早稲田塾で“気軽に”経験値を増やし、
憧れの上智大に合格!

第43期生

野杁 七葉(のいり ななは)さん

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 都立豊多摩高校
部活 ダンス部
夢・目標 女性の社会不平等問題を研究

進学情報

受験方式 学校推薦型選抜(公募制)
大学 上智大学
学部 総合人間科学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】早稲田塾生だった姉の後を追って入学

早稲田塾に入学したのは、高校にあがる直前です。2歳上の姉が早稲田塾に通っており、母は塾に絶対的な信頼を持っていました。また、私が高校に推薦入試で合格したことから、総合型選抜に向いているのでは?と期待したようです。自由が丘校を初めて訪れたとき、姉のおかげでスタッフの皆さんから気軽に話しかけていただき、雰囲気も最高。先輩方の作成した出願書類なども見せていただき、これなら楽しく学べるのではと、すぐに入学を決めました。なお、姉は指定校推薦で青山学院大学に現役合格し、一足先に大学生活を謳歌しています!

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】複数の論文系講座で知識をインプット

論文系の講座は「論文作法(ろんぶんさっぽう)」「慶應義塾小論文」「大学への小論文」などいろいろと受講しました。どれも授業が楽しく、継続することで論文力は十分鍛えることができたと思います。一番良かったことは、論文の型を覚えることだけではなく、幅広い知識を修得できたこと。たとえば「慶應義塾小論文」では、講師が「アラブの春」という2011年から中東地域に広がった民主化運動について話をしてくださいました。若者の抵抗がSNSで拡散され、そこから当時の政権に対してデモが起こったというもので、それまで私は知りませんでした。ところが、上智大学の公募推薦入試の小論文で、これはきっと「アラブの春」について書かせたいのだろうという問題が出たのでびっくり!もちろん最適解はわからないままですが、「慶應義塾小論文」を受講していなければ手も足もでなかった問題でした。教科書を最初のページから機械的に覚えていくのは苦痛でも、人の話で衝撃を受けると案外記憶に残る。こういうことも考えて、講師の方々は授業を進めてくださっていたのかもと今では感じています。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】 アドバイスから研究テーマと進学先を発見

私は様々なことに興味関心があり、研究テーマも二転三転しました。教育と政治の関係性を軸にしたり、表現の自由を模索してみたり……でも、どれも既視感があって自分が研究する意味を見い出せない。悩んでいるうちに、早くも季節は高3の秋を迎え、思い余って担任助手に相談しました。すると、本当に“やりたいこと”をやればいいのだ、と。そこで、自分が将来何をしたいのかをじっくり考えました。いろいろなりたいモノはあるけれど、それ以前に仕事をがんばって結婚して子どもを産みたい。ただ、今の社会の仕組みでは、女性は出産を機にキャリアを外れることもままあります。男女平等の世の中と言われて久しいけれど、実際は女性が仕事と家庭の両立を目指すのは、まだハードルの高い社会構造なのではと気づきました。また、社会そのものの仕組みと同じくらい、女性自身に「家庭を守るのは女性」という意識が根強くあるような気がして、そこも興味深い。なぜ性別でやるべきことを分けるのか、役割不平等のメカニズムや社会構造を学びたいという研究テーマの発掘と、社会学という進学先の目標にもたどり着きました。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】多様性を体現し、横断的な学びができる魅力

「THE REAL SERIES」という、大学生の担任助手が催すオンラインセミナーに参加しました。実際に上智大学に通っている方が大学を紹介してくださり、まさにリアルな情報が満載!話の中で、学内にイスラム教徒向けのハラールフード店があると知り、多様性が体現されている大学だと実感しました。コロナ禍でオープンキャンパスの機会が少ないなか、上智大学は比較的多く企画しており、私も高1の頃から3~4回は参加していました。教授が親身になって高校生からの質問に答えてくださっていたのが印象的で、オンラインセミナーよりもっと前から、うっすらと上智大学に憧れを抱いていたのかもしれません。

研究テーマが定まってからは、上智大学総合人間科学部社会学科に焦点を当てていました。社会学科には雇用関係や社会的不平等、ジェンダーなどを専門に研究している教授がいます。さらに、上智大学は必修単位が少なく、他学部他学科の授業が比較的自由に取れるのも魅力。社会学を軸に心理学や法学などもぜひ修得してみたいです。

――【後輩に〈ひと言〉】 早稲田塾は、なんでも“気軽に挑戦できる場所”です!

私にとって早稲田塾が良かったのは、“気軽に挑戦できる場所”だったこと。たとえば、私は未来発見プログラムをいくつも受講し、そのおかげで、普段会えないような大学教授の講義を聞くことができました。もともと私は積極的なタイプではなく、課外活動などですぐ著名人にアポイントを取れるような同級生を羨ましく思っていました。けれど、早稲田塾の講座を取れば、同じことが可能になる。

あるいは、留学経験がなかった私でも、「竹中平蔵 世界塾 世界を知るサマースクール in 香港」に参加したことで、志望理由書に記載できる経験値を得ることができました。香港ではちょうど大規模なデモに遭遇し、異文化の強烈な問題意識に圧倒されました!ここから国際系に関心を持つようになったし、他の未来発見プログラムでもそれぞれ気づきがあり、詳細にメモを取っていたのでずいぶん研究テーマの考案に役立ちました。

早稲田塾を最大限活用すれば、私のように“普通の高校生”でも、志望大学に合格することができます。もちろん努力は必要ですが、やってみる価値はある。

将来の夢はまだ決まっていませんが、学びたいこと・目標は早稲田塾で見つけました。前向きな気持ちで大学生活を送ることができるのが、とてもうれしいです。

私の「都立豊多摩高校 自慢」

校則がほぼなく、ノビノビしています。先生・生徒も穏やかな人が多いですが、行事は一生懸命。コロナだからと諦めることなく、体育祭も短縮して2時間だけやりました(笑)。

私の「上智大学 総合人間科学部 現役合格アイテム」

ノート

書類作成講座や未来発見プログラムで使っていたノートです。授業中に聞いた大事な言葉をまとめていました。これらを後で見返すと、そのときは何も引っ掛かりがなかったものも、印象が違って見えるんです。だから研究テーマの軌道修正もやりやすかったのかも。貴重な体験が多く、とてもタメになりました。

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