一橋大学で誰も排除されない 社会構造を模索したい

第40期生

神﨑麗衣(かんざきれい)

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 広尾学園高校
部活 クッキング
タイプ 学力・成績向上が目的
夢・目標 社会貢献

進学情報

受験方式 AO・推薦入試
大学 一橋大学
学部 社会学部

――[入学の<きっかけ>]一橋大学への推薦入学を目標に  

高1のとき、一橋大学の文化祭に行ってアドミッション・ポリシーや校風に魅力を感じました。折しも2018年より、全学部で推薦入試を実施するという情報も追い風に感じました。ただ推薦で狙うにしても、出願条件のハードルが高いことも事実。私には早稲田塾で担任助手をしている姉がいたので、塾でのAO・推薦対策指導の事 を聞き、さっそく早稲田塾に入学したんです。 

――[刺激的だった<スーパープログラム>]多様な性を目の当たりにした異文化交流プログラム

研究テーマを何にすべきか考えていたときに、スタッフに勧められて参加したのが未来発見プログラムの「異文化交流プログラム」です。立命館アジア太平洋大学の国際学生たちとディスカッションしたり、講義を受けながら語学力と国際的な視点を養います。最終的にはグループに分かれ、一つのテーマに絞って英語でプレゼンテーションするのですが、私のグループにレズビアンとバイセクシャルの人がいました。私は高校がインターナショナルコースだったため、それなりに多様な文化には触れてきたと自覚していたものの、あっさりカミングアウトされて、少し困惑したんです。同時に、この広い世の中には自分の知らない多様性がもっとたくさんあるのだという事実を目の当たりにしました。LGBTについてもっと深く知りたいと思い、「研究テーマはこれにしよう」と。テーマを掘り下げていく過程では、様々な書物を読み、明治大学でおこなわれたSOGI(性的指向及び性自認)のシンポジウムに足を運んだことも。また、同テーマでTIME CUP(早稲田塾開催の英文暗唱&プレゼンテーション大会)にも出場するなど、得意な英語能力を伸ばしつつ、多角的なアプローチで研究テーマを深められたと思います。

――[私の<ハイスクールライフ>]勉強も部活も趣味も、充実した毎日

もともとお菓子作りが好きだった私は、高校でクッキング部に所属。毎年文化祭で新作のお菓子を販売するなど、週1回楽しく活動していました。また、4歳から続けていたクラシックバレエは週3回レッスン。年1回の発表会前になると毎日練習があります。高校も受験対策が手厚く、授業以外に放課後の講座に連日出席。その他に早稲田塾の講座を入れていましたから、やることがたくさんありましたね。ただ私は飽き性なので、勉強できる場が複数あるのは功を奏していたと思います。高校の教室、四谷校の自習室、自宅で東進講座の受講という具合に場所を変えながら勉強するのが私流。気分転換できて集中力が高まるため、ずっとこのスタイルでやってきました。

――[オリジナルの<勉強法>]苦手な国語の点数を安定させるために 

本命の前に受けたAO入試は残念な結果に。精神状態が上向かず、模試の結果も散々で焦っていました。その時点では一橋大学の出願条件をまだ満たしていなかったので、気持ちを切り替えてIELTS6.5以上の取得を中心に、一般入試も視野に入れてラストスパート! 東進講座では一橋大学の過去問演習を繰り返しおこない、出題傾向を把握しました。私は国語が苦手で、課題は点数の浮き沈みをどう安定させるか。そこで、古文・漢文は毎日解くことで感覚を身に着け、試験の時間配分を意識して苦手な現代文をカバーする作戦をとることにしました。また、その日解いた過去問演習の点数はスケジュール帳に写し、点数の推移を「見える化」。これは下がった科目の勉強時間を計画的に増やせるので、後輩にもおすすめです。一橋大学の推薦入試はセンター試験で5教科7科目の結果を出す必要があったのですが、こうした「見える化」で、全教科まんべんなく無駄な取りこぼしがないようにできたと思います。

――[将来の<夢>]誰も排除されない社会づくりに貢献

高1の頃から長く通っていた早稲田塾。受験勉強は自習と早稲田塾の講座の両立がうまくできて、良い結果が出たと思います。そして、私にとってもっとも大きな支えは、スタッフが私の話を聞いてくれたこと。受験期間中は勉強の進め方がとにかく不安だったのですが、どんな小さなことでも聞いてくれて、私も素直な自分を出すことができました。それで精神的なバランスを保てていたのだと思います。

一橋大学の社会学部は、歴史や文化が密接に関連する多様な領域の社会問題について学ぶことができます。私がこれまで関心を寄せてきたLGBTについて研究を深める一方、なぜそうした性的マイノリティが排除される風潮にあるのか、一橋大学なら社会構造の仕組みそのものについて学べる環境だと思っています。

大学4年間で知見を広げ、将来は多様な人たちが生きやすい社会づくりに貢献するのが夢です。

私の「広尾学園高校自慢」

昨年、創立100周年を迎えた歴史ある学校ですが、変化を恐れず様々な新しいことに挑戦しています。熱心な先生が多く、受験も手厚く支えていただきました。

私の「一橋大学 社会学部 現役合格アイテム」

一橋大学名誉教授、阿部謹也先生著の「自分のなかに歴史をよむ」です。早稲田塾の講師に勧めていただきました。研究することのあり方が、阿部先生の個人的なエピソードとともに綴られています。これを読むたびに、自分の学問に対する姿勢は未熟なのだと痛感していました。これからもっと研究を深めていこうという励みにもなります。

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