早稲田塾で学んだ、考えることの重要性
政治思想の観点からポピュリズムを研究したい

第43期生

長尾 茉唯(ながお まい)さん

通塾情報

出身校 四谷校
出身高校 雙葉高校
部活 管弦楽部
夢・目標 政治学の発展に寄与する

進学情報

受験方式 FIT入試
大学 慶應義塾大学
学部 法学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】母の勧めで総合型選抜にチャレンジ!

私は、人前で話すことや文章を書くことが得意な方で、部活でも部長を務めていました。そのような経験を活かせる入試方式として、母が総合型選抜を勧めてくれたのです。いくつか対策ができる塾を見学し、一番雰囲気がよかった早稲田塾に高2の秋に入学しました。早稲田塾を気に入ったポイントとしては、まず校舎がきれい。そして、スタッフが生徒に寄り添って指導していると感じられたところ。ここなら自分の進路をしっかりと考えられるのではないか、と感じました。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】幅広い視野と見る目、そして自分で考える力が養われた

受講したのは、「慶應義塾小論文」や書類指導、慶應義塾大学法学部FIT入試の直前講座など。「慶應義塾小論文」では自分が受験する学部以外の課題にも取り組みました。総合型選抜には、幅広い視野や教養も必要なので、この授業で多彩なテーマに触れられたのは良かったです。

提出書類指導では、生徒同士がお互いの書類を読み合う「メンタリング」を行いました。最初のうちは、初対面の生徒に自分の書類を見せることに抵抗がありました。でもメンタリングを重ねていくうちに、徐々に書類を見る“目”が育ったことを実感。そうして、自分の書類をより良くするために必要なポイントも理解できるようになりました。これは、講師と生徒が1対1でやっていたら身につかない力だと思います。

FIT入試直前講座では、過去問を解いて提出しても、赤字で直されるわけではなく、ヒントだけを出されて何度も書き直す。この授業に限らずですが、早稲田塾では「答え」は教えてくれません。自分の頭で考えなくては、合格はできないんだと気づきました。またこの授業は、当然ですがみんながFIT入試を受ける生徒ばかりで、いわば「ライバル」。でも、総合型選抜は他人を蹴落としたところで自分が合格するわけではありません。周りがどんなでも、自分が光らなければ意味がない。だから自分を磨くために、同じ志望の塾生たちの存在はとても重要だったと感じています。

――【大学・学部を選んだ〈理由〉】ポピュリズムを政治思想の切り口で研究したい

父が政治学科出身で、幼いときから政治の話をよくしてくれたことで、自然と政治に興味を持つように。早稲田塾に入った時点では漠然と「政治学が面白そう」と考えていた程度でしたが、未来発見プログラム「スーパーメディアリテラシープログラム」を受講したとき、「ポピュリズム」に触れました。ポピュリズムが今の政治のトピックスになっていると知り、「これを研究したら面白いのでは?」と。でもどのようにアプローチしていけばいいのか最初のうちはわからず、手探り状態で書類もうまく進まない。あるときの提出書類指導で、「研究というものは、未解決の大きな問題を、解決できそうなサイズにしてから考えていくものだ」と教えてもらいました。では私はポピュリズムを、どの切り口でテーマとして扱えるサイズにしていこうか。考えて見つけたのが「政治思想」という切り口でした。この時点ですでに、高3の8月。そこから一気に書類を書き上げ、出願に間に合わせることができました!最後にスパートできたのは、それまで早稲田塾で培ったものがあったからかな、と感じています。

――【後輩に〈ひと言〉】質の高い本をたくさん読もう!

「慶應義塾小論文」では、本をたくさん読め、と指導されます。本を読む習慣ができたのは、早稲田塾のおかげですね。本は冊数を多く読まないと、読む力がつかない。そこに近道はない。読んだ本に関しては、章ごとに内容を簡単にまとめておくと、振り返りにもなるし要約の練習にもなります。手当り次第ではなく、ちゃんとした出版社から出ている本を選ぶのもポイントです!

――【将来の〈夢〉】学会と一般をつないで学問の発展に寄与したい

将来は、何かしらの形で学問に関わり、その発展に寄与したいという思いを持っています。研究者の道もありますが、最近は学術書の編集者もいいな、と。私は本から得たものがとても大きかったので、学会と一般をつなぐことができる学術本を作り、いろいろな人に政治を知ってもらいたいですね。

私の「雙葉高校 自慢」

先生も生徒も、みんな人がいい。オススメの授業は、高3で受ける「選択宗教」。政治や思想は宗教との関係性が深いので、とても面白かったです。

私の「慶應義塾大学 法学部 現役合格アイテム」

ダルマ

母が買ってきてくれたものです。片目を入れて玄関に飾り、毎日お参りしていました。合格してから両目を入れました!

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