自分が本当にやりたいことを見つけ、
憧れ続けた早稲田に合格!

第43期生

鈴木 梨央(すずき りお)さん

通塾情報

出身校 大崎品川校
出身高校 品川女子学院高等部
部活 イングリッシュ&クロスカルチャー(ECC)部
夢・目標 子どもが生きやすい社会づくりを目指す

進学情報

受験方式 全国自己推薦入試
大学 早稲田大学
学部 社会科学部

――[早稲田塾入学の〈きっかけ〉] 総合型選抜は自分のやりたいことを受験に活かせると知って

私は早稲田塾に入学する前、ある企業が主催する小・中・高校生向けの起業家教育プログラムを受講していました。起業したいと思っていたわけではなく、“自らの人生を切り拓く力を育む”という理念に共感したからです。前向きに取り組んでいたとき、同じ受講生から聞いたのが総合型選抜の話。自分のやりたいことをカタチにし、それを受験に活かせるなんて自分にぴったりではないか。そう考えて自ら早稲田塾を探し、高2の11月頃に入学を決めました。

――[私の〈受験ストーリー〉] 以前からあたためていた構想を志望理由書に

私は物心がついたときから、早稲田大学に憧れを持っていたようです。まだ保育園児だった頃、テレビに映っていた大学を観て「ここに行きたい!」とはしゃいでいて、中学1年で親と一緒に早稲田の学祭を訪れたときは、正門をくぐるなり「この大学に行く!」と宣言。実は、どれも私はうろ覚えなのですが、その後も早稲田への淡い憧れは消えることがありませんでした。好きな大学で学びたいという気持ちが根底にあったからこそ、起業家教育プログラムにも挑戦しようと思ったのかもしれません。

このプログラムで、私は“孤独を幸せに変える”というアプリの開発構想を練っていました。簡単に言うと、キャラクターを通して人との出会いや感情を知ることができる、マッチングアプリのようなものです。匿名性を保ちながら「一人ではない、誰かとつながっている」という感情を醸成してくれるこのアプリの構想は、なんと中小企業庁が主催するビジネスプランコンテストでファイナリストに選出。総合型選抜ではこれをうまく志望理由書に活かすことができました。

――[大学・学部を選んだ〈理由〉]メンタリングで視野が広がり、進路発見につながった

早稲田塾では孤独という研究テーマで書類作成をスタート。「総合型・学校推薦型選抜特別指導〈提出書類作成〉」では、講師や塾生を前に何度も書類をプレゼンする機会があります。様々な指摘を受けて、知識が不十分な箇所や矛盾点に気づけたのはとても良かった。また、視野も広がり、単なる孤独から現代の生きづらさにまで考えが及ぶようになりました。

ある本で読んだのですが、1964年の東京オリンピック後は街から広場が少なくなり、人々の憩いの場が失われ、だんだん少人数かつ同質(同じ考え方の人)と接するようになったそうです。そのため、自分がその輪から外れないように演じ、自己開示ができなくなった、と。その世代の人たちが親になり、子どもたちが現代の小・中・高校生。子どもたちにも自分と同じ考えを求めてしまうから、親子ともにストレスを感じてしまう、と書かれていました。

作者の主観もあるとは思いますが、孤独や生きづらさは心理的な面だけでなく社会的な背景も理解しなければ、何も変えることができないかもしれない。それまで志望は心理学ばかり追っていましたが、視野が広がったことで社会学の奥深さに気づくことができ、明確な進路発見につながりました。

――[タメになった〈授業・カリキュラム〉]物事を多角的に見る大切さを学んだ

小論文対策は「国公立早稲田小論文」を受講しました。様々な大学の過去問を解きながら講師に考えるポイントを解説してもらいます。文章力が鍛えられたのはもちろん、役立ったのは“本質”を捉える力が養われたこと。パッと見て理解しようとするのではなく、物事を多角的に見て根本的な問題は何だろうと深く考えることが大切だと学びました。

その考え方をさらに発展できたのが、未来発見プログラム「竹中平蔵 世界塾」です。基本的な学びは、世界の社会問題を通して国際的な視野を身につけることですが、竹中先生の考え方に衝撃!1つの問題について人間の心理面、社会制度の面、経済面など多面的に分けて考えられた上で問題の根本に切り込んでおられる。

この2つの講座で、多角的に物事を見る大切さと、そのやり方を学ぶことができました。受験のためだけでなく今後、社会を生きていく上で絶対に必要なスキルだと思います。

――[将来の〈夢〉] 研究を昇華させ、社会貢献していきたい

研究テーマで自己開示についていろいろ調べていたので、受験で忙しいさなかに時間をやり繰りして個人的にオンラインイベントを開催しました。精神保健福祉士の方をお招きし、自己開示とは何かをテーマに私とトークセッションしていただいたんです。こじんまりとしたイベントではありますが、成功をおさめたことで自信にもつながりました。今後も自己開示 と匿名性での人のつながり、の2軸で学びを深めていきたいので、たとえば学校で講演したり、企業とタッグを組むなどしてなんらかの社会貢献ができればと考えています。

私の「品川女子学院高等部 自慢」

課題解決学習に力を入れており、デザイン思考やプレゼン力が身につきます。ある意味、総合型選抜に必要な能力のベースをつくってくれる学校だと思います。

私の「早稲田大学 社会科学部 現役合格アイテム」

対策ファイル、書籍、たくさんのお守り

湯島天満宮の合格祈願は父が買ってきてくれました。早稲田のステッカーやキーホルダーなど、様々なタイミングで揃えたものはすべて大事に取ってあります。『自己開示の心理学的研究』は、書類作成のうえでとても参考になりました。ファイルは、研究テーマで調べた内容はもちろん面接対策まで、これ1冊にすべてまとめてあります。

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