春から憧れのSILS生に!
遺伝子操作の倫理的問題を研究

第43期生

藤岡 優美(ふじおか ゆうみ)さん

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 成城学園高校
部活 剣道部
夢・目標 遺伝子操作の倫理的問題を研究する

進学情報

受験方式 AO入試
大学 早稲田大学
学部 国際教養学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]早稲田塾の豊富な情報網に頼りたい

早稲田塾に入学したのは高2の8月です。もともと留学に行く予定が新型コロナウイルスでダメになり、大学受験を考えるようになりました。そんなとき、父に教えてもらったのが早稲田塾です。私が通っていた高校は総合型選抜で大学受験する先輩が多く、私自身も一般受験のイメージは持っていませんでした。合格実績のある早稲田塾ならきっと、総合型選抜の情報をたくさん持っていそう!というのが入学の決め手です。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]魅力的なリベラルアーツの環境と留学制度

特に留学経験などなかったのですが、英語は得意なほうでした。その強みを受験に活かしたいとスタッフに相談したところ、勧めていただいたのが早稲田大学国際教養学部(SILS)です。もともと研究テーマは遺伝子操作の倫理問題と決めており、この先そのテーマを深く学ぶためにはリベラルアーツの環境が必須と考えていました。調べてみると、いくつかの大学がリベラルアーツを推奨しているものの、文系の要素が多い。けれどSILSはバランスがちょうど良く、7つのクラスター(科目群)から偏ることなく学べます。また、1年間の海外留学が必修になっているのも魅力的。高校では行きたかった留学を断念した経緯があるので、絶対大学でリベンジしたいと思いました。

――[私の〈受験ストーリー〉]リベラルアーツの理念を信じて前進できた

遺伝子操作は、ここ数年話題になっている問題です。たとえば遺伝子の配列を人為的に操作すれば能力が高い子どもを産むことも可能。人の生命を恣意的に決めてしまうことはかなり問題な気がしますが、一方では病気が遺伝しないように出産前の子どもの遺伝子を編集するとうたう学者もいる。この問題に、技術と倫理学の双方からリベラルアーツでアプローチしたいと思っています。

このように、今だからこそリベラルアーツの環境下で学ぶ意義や研究の奥深さを語れますが、「総合型・学校推薦型選抜特別指導」を受け始めたときは大変でした。何が問題で何が興味を惹くのかが言語化できず、担任助手にはかなり手伝っていただいた。また、具体的な将来像に直結しないからか、塾生同士意見を交わしあう“メンタリング”では塾生からそこを指摘されてうまく返せず落ち込んだことも。けれど、講師が「リベラルアーツは将来像を初めから決めなくてもいい。自分がどうなりたいのかを探す場所である」とおっしゃっていたのが心の支えに。リベラルアーツの理念を信じて前に進むことができました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉] SILSならではのテクニックが身に着いた「Critical Writing対策講座」

SILSの総合型選抜は、書類審査の後に筆記試験「Critical Writing」があるので対策講座を受講しました。過去問や、国際教養学部の一般選抜のライティング問題等を題材に、1回の授業で一問を取り上げ、講師がじっくり解説してくれました。

授業スタイルがインプット型ではなく、グループディスカッション形式だったのが印象に残っています。問題に対しての解答を講師がすぐ教えるのではなく、解答の根拠を塾生みんなで探していくイメージ。それによって、なぜその解答が導き出されるのかロジカルに納得できたと思います。また、この講座ではSILSだからこその解答の書き方も教えていただきました。ライティング問題は、ただ書けばいいだけではない。リベラルアーツを意識してまったく違う分野からも解答を用意するなど、合格を掴むためのテクニックが身についたのは大きな成果でした。

――[後輩に〈ひと言〉] 自分がどうなりたいのかを発見できる学びの場

早稲田塾は、受験をゴールにしていない塾だと思います。たとえば、未来発見プログラム「ハーバード流 リーダーシップ・ベーシックス」では、リーダーに必要な力について学びましたが、大きくは「人としてどう生きるか」。その他のメンタリングやディスカッション形式の授業も、自分の視野を確実に広げてくれるはずです。

私は、将来の目的や自分がどうなりたいかのビジョンがまったく思い描けてないまま入学しました。でも、早稲田塾で本当にやりたいことを見つけることができて、とてもうれしい。早稲田塾で学んだことをこの先も大事にしていきたいと思います。

私の「成城学園高校 自慢」

先生との距離が近く、フレンドリーな雰囲気です。のんびりした学校で、受験一色ではなく部活や委員会など、“ふつうの”高校生活を楽しむことができました。

私の「早稲田大学 国際教養学部 現役合格アイテム」

早稲田塾のお守り、ノート、書籍

ノートはメンタリングで受けた指摘や、「未来発見プログラム」で学んだことを細かくメモしてあります。書籍『完全なる人間を目指さなくてもよい理由』は、日本でも流行りましたよね。政治哲学者 マイケル・J・サンデル著作の、遺伝子操作やドーピングなどの倫理的問題について書かれており、研究テーマの参考にしました。

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