の冬、自宅にDMが届いたのがきっかけです。僕は小学2~5年の途中までイギリスのロンドンに住んでおり、そのときの海外経験が入試に活かせるのではないかと考え、入学を決意しました。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉]将来の夢に一歩近づけた「異文化交流プログラム」

将来の夢は、外国人に日本語を教える「日本語教師」になること。僕はイギリスの現地校に通っていた頃、言語も文化も違う環境になかなか馴染めずに苦労しました。きっと、日本にいる外国の子どもたちも似たような思いをしているのではないか。孤立してしまう子どもたちを支援したいと考えたのがきっかけです。

その夢を実現するためにプラスになればと、「異文化交流プログラム」を受講しました。立命館アジア太平洋大学の留学生たちを交え、社会問題に関するテーマを取り上げてグループでプレゼンテーションを行いました。交流を通して、異なる価値観を持った人たちの意見をきちんと受け止めなければ相互理解が難しいことを発見。また、自分が話す英語は難しい単語を使いがちなことなど、語学力で足りていない部分も確認できたのが大きな収穫でした。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]外国人児童に対し、先進的な支援が学べる環境

横浜国立大学は、早稲田塾に入学した当初から目標にしていました。僕が住んでいる横浜市は外国人児童が多く、市をあげて多様性や多文化共生を目指しているのが特徴です。外国人児童に対する支援も先進的で、中でも横浜国立大学は外国人の多い小学校と連携し、教育実習はもちろん教育システムの再構築に携わっています。実践的にグローバル人材育成教育を体得できる魅力的な環境に惹かれ、第一志望校に決めました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]担任助手のアドバイスで納得のいくAO書類が完成

研究テーマは「日本語教育」を取り上げたいと早々に決めていました。でも、それにアプローチしていく具体的な問題をどう表現すればいいのかわからず、手がつけられない状態に。担任助手に相談してみると「支援した人たちのためになり、笑顔にできるのかを考えて研究を進めてほしい」というアドバイスをいただいたんです。そこで、どう支援すれば外国人児童の笑顔が増えるのかをじっくり考えてみることに。色々と考えていくと今の問題点は、異文化を持つ外国人を日本人が簡単に受け入れられず差別やイジメにつながってしまうので、外国人児童を隔離してしまう風潮にあるのではないか、ということに気づきました。つまり、交流の場がどうしても少なくなるということ。そこから、子どもたち同士が多文化を理解し合う場をつくり、交流の場を増やしていくことが問題解決になるという方向でテーマをまとめていくことができました。

――[受験を通して得た〈一生モノ〉]アイデンティティを取り戻し、前向きになれた

英語での会話に慣れてしまっていた僕は、帰国後、日本語で考え相手に意見を述べることに不安を感じていました。実際、それは想像以上に難しく、正直に言うと学校にも行きたくないと考えてしまっていたほど。でも早稲田塾に入学し、「SDGs探究学習プログラム」で塾生と意見を交換したり、「スーパーハイレベル論文作法」で自分の考えを整理してアウトプットする作業を繰り返していくうちに、自分はこういう人間なんだと気付くことができました。それまで、自分はイギリス人なのか日本人なのかというアイデンティティの揺らぎから自信が持てずにいましたが、一気に前向きになれた。早稲田塾は、受験を乗り越えたという結果ももちろんですが、それよりも生き方を変えてくれた場所でした。貴重な経験をさせていただいたと思っています。

私の「高輪高校自慢」

先生と生徒の距離が近いと思います。面倒見のいい先生ばかりで、僕もよく面接の練習を手伝っていただきました。

私の「横浜国立大学 教育学部 現役合格アイテム」

まとめノート

AO対策で使っていたノートです。研究を深堀りするために、実際に日本語を教えている先生方に取材をして、その要点をまとめたり。また、インターネットを活用してアンケートを実施したこともあります。小学校で日本語を教えている先生を対象に、今の教育現場の問題点を答えていただき参考にしました。

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