好きな鉄道を研究テーマに活かし、
つかんだ横国大の合格!

第43期生

中原 舶登(なかはら はくと)さん

通塾情報

出身校 池袋校
出身高校 高輪高校
部活 鉄道研究部
夢・目標 行政や自治体の立場でまちづくり支援

進学情報

受験方式 総合型選抜(AO入試)
大学 横浜国立大学
学部 都市科学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]大好きな地方鉄道を受験に活かしたい

早稲田塾に入学したのは高2の秋です。学校に早稲田塾の方が来て説明会が行われ、総合型選抜に興味を持ったのがきっかけです。僕は父と兄の影響で、地方鉄道が大好きになりました。これだけこだわっているモノを受験に活かせたら最高だと思ったのが、入学の決め手です。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉]研究テーマの方向と将来の目標を発見できた

研究テーマを深堀りしていくために、未来発見プログラムを二つ受講しました。

まずは、「アフターコロナの地方創生を考える~地域行政学入門~」。八丈島の町長と兵庫県養父市の市長から地域で抱える問題を伺い、自分が住んでいる地域と結び付けて活性化を提案しました。リアルな解決プランを練ることで臨場感が湧いたのも収穫だったし、地域のトップの方の仕事ぶりに触れられて新鮮な気持ちになりました。ここで将来は行政側としてまちづくりに貢献したい、という目標ができました。

もう一つ「SDGsまちづくりプログラム」では、一級建築士の方々にご指導いただき、建築のデッサンや設計について学びました。建物がどのような考えで建てられたのかなど、これまで考えたこともなかったので、とても興味深かったです。地域ごとにまちづくりルールがあることなども理解でき、研究テーマをどう深めていくかを明確にすることができました。

――[私の〈受験ストーリー〉]研究テーマに自分ならではの特色をどう出すか

鉄道を研究テーマの軸に考えていたものの、鉄道と地方活性化を研究している人は他にもたくさんいて、僕ならではの特色を出す必要がありました。そこで思いついたのが“近代遺産の保存”というアプローチです。

たとえば東京都北区は昔、軍需産業で発展していた地域でした。火薬庫が設置され、陸軍専用線が開通。今ではその跡地に団地が建つなど、当時の面影はありません。鉄道も含めて日本が成長してきた証を見直し、豊かなまちづくりに還元していきたいと考えました。

地方鉄道を活かしたまちづくりについては、あまり先行研究がありませんでした。研究をまとめるうえで自説の根拠を補強するのに苦労しましたが、講師や担任助手に助けてもらい、納得のいく書類が完成したと思います。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]鉄道を含めた地域コミュニティデザインを学びたい

早稲田塾に入学した当初は、富山大学の都市・交通デザイン学科も視野に入れていました。おそらく、鉄道に興味がある生徒なら一度は考える志望先だと思います。けれど、僕は鉄道を含めた地域の雰囲気やコミュニティのあり方などにも関心があったので、カリキュラムを調べていくうちに見つけたのが、進学先になった横浜国立大学です。都市科学部では、ジェンダー問題など様々な属性を超えて共生できる社会構築を学ぶことができます。世の中が抱えている問題を知らなければ、暮らしやすいまちづくりに貢献できないのでは、と考えました。

――[将来の〈夢〉] 属性に関わらず幸せに生きていける街をつくりたい

行政あるいは自治体の立場から、近代遺産の保存や地域コミュニティの質を高めていく方法を模索していきたいと思っています。生まれ持った属性に関わらず、みんなが幸せに生きていければ、こんなにすばらしいことはありません。

受験でここまでがんばることができたのは、今までの努力の蓄積もありますが、根拠のない自信だったのかも(笑)。小さい子供が「なりたいものになれる」と曇りなく信じるのと一緒で、自分は必ず合格できるんだ!と信じて、最後まで走り抜きました。

私の「高輪高校 自慢」

先生は面倒見の良い方ばかりです。男子校で先生との距離が近く、気軽に相談しやすい環境。総合型選抜へのチャレンジも積極的に後押ししてくれる雰囲気がありました。

私の「横浜国立大学 都市科学部 現役合格アイテム」

お守り

兄が買ってきてくれた合格駅・門出駅のお守りです。どちらも大井川鐡道にある駅で、名前にあやかってこの付近が合格祈願スポットになっているようです。ご利益がありましたね。あとは、母が買ってくれた水戸八幡宮のお守り、それから高校の近所にある泉岳寺のお守りなども大事に持っていました。

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