早稲田塾で気づいた「学ぶこと」の大切さ
SFCで発生学を研究したい

第43期生

石川 小花(いしかわ こはな)さん

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 カリタス女子高校
部活 軽音楽部
夢・目標 生物学者として発生学を研究する

進学情報

受験方式 AO入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】自分の性格にフィットした早稲田塾の校風

私は4歳から今までずっとフラダンスを習っており、人前に出て何かを発表することが得意でした。そのため大学受験は、自分の強みをアピールできる総合型選抜の方が向いていると思っていたんです。そんなとき、両親から早稲田塾は総合型選抜に強いという話を聞きました。体験入学してみると塾生同士のディスカッションやプレゼンテーションの時間が多く、コミュニケーションが活発。とても自分に合っているなと感じ、入学を決意しました。それが高1の2月でした。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】将来の夢を明確にするために

早稲田塾に入る前は、将来の夢がぼやっとしていたんです。もともと化粧品に興味があり、将来は化粧品関連の分野に進みたいと思っていたのですが、これもしっかり決まっているわけではありませんでした。入学後に校舎長から慶應義塾大学環境情報学部(SFC)のことを教えてもらい、調べていくとSFCは文理融合で色々な分野を学べることがわかりました。ここなら自分の将来の夢も明確になりそう!と志望校に。早稲田塾生はSFC志望の子が多いので、頻繁に情報交換もできましたし、担任助手の中には現役のSFC生もいるので、より憧れが強くなりました。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】大きな転機になった最先端科学プログラム

未来発見プログラムでは「最先端科学プログラム」を受講。このプログラムは、慶應義塾大学環境情報学部 冨田勝教授のご指導のもと、最先端のバイオ研究に取り組み、グループで発表するという内容で、研究者としてのあり方はもちろんのこと、プレゼンテーション能力もつきました。プログラムに参加している生徒はみな、それぞれ自分の専門分野があるので、視野を広げられるいい機会になりました。

このプログラムを経験したことで、私の研究テーマが明確になりました。当初は化粧品の「マイクロプラスチック」をテーマにしていましたが、漠然としていてなかなか研究が深められない。そんなとき、塾生の友人から「動物実験とかどう?」とアドバイスが。調べてみるとどんどん興味が湧き、高2の終わりごろにはこれがメインの研究テーマになりました。今は、生物分野の「発生学」を軸に、動物実験の一つである「発生毒性試験」について研究しています。発生とは、受精卵から個体ができるまでの細胞分裂の過程のことを指し、発生毒性実験はその細胞分裂の過程で化学物質が投与されたとき、どういう被害が起こるのかを確かめる試験法です。現在は人間と構造が似ているマウスやラットが使われているので、この代替法を確立したいと考えています。

ここまで専門的な分野に絞れたのも、「最先端科学プログラム」を受講して得た経験や人間関係を生かした結果なので、本当に受講できてよかったなと思います。

――【早稲田塾で〈学んだこと〉】学力も人間力も鍛えられた

早稲田塾に入る前までは、「自分の専門分野の勉強だけをしていればいい。なんで専門外の勉強するのか分からない」と思っていました。しかし、「未来発見プログラム」をはじめ様々な授業を受ける中で、専門分野の論文はほとんど英語で書かれているので語学力が必要になること、統計学では数学が必須になることなど、複合的な勉強が大切だと学びました。

ほかにも早稲田塾では、様々な非認知能力を鍛えることもできました。社会に出たときに役立つ学力では測れない力をつけられたことも、早稲田塾での学びから得たものです。

――【将来の〈夢〉】発生学を突き詰め、動物実験の代替法を確立したい

将来は生物学者として発生学をメインに研究し、発生毒性試験の代替法を確立したいです。発生学はまだわかっていない部分が多い研究領域なので、発生過程においてどういう遺伝子がどのタイミングで発現しているのか、などの細かいところを研究していきたいですね。そのほかにも、子どもの先天的な障害もテーマとしていきたいと考えています。遺伝ももちろんあるんですが、発生過程において何かしらの阻害が生じている場合もあります。SFCでは発生学をもっと研究して、解明への道筋を見つけたいです。

私の「カリタス女子高校 自慢」

ボランティア活動が盛んなことが自慢です。カリタスには「アンジェラスの会」というボランティアグループがあり、私自身もそこに参加していました。中学3年のときに海外支援でセブ島に行ったこともありますし、東日本大震災で被害を受けた宮城県にも行きました。普段の学校生活にはない経験を積めることは、カリタスならではだと思います。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

ノートパソコン

総合型選抜の対策でたくさん使うことと自分の誕生日ということで、高3のはじめに両親に買ってもらいました。研究内容のほとんどはこのノートパソコンに入っていて、肌身離さず使っていました。大学生になっても引き続き活用していきたいです。

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