高校時代に「添削しない作文教室」を起業
自己表現を尊重する環境づくりを追求したい
座間 耀永(ざまあきの)さん
通塾情報
出身校 | 自由が丘校 |
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出身高校 | 青山学院高等部 |
部活 | ー |
夢・目標 | 「書くことで自己表現」に対して、1人でも多くの人が抵抗なくできるようなコミュニティ展開 |
進学情報
受験方式 | 夏秋AO |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 環境情報学部 |
――【入学の〈きっかけ〉】遅いスタートを不安に思う気持ちに寄り添ってくれた
早稲田塾に入学したのは高2の9月ごろです。いろいろな塾を見学していた中で、一番親身に寄り添ってくれたのが早稲田塾でした。スタートが遅いのではないかと不安に思っていた私に、「大丈夫、一緒に頑張っていこう」と言ってくださったのが心強く、早稲田塾で挑戦しようと決めました。 受験方式として総合型選抜を選んだのは、これまで取り組んできた課外活動を評価してもらいたいという思いがあったからです。内部進学するか、外部受験に挑戦するか迷っていたのですが、正直学校の成績はあまり良いとは言えず、一般選抜には不安もありました。小学校から通っていた学校を離れることには葛藤もありましたが、自分の強みを活かせる総合型選抜に懸けてみようと覚悟を決めました。
――【早稲田塾での〈生活〉】お互いを高め合い、共に成長する仲間と過ごした場所
早稲田塾は私にとって、仲間たちと「共に成長できる場所」でした。志望理由書などの資料を互いに読み合い、アドバイスし合うメンタリングの文化は、受験対策に大きな力となりました。同じ志望校を目指す仲間同士であっても、ライバル視するのではなく、お互いを高め合える環境だったと思います。自習室も非常に使いやすく、色々と整備された広々とした机で、落ち着いて勉強できました。 こう言うと驚かれるのですが、実は小論文が大の苦手で…。「スーパーハイレベル論文作法」を受講して詳しい読解の方法を学んだり、塾生同士のフィードバックをもらったりして、苦手意識を克服しようと努力しました。 受験直前には不安で大号泣してしまったこともありました。そんな時に担任助手の方からいただいた手紙は大きな支えになりました。講師の先生方からもエールをいただき、心強かったです。
――【私の〈受験ストーリー〉】子どもの頃から打ち込んできた文筆活動とヨットを両軸に
私が総合型選抜で自分の強みになると考えた課外活動は、小学生の頃から続けてきた文筆活動と、父の影響で始めたヨットの2つです。 文筆活動では、これまで数多くの作文コンクールに応募してきましたが、2024年3月に一般公募の「Reライフ文学賞」で最優秀賞を受賞し、全国出版されました。思いを文章にして伝えることのすばらしさを感じ、あらためて言葉の力を信じるきっかけになりました。 また、小学3年の頃からヨットスクールに通い、小型船舶のライセンスも取得しました。現在は国際ライセンス取得にも挑戦中で、所属するカナダのセーリング団体では、今後広報活動にも関わっていきたいと考えています。将来的には、現在運営している作文教室の展開と、ヨットの普及活動の両立を目指していきたいです。 入試に向けては、作文教室を運営しながら、日々の活動をもとに自己分析を重ねました。これまでの活動をどう資料に落とし込むかを整理するのに苦労しました。要素分けや数値化が難しくて…。過去の取り組みを一つひとつ書き出し、最後まで試行錯誤の連続でした。 ただ振り返れば、この過程は自分のこれまでの活動を「棚卸し」する貴重な時間になりました。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】幅広くフラットなカリキュラムが魅力。たくさんの学びから将来の夢を見つけた
慶應義塾大学環境情報学部を志望した理由は、幅広く学びながら、最終的に自分の関心を深めていける環境に魅力を感じたからです。私は現在、作文教室を運営している一方で、環境問題などさまざまな分野に興味があります。そのため、自由度の高いカリキュラムが整っている環境情報学部は、自分にぴったりだと思いました。特に惹かれたのは、学年に縛られずに基礎科目と応用科目を自由に行き来できる、フラットな履修体系です。今はまだ将来の方向性が明確に定まっていませんが、大学でさまざまな可能性を試しながら進路を考えていきたいです。 合格の勝因は、好きなことに真剣に取り組み、コツコツ継続してきた実績が評価されたのかなと思っています。たとえば高3の時に、SFCの学生生活をテーマに「リアルライフ」というオンラインイベントを開催しました。自分の興味はもちろん、将来の受験生の役に立てばという思いも込めて企画したものです。現役生・既卒生からアンケートを集めて発表し、実際のSFCの学生生活に迫りました。このイベントの内容を資料にまとめて提出したのですが、そうした主体的な取り組みも、受験においてプラスに働いたのかもしれません。自分にとっても、受験の良いモチベーションになりました。 大学では、教育・心理・経営などの多様な領域を学びながら、自己表現を尊重する環境づくりについて探究していきたいです。