早稲田塾で自分と向き合い、
大学合格も将来の夢も掴んだ

第43期生

村田陽美(むらたみなみ)さん

通塾情報

出身校 町田校
出身高校 神奈川県立大和高校
部活 陸上競技部
夢・目標 神社と地域の結びつきを考える仕事

進学情報

受験方式 自己推薦入試
大学 中央大学
学部 文学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]ケアスタッフの説明が後押し

高校では陸上部に所属していました。種目は円盤投げ。最後は関東大会まで進み、記録はともかく「やりきった」という充足感はあります。ただ日々の練習はとても過酷で、朝練のために毎日4時半起き。夜は19時に練習が終わります。一般受験に向けてヘトヘトの合間にがんばって塾にも通っていたのですが、雰囲気が自分に合わず、どんどん後回しにするように……。危機感を抱いていたとき、母親が早稲田塾を探してくれたんです。

体験授業に参加したところ、とてもおもしろく感じました。また当初は、総合型選抜の受験に“学校の成績が上位” “スポーツでの優秀な実績”などが絶対に必要だと思い込んでいたのですが、大切なのは問題解決能力や発見力だとスタッフに教えていただいたのも大きかった。むしろ、こんな受験方式が私には向いている!と確信し、高2の9月頃に早稲田塾へ入学しました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] 研究テーマに厚みを持たせることができた

研究テーマは、大好きな『源氏物語』の世界観を掘り下げるところからスタート。読み進めるうちに、平安時代は出家を目指す人が多いこと、神道と日本仏教が融合した神仏混淆という独特な宗教概念があることなどを知り、興味を持ちました。日本人の自然を尊ぶ気持ちや仏壇を置く行為は神道の文化らしいのですが、NHKの調査では日本人の半数が無宗教だと思っているとか。その理由として、日本の神道には経典がないからではないかと考え、日本の神道の思想が広まった原因を研究することに決めました。

私の仮説は、『源氏物語』のような文学が経典代わりになって思想が広まったというもの。それを書類にまとめるうえで参考にした大きな出来事が、2つありました。1つは、スタッフからもらった「ヒンドゥー教など経典のある宗教と比較したら?」というアドバイス。実際にそのような構成に仕上げ、仮説の説得力を増すことができたと思います。2つ目は「総合型・学校推薦型選抜特別指導」での学びです。正解のない問題にトライして発想力を鍛えるという課題に対し、何度も練習していくうち、「物事の根本を調べると思いも寄らない事実が隠されていることがある」と視野が広がり、まさに目からウロコ。それからは、今まで宗教とは関係ないと切り捨ててきた分野からも適切な資料を見つけることができ、いっそう研究に厚みを持たせることができました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]13専攻の中から好きなことを自由に学べる“まなパ”

好奇心旺盛な私が大学選びのポイントにしたのは“何でも学べる場所である”ことです。自分が好きなように学べそうな大学をいくつかピックアップして担任助手に相談したところ、中央大学の「学びのパスポートグラム」(通称、まなパ)を推していただきました。「まなパ」は社会文科系とスポーツ文科系の2つの学びの系統があり、社会や歴史、文化など全13専攻の分野から自分の関心に基づいたオリジナル・カリキュラムを作成できます。2021年度から新設されたプログラムで、こうした自由度の高い文学部は他大学を見渡してもめずらしいのではないでしょうか。古典文学をベースに日本人の思想や宗教を包括的に研究したい私にはぴったり!また、中央大学の図書館は人文科学、社会科学関係の貴重な資料を豊富に所蔵しており、その点も魅力に感じて第一志望に決めました。

――[オリジナルの〈勉強法〉] 「半学半教」の精神で不安だった試験対策に成功!

「まなパ」は新設されたばかりなので、過去問の蓄積がなく、十分な対策を取れないことが不安の種でした。そこで、本番直前授業で知り合った塾生同士で対策を練ることに。資料を読み解いて小論文を書くという2次試験のスタイルは変わらないだろうと踏んで、過去問をベースに出題されそうな資料をみんなで集め、見比べて意見交換しました。「この資料はレベルが違いすぎる」「これは資料として内容が不十分」など分析を繰り返した結果、なんと試験本番、集めていたものと同じテーマの資料が出てびっくり!分析するだけでなく、試験の時間に合わせて小論文を書く練習もしていたので、本番では落ち着いてうまく書くことができました。「半学半教=学び合い教え合う」をモットーにしている早稲田塾、まさに塾生同士でとてもいい対策ができました。

――[将来の〈夢〉] 神社と地域を結び付ける仕事をしたい

我が家の母方の親戚は全員、学校の先生です。それを見て育ったので、いつか私も先生になるだろうと自然に考えていました。けれど、早稲田塾に入学し、本気で自分のやりたいことに向き合ってきたおかげで選択肢が広がりました。今は神社と地域のつながりを築き、その意義や価値を高める手助けをしたいので公務員も視野に入れています。先生として国語や社会といった決まった科目から教えるのではなく、日本文化としての神道をもっと大切にしていきたい。総合型選抜に挑戦して、本当に良かったと思っています。

私の「神奈川県立大和高校 自慢」

神奈川県立高校の教育課程研究開発校として、「総合的な探究の時間」に力を入れています。私は、高校ではLGBTについていろいろ調べていました。

私の「中央大学 文学部 現役合格アイテム」

早稲田塾の突破短冊、スタッフメッセージ

メッセージは町田校の担任助手とスタッフの方々から。受験生全員に向けて出陣式のときに贈ってくれたものです。私は自分の心に響いた言葉にマーカーを引き、机の見えるところに貼っていつも読んでいました。町田校が大好きだったので、私を支えてくれた宝物です。

フォトギャラリー