街全体をデザインする建築家を目指して
憧れの慶應義塾大学へ

第43期生

シュミット 櫻子(しゅみっと さくらこ)さん

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 都立国際高校
部活 国際ボランティア同好会
夢・目標 街全体をデザインする建築家になる

進学情報

受験方式 AO入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】SFC合格実績の多い早稲田塾へ

ずっと慶應義塾大学SFCに進学したいと思っていて、AO入試(総合型選抜)をメインに考えていました。デザインをはじめとする様々な活動をしていたことに加えて、人前で話すことが得意だったので、「自分はAO向きだな」と思っていたのです。そこでSFCの合格実績が高く、AO入試に強い塾はあるかなとインターネットで探していたところ、早稲田塾が出てきて、ここにしよう!と入学を決めました。それが高2の5月でした。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】憧れの建築家と“慶應義塾大学”を求めて

幼いころから絵を描くことや家の間取りを見ること、街の建物を見ることが好き。物心がついたときには建築の魅力に引き込まれて、そこからはずっと建築デザインをやりたいと思っていました。私自身、建築デザインは建物単体だけでなく使われ方や街の景観との調和も重要だと考えています。SFCではそのような建築と都市景観デザインを深められる授業があったり、理想とする建築家の坂茂教授の授業を受けられたりと、自分が求める条件が揃っていました。大学によっては建築学科などもありますが、文理融合で建築と他の分野を組み合わせて学べるという点に魅力を感じ、進学を決意しました。“慶應義塾大学”への憧れも大きかったです。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】建築の面白さを再認識できた

未来発見プログラムでは「SDGsまちづくりプログラム」「竹中平蔵 世界塾」「日テレ式『伝える力』講座」の3つを受講しました。、なかでも「SDGsまちづくりプログラム」が特に印象に残っています。

この授業は、一級建築士を講師に招いて東京の街でフィールドワークし、学んだことを活かして新しいまちづくりをプレゼンするという内容です。とても実践的なプログラムで学びが深まったとともに、建築家として仕事をするプロのアドバイスをもらうことができ、貴重な経験でした。その中で、自分が今まで考えていたことは現実的ではないことがわかったり、誰かと一緒に一つのデザインをする楽しさを知れたりと、これまで以上に建築の視野が広がりました。自分の研究テーマも明確になり、「自分は建築がやりたい」と再認識できたのは大きな成果でした。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】自己PRは「ラーメン屋の看板」

担任助手の言葉で、今でも心に残っていることがあります。SFCの提出書類で、A4用紙2枚で自分を表現するというものがありました。これまでにおこなったフィールドワークの写真や、デザインの経歴などを網羅した書類を作り、担任助手に見せた際、「これはラーメン屋の看板と同じだよ。ラーメン屋によって、スープの味を売りにしているところもあれば、麺やこってり感などを売りにしているところもある。それと同じで、この書類も自分の売りにしたいポイントを明確にして、食べてもらうにはどうすればいいのかを考えることが大切だよ」と言われたんです。それはデザイン志望の自分に寄り添ったわかりやすいアドバイスで、それを聞くと足りなかった部分が見えてきました。それからは「ラーメン屋の看板」を頭に入れながら何度も書き直し、自信作を提出することができました。このアドバイスがなかったらきっとそのまま提出していたと思うので、本当に感謝しています。提出書類で悩んでいる友達にもこっそり教えたりもしました(笑)。

――【将来の〈夢〉】先入観をなくし、街全体をデザインする建築家に

将来は建築家になって、まちづくりや都市計画に携わりたいと考えています。私は「歴史的建造物を守るためのデザイン」を研究テーマとしていて、歴史的建造物と近代的な空間が調和する都市を形成したいという夢があり、そのためには歴史的建造物の内装や耐震性などを考える必要があります。

SFCの教授であり、私が理想とする建築家の一人でもある坂茂氏の著書を読んで、「先入観をなくすデザインが大事」ということを知りました。私が研究している歴史的建造物も、「歴史的価値があるから手を加えてはいけない」という先入観がありますが、そうではなく「歴史的価値を守るために手を加える」という新たな価値づけをすることが重要なのだと感じました。SFCでは、今あるものを活かし続ける、現実的な建築デザインについて深めていきたいです。そして、ゆくゆくはフランスなどヨーロッパで仕事をしたいと思っています。坂教授の建築事務所もパリにあるので、機会があれば伺いたいですね(笑)。

私の「都立国際高校 自慢」

「国際関係」の授業があることです。今の日本と海外を比較したり、実際に支援団体で活動していた人のスピーチを聞いたりできるので、異文化理解が深まります。日本語が話せない生徒なども多いので、異文化体験が日常的に行えることも自慢ですね。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

製図用の定規

未来発見プログラムでもらいました。建築家になりたいのでずっとこれを使っていて、筆箱の中にお守り代わりに入れています。

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