慶應SFCで超高層建築物の設計を
学び、将来は建築士になる!

第43期生

高橋 紗里(たかはし さりぃ)さん

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 かえつ有明高校
部活 なし
夢・目標 建築士

進学情報

受験方式 AO入試
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]親しい先輩に早稲田塾を勧めてもらって

私が通っていた高校は、自分が設定したテーマについて実践的に取り組んでいく「探究活動」があるのですが、一人ではどう進めていいかわからなくなったので、親しい先輩に相談しました。そこで、「研究テーマを深堀りしていくなら早稲田塾が一番進んでいる塾だよ」と教えていただいたんです。さっそく説明会に行き、カリキュラムなどを聞いて入学を即決したのが高2の11月頃。

小学2年~高1の夏まで、親の仕事の関係でスイス・ドイツ・マレーシアと3カ国に渡って生活をしてきました。住んでいた町並みはどこも低いランドスケープで、ゆったりとした空気感がとても心地よいところばかり。東京に戻ってきたら、人口の多さと建築群の圧迫感に驚いてしまい、ストレスを感じました。このストレスを軽減する方法を探したいというのが、私が当初思い描いていた研究テーマでした。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]論文系講座で語彙力を鍛える

論文系の講座には本当に手を焼きました。そもそも、学校できちんと日本語を習ったのは小学3、4年が最後。講師には“(文章に使っている)単語が幼稚すぎる”“論文に敬語は使わない”など、「論文の型を覚える」以前の指摘を多く受けてきました。優秀者論文と自分が書いた論文を見比べても、何が違うのか説明してもらわないとわからない。これはまずいと思い、研究テーマで読んでいた論文のわからない言葉をかたっぱしからチェックし、辞書で調べまくりました。地道な作業を続けたことで、自然に語彙力が鍛えられたと思います。

また、「慶應義塾小論文」の受講で、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになったのは大きな進歩でした。講師が課題文の核心やその説明などをマーカーで引きながら授業を進めてくれるので、重要なキーワードを拾い出す読解力や、その蓄積でさらに語彙力が高まったのかも。出願書類を作成するうえでもとても役立ちました。

――[私の〈受験ストーリー〉]「総合型・学校推薦型選抜特別指導」で志望校と将来の目標を発見

研究テーマの大枠のイメージはあったものの、志望理由はこの先変わる可能性があったので、出願書類はまず自分の経験値をまとめることからスタートしました。高校では友人とユニットを組み、様々なプロジェクトを実施。たとえばプラスチックゴミを削減する企画を考えたり、トウキョウサンショウウオの保護活動に携わったり。それらをまとめつつ、「総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導」で研究テーマを深堀りしていくうちに、ますます建築に対して興味が深まり、多くの論文を読むようになりました。

その結果わかったのは、明るさ、色、緑化、建築物と人との距離や天空率(視界に入る空の面積)などによって建築物の圧迫感が左右されるということ。こうした圧迫感の要因はすべて論文で明らかになっているにもかかわらず、圧迫感が減少されないのは、現状の超高層建築物に反映されていないのか?それなら自分がすべての基準値を作りたいと考えたのが、研究テーマの概要です。

色合いなら、単に色彩の勉強だけでなく、心理学や脳波なども学んで包括的に圧迫を感じる数値を分析したい。そこから慶應義塾大学SFCという志望校も浮上しました。講座を通して志望校、大学で学びたいこと、その先の将来の目標まで発見できたのが自信につながりました。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉] 「SDGsまちづくりプログラム」で建築士になることを決意

本格的に建築に興味が湧いて、未来発見プログラム「SDGsまちづくりプログラム」を受講しました。東京建築士会に所属する一級建築士の方々からお話をうかがい、最終の着地点はカフェの設計図を自分で描いてプレゼンするというものです。フィールドワークでは吉祥寺の街を探索したり、素材選びのポイントを教えていただいたり、これまで街を建築的アプローチで考えたことがなかったのでとても貴重なご意見ばかり。毎回の授業がとても楽しくて、将来は建築士になりたいと強く思いました。

――[大学・学部を選んだ〈きっかけ〉] SFCのユニークな学習スタイルに惹かれて

建築のなかでも、私が学びたいのは超高層建築物の設計です。これはけっこうめずらしいタイプで、通常の建築学だと一戸建ての設計からスタートするところが主。けれど、SFCは1年次から好きな専門科目を履修できるので、早くから自分のやりたいことが研究できると考えたのが大きな決め手でした。先にお話ししたように、圧迫感を心理や脳波からも分析したいので、幅広い領域を同時進行で学べるのは私にとって魅力的な環境です。SFCは建築意匠のなかでは最先端で、特殊技術が学べる研究室もあるので楽しみ。隈研吾さんの素材にこだわった建築設計が好きなので、いつかは自分もそれに近づきたいです。

私の「かえつ有明高校 自慢」

“とりあえずやってみよう”の精神を応援してくれます。生徒一人が動くと周囲もつられて動き、結果的に大きなコネクションができて視野が広がります。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

ペン

マレーシアにいるときから使っているペンです。こだわりのブランドなどではなく、どこでも購入できるもの。特に何という理由もありませんが、手に馴染むというか書きやすい。試験には必ず持参しました。もう1本、友人が「合格しようね」とメッセージを書いてくれたペンも大事にしています。

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