総合型選抜と一般の両立をやり切り
慶應経済学部に現役合格!

第43期生

鶴 綾乃(つる あやの)さん

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 白百合学園高校
部活 C.C.F.(フランス語同好会)、茶道部
夢・目標 発展途上国の支援に携わる

進学情報

受験方式 一般選抜
大学 慶應義塾大学
学部 経済学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉]アンディボーイが気になって早稲田塾へ

高1の冬頃から、受験を意識し始めました。ある日、自由が丘を散歩していると「塾生カフェ アンディボーイ」というものを発見。近くにあるから早稲田塾の施設なのかな?と思い、気になって電話したところ、校舎長が説明会に呼んでくださいました。総合型選抜については知っていたものの、特に栄えある受賞歴など何もない私にはとても無理そう。けれど話を聞いてみると、総合型選抜は今、多様化されているとのこと。こんな私でもチャンスはあるかもしれないと思い、高1の1月に入学を決めました。

――[早稲田塾で〈学んだこと〉]メンタリングを重ねて研究テーマを発見

入学してから高2の夏くらいまでは、自分の人間性や強みを探す期間でした。書いた志望理由書を2週間に1度の講座で発表し、塾生同士でメンタリング(意見を交わしあう)を重ねます。当時、自分のことがよくわからなかった私にとって、これはとても貴重な時間でした。たとえば私は高校でC.C.F.(フランス語同好会)という部活に所属しています。全編フランス語でミュージカルを披露する、白百合学園独特の部活。これが強みになるとは、まったくの予想外でした。また、私の父はエンジニアで、創ったロボットなどの特許を取得するのに苦労していました。大変そうだと眺めてはいたけれど、そのような身近なところから自分の将来像を思い描くなど考えたこともありませんでした。

メンタリングを通して気づいたその2つのことに共通することが、著作権問題でした。C.C.F.の演目も元はフランス革命を題材にしたものを扱うなど、著作権に頭を悩ます時期があったからです。そこに気づきを得、高2の夏頃には研究テーマを確定することができました。

――[刺激的だった〈未来発見プログラム〉]“学問を追求する楽しさ” に触れ、慶應が第一志望に

志望校を慶應義塾大学に決めたのは、未来発見プログラム「スーパーリーガルマインドプログラム~法学入門~とは」がきっかけです。著作権問題に関心があったので、法学に関する知識を身につけたいと思いました。このプログラムは、具体的な判例を元に法的思考力を養うもので、私たちが日頃持っている常識が法律の世界では通用しないことも多く、とても興味深い。また、講義してくださった慶應義塾大学法学部の田村教授から“何のために学ぶのか”“学問を追求する楽しさ”を教えていただき、感激!このような教授がいる大学で学びたいと強く思いました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]論文構造を理解し、解き方が身についた

入学と同時に受講した「慶應義塾小論文」。まだ高1で、小論文など書いたこともなく、右も左もわからない状態からのスタートでした。そもそも予習もどう書けばいいのかわからないし、当時は論文1本に週何時間もかけて書き上げた記憶があります。

論文力が上がったのは、写経(朝日新聞「天声人語」の書き写し)の成果が大きいです。ひとまず受講から3カ月間は毎日続けました。新聞はあまり読むほうではなかったけれど、毎日継続することで時事問題やニュースが頭に入るように。また社説や記事が、講師から教わった論文構造どおりになっていると実感してから、自然に自分も同じ構造で文章が書けるようになりました。

「慶應義塾小論文」は、慶應の幅広い学部の過去問を横断的に解いていきます。学部によってバラつきはありますが、写経を続けたことで経済・法学部の問題は半年ほどでだいぶ解き方が身についたと思います。

――[私の〈受験ストーリー〉] 最後まで諦めず、チャンスはすべて使い切った

早稲田塾に入学した時点で総合型選抜への挑戦は決めていましたが、一般受験も捨てずにきました。チャンスは多ければ多いほどいい、その一心で頑張りました。受験の天王山と言われる高3夏休みは、両立が難しくて思うように勉強が進まず落ち込んだことも。そのときは、校舎長から気持ちの切り替え方や時間管理のアドバイスをいただき、本当にありがたかったです。

法学部の総合型選抜が一通り終わった頃、ニュースで、新型コロナウイルスの国内格差が話題になりました。発展途上国と先進国の経済格差で、途上国のワクチン接種が大幅に遅れているとのこと。私はずっと白百合で「他者のために生きなさい」と教育を受けてきました。そして、私も途上国の人たちのために何か経済支援したいと考え、一般受験では経済学部を目指したのです。

目指すなら文系最高峰レベルにこだわり、慶應義塾大学経済学部へ。ここは教授もすばらしい方ばかりです。また、私はダブルディグリープログラム(慶應と海外の協定校の両方で学び、修了時に二つの学位が修得できる)を使いたいと思っており、私の行きたい留学先が慶應の協定校だったことも魅力でした。

大学での4年間を有意義に過ごし、視野を広げて将来はなんらかのかたちで社会貢献していきたいです。

私の「白百合学園高校 自慢」

フランスに由来がある学校なので、フランス語は必修科目です。校訓の「従順・勤勉・愛徳」を大切にしており、生徒が勉学にも部活にも奉仕活動にも全力で取り組んでいます。

私の「慶應義塾大学 経済学部 現役合格アイテム」

日本史の一問一答、英単語帳、自作ノート

一問一答も英単語帳も、どちらも何回も通しでやりました。間違えたところは付箋を貼り、重点的に見直すように。自作ノートは、日本の歴代首相の功績を自分でまとめたもの。功績だけでなく、そのとき日本で何が起きたかも調べて一緒に確認できるようにしました。

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